人はわずか数秒の間に、相手の第一印象を決定してしまうそうです。
そして、最初に持った印象は、なかなか変えられないとも言われていますが、
その第一印象を決定づけるのは、目から入る情報によるものが多いようです。
たとえば同じ品物を買うなら、感じの良い店員さんに声を掛けるというように、
たとえば知らない町で道に迷ってしまったら、親切そうな人に尋ねるというように、
人はまず見た目の印象で、初対面の相手を判断してしまうようです。
さて、秘書検定の面接試験では、係の方が面接室まで誘導してドアを開けてくださいます。
受験者は入口を一歩入って立ち止まり、面接官に向かって挨拶を述べ、会釈をしますが、
この時点で早くも「第一印象の数秒」が経ってしまいます。
まさに、あっという間の出来事です。
その数秒間で、面接官によい印象をお持ちいただくためのポイントはいくつかありますが、
まずは「笑顔」を身につけましょう。
唐突ですが、ご自分の笑顔をご覧になったことがありますか?
お友達の前では自然に出る笑顔も、初対面の方の前ではいかがでしょう。
戸惑っている笑顔が頼りなく見えてしまったり、
緊張して引きつっている笑顔が不機嫌に映っては、何とももったいないことです!
それでは早速、鏡に向かって笑顔を作ってみましょう。
よく「口角(口の両端)を上げると笑顔になる」と言われますが、
手やマスクで口元を隠すと、意外と目が笑っていないことがあります。
そこでまず頬骨を上げてみますと、口角も上がり、眉も目もニコニコして見えます。
目が細くなるため目尻に皺ができますが、そこはご愛嬌。
たしかに顔の皺は気になりますが、縦皺とちがって横皺は気難しく見えませんよね。
鏡を見て練習し、自画撮りで感じのよい笑顔が確認できたら、文字通り自画自賛。
やがて鏡を見なくても飛び切りの笑顔になれること、それが「身につく」ということです。
お店で、レストランで、ビジネスシーンで、初対面の方に笑顔で接する機会は数多くあります。
面接室のドアが開いたときに、自信を持って最高の笑顔をお見せできるよう、
ゆっくりじっくり、そして確実に身につけましょう。
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