放火魔ほどではないが? 割と火は好きで、
たとえば中学生のころ、庭に灯油をまいて火をつけ、そこを自転車で通り抜けるといった『バック・トゥ・ザ・フューチャー』ごっこ? をして遊んだりしていた。
すまん、馬鹿だったんだ。許してくれ。
日常における交通事故と火災ほど嫌なものはないが、映画では別。
とくに炎というのは、なんというか、ほんとうにハートに火をつけるようなところがあって、映像で触れるとワクワクするものだ。
炎上が、それまでのモヤモヤや人間関係を破壊してくれるから、、、なのだろうか。
そういえば自分も、火災をあらゆる視点から捉えるというシナリオを書いたことがある。
出火の原因を「敢えて」あやふやにしたのだが、
「話は面白いのに、出火原因が結局分からないというのが、ストレス」と、師匠にいわれたんだっけ。
くそっ。
今宵は、映画のなかで描かれた印象的な「炎」のシーンをセレクト。
現在はCGの力で、水も光も炎も創りだせる時代。
ただ水はともかく、
いろいろ難儀だとは思うけれど、炎だけはホンモノであってほしい。
あなたはどんな炎に燃え(萌え)ますか?
(1)『イングロリアス・バスターズ』(2009)
憎きナチスを、映画館ごと燃やす大胆な発想。
当時のフィルムが「可燃性」であったという事実が効いている。
まさに、映画小僧QTの面目躍如。
(2)『乱』(85)
燃える、あぁ燃える。全部、燃える。
築き上げてきたものが、すべてなくなる。
正直、中盤までの展開は様式美以外に見るべきところがないと思った―まぁ、それだけでもすごいのだけれども―が、このクライマックスでフラストレーションが解消される。
(3)『キャリー』(76)
いじめられっこキャリーの怨念は、体育館を全焼させる。
いいぞキャリー、やっちまえ! と、拍手喝采した。
(4)『あつもの』(99)
美女と菊と、愛欲と炎と。
なにかが燃えるって美しいことなのだな・・・と、この映画で再発見をした思い。
(5)『ダイ・ハード』(88)
高層ビル、最上階の爆破―これを、遠景で捉えるショットがある。
わずか数秒だが、このショットがあるかないかで、本作の評価は(個人的には)だいぶ変わってくる。
つまり、編集のリズムに優れているということ。
(6)『ユージュアル・サスペクツ』(95)
船が爆発し、27人の命とともに9100万ドルが消える―物語の取っかかりとしては、理想的なミステリー。
低予算であるため、この爆破は真正面から描かれない。
しかしそれが気にならないほど、骨格がしっかりしているのだ。
(7)『カジノ』(95)
ほらきた、やっぱりスコセッシ。
「真」ピンクのスーツに身を包んだデ・ニーロの車が、エンジンをかけた途端に爆発。
宙に舞うデ・ニーロって、なんだかセンセーショナル!
(8)『アラビアのロレンス』(62)
変化球。
マッチの火を「どこまで消さずに」持ち続けていられるか―で遊ぶ? ロレンス。
この反復が、理想的なラストシーンを生んだ。
(9)『ワイルド・アット・ハート』(90)
煙草に火をつける「ど」アップのショットが、頻繁に登場。
意味はない、ただこの「しつこいほどの」繰り返しが、作品の独特な空気感を演出している。
(10)『クラッシュ』(2004)
自動車の衝突事故を、人間同士の衝突になぞらえた群像劇。
衝突だけでなく、爆発や炎上も描かれ、救いがあるのは、その炎によって彼ら彼女らが再生するところ。
いかにも映画的じゃないか。
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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
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明日のコラムは・・・
『GW特別企画(8)MUSE』
たとえば中学生のころ、庭に灯油をまいて火をつけ、そこを自転車で通り抜けるといった『バック・トゥ・ザ・フューチャー』ごっこ? をして遊んだりしていた。
すまん、馬鹿だったんだ。許してくれ。
日常における交通事故と火災ほど嫌なものはないが、映画では別。
とくに炎というのは、なんというか、ほんとうにハートに火をつけるようなところがあって、映像で触れるとワクワクするものだ。
炎上が、それまでのモヤモヤや人間関係を破壊してくれるから、、、なのだろうか。
そういえば自分も、火災をあらゆる視点から捉えるというシナリオを書いたことがある。
出火の原因を「敢えて」あやふやにしたのだが、
「話は面白いのに、出火原因が結局分からないというのが、ストレス」と、師匠にいわれたんだっけ。
くそっ。
今宵は、映画のなかで描かれた印象的な「炎」のシーンをセレクト。
現在はCGの力で、水も光も炎も創りだせる時代。
ただ水はともかく、
いろいろ難儀だとは思うけれど、炎だけはホンモノであってほしい。
あなたはどんな炎に燃え(萌え)ますか?
(1)『イングロリアス・バスターズ』(2009)
憎きナチスを、映画館ごと燃やす大胆な発想。
当時のフィルムが「可燃性」であったという事実が効いている。
まさに、映画小僧QTの面目躍如。
(2)『乱』(85)
燃える、あぁ燃える。全部、燃える。
築き上げてきたものが、すべてなくなる。
正直、中盤までの展開は様式美以外に見るべきところがないと思った―まぁ、それだけでもすごいのだけれども―が、このクライマックスでフラストレーションが解消される。
(3)『キャリー』(76)
いじめられっこキャリーの怨念は、体育館を全焼させる。
いいぞキャリー、やっちまえ! と、拍手喝采した。
(4)『あつもの』(99)
美女と菊と、愛欲と炎と。
なにかが燃えるって美しいことなのだな・・・と、この映画で再発見をした思い。
(5)『ダイ・ハード』(88)
高層ビル、最上階の爆破―これを、遠景で捉えるショットがある。
わずか数秒だが、このショットがあるかないかで、本作の評価は(個人的には)だいぶ変わってくる。
つまり、編集のリズムに優れているということ。
(6)『ユージュアル・サスペクツ』(95)
船が爆発し、27人の命とともに9100万ドルが消える―物語の取っかかりとしては、理想的なミステリー。
低予算であるため、この爆破は真正面から描かれない。
しかしそれが気にならないほど、骨格がしっかりしているのだ。
(7)『カジノ』(95)
ほらきた、やっぱりスコセッシ。
「真」ピンクのスーツに身を包んだデ・ニーロの車が、エンジンをかけた途端に爆発。
宙に舞うデ・ニーロって、なんだかセンセーショナル!
(8)『アラビアのロレンス』(62)
変化球。
マッチの火を「どこまで消さずに」持ち続けていられるか―で遊ぶ? ロレンス。
この反復が、理想的なラストシーンを生んだ。
(9)『ワイルド・アット・ハート』(90)
煙草に火をつける「ど」アップのショットが、頻繁に登場。
意味はない、ただこの「しつこいほどの」繰り返しが、作品の独特な空気感を演出している。
(10)『クラッシュ』(2004)
自動車の衝突事故を、人間同士の衝突になぞらえた群像劇。
衝突だけでなく、爆発や炎上も描かれ、救いがあるのは、その炎によって彼ら彼女らが再生するところ。
いかにも映画的じゃないか。
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