中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

販売先は後で何とかなるだろう。。。

2014年09月13日 05時05分38秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)307ページ「第3-4-14図 輸出の開始が企業に与えた影響」をみましたが、今日は308ページ「第3-4-15図 輸出を成功させるために最も重要と考えている(成功と失敗の分かれ道となる)取組」をみます。

輸出を成功させるために最も重要と考えている、つまり成功と失敗の分かれ道と考えている取組を見ると、「販売先の確保」、次に「信頼できる提携先・アドバイザーの確保」と回答する企業が、売上高が増加した企業、売上高が増加しなかった企業のいずれでも多いことが分かります。

では、それでは、売上高の増加した企業と増加しなかった企業の違いは何でしょうか。

これを見ると、売上高が増加した企業では、約6割の企業が販売先の確保に「取り組めている」と回答している一方、売上高が増加しなかった企業は、「取り組んでいるが、うまくいっていない」、「十分に取り組めていない」、「全く取り組めていない」と回答する企業が7割近くいることが分かります。

白書はこの状況について、売上高が増加した企業では自らの成功の体験を基に、また売上高が増加しなかった企業では自らの反省を基に、「販売先の確保」や「提携先・アドバイザーの確保」が輸出を成功させる
ために重要であると回答していると考えられる、としています。

販売先は後で何とかなるだろうと後手にまわってしまい、結果として、資金繰りが底を突いてしまう。こういうケースが非常に多いので、販売先を増やすためにまずは販売先を確保する。

一見当たり前のことですが、勝手の違う海外展開では、こういう基本が非常に大事なのでしょうね。

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