気に入りの女優ではなく、また、気に入りの女子キャラクターというわけでもなく。
このキャラクターが存在したからこそ、作品が成り立っている、、、というような。
このキャラクターが存在しなければ、映画としてはダメダメだったんじゃないか、、、というような。
いつだって男たち(演じ手も創り手も、受け手さえも)は、そんな女に救われるんじゃないか。
今宵は、ミューズと評したくなる女子キャラクター10傑を選出。
こう並べてみると、自分はつくづく闘う女子が好きなのだなぁと。
でも演じるほうにしてみたって、毒にも薬にもならぬ添え物キャラよりも、血と汗と精液と潮まみれになって闘うキャラのほうが「女優している!」と思えるのではないだろうか。
(1)『奇跡の海』(96)
ベス=エミリー・ワトソン
性的不能になった夫の願いを叶えるため、娼婦を演じる。
命を落としたあとに起こる奇跡とはつまり、彼女が神話になったということなのだ。
(2)『冒険者たち』(67)
レティシア=ジョアンナ・シムカス
男ふたりを敵対させるでもなく、彼らを包み込む。
甘美で理想的な、男女三角関係のファンタジー。
(3)『わが青春に悔なし』(46)
八木原幸枝=原節子
闘いの神か。
小津映画の原節子は、どうもわざとらしい感じがするのだが、黒澤映画の原節子は好き・・・というのは、黒澤信者の偏見かもしれないけれど。
(4)『ゆきゆきて、神軍』(87)
妻、シズミ
ドキュメンタリーというジャンルにおける、到達点。
暴れ馬のような主人公・奥崎をいつまでもどこまでも優しく包み込む、ほとんど菩薩のような存在。
(5)『ワイルド・アット・ハート』(90)
良い魔女=シェリル・リー
文字どおり、ホンモノの魔女・・・というより、天使か。
ヒロインとの別れを決意した主人公ニコラス・ケイジに、それを思い留まらせる。
『オズの魔法使い』をベースにしている・・・というのは、あまり気にしないほうがいい。だって、リンチのおふざけ感満載、楽しい楽しい娯楽映画なのだから。
(6)『エイリアン』シリーズ(79~)
リプリー=シガーニー・ウィーバー
特にパート2か。
ジェームズ・キャメロン絡みではサラ・コナーも「闘神」キャラだが、元祖といえばリプリーだろう。
褒めことばとしていうが、ほんとうに男前なのである。
(7)『救命士』(99)
メアリー=パトリシア・アークエット
またきた、ほらほらスコセッシ印。
日常に疲れ果てた主人公ニコラス・ケイジは、彼女にどれほど救われたろうか。
ほぼ全編が騒々しい物語のなかで、唯一の静謐が訪れるラストは感動。
(8)『カノン』(98)
娘=ブランディーヌ・ルノワール
号泣号泣、大号泣。
たぶんいちばん泣いた映画は、『奇跡の海』とこの作品である。
自身や世の中を性器・糞尿にたとえるダメオヤジを、ことばを発さぬ一人娘が救う。
このラストを偽善っぽいと批判した友人が居たのだが、だとするならば、世の中のすべての行為は偽善となるのだと思う。
(9)『ヒミズ』(2011)…トップ画像
茶沢景子=二階堂ふみ
最近作で、唯一のランクイン。
ひたすら主人公に愛を捧げるヒロイン、彼ら彼女らの生きる日常は過酷に過ぎるが、景子がそばに居てくれれば、どんな男子だって生きようと思う、、、はず。
(10)『ピアノ・レッスン』(93)
エイダ=ホリー・ハンター
海に沈んだままであれば、ミューズには相応しくなかった。
愛のために浮上するからこそ、観客の支持を得たのだろう。
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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
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明日のコラムは・・・
『GW特別企画(9)re-peat』
このキャラクターが存在したからこそ、作品が成り立っている、、、というような。
このキャラクターが存在しなければ、映画としてはダメダメだったんじゃないか、、、というような。
いつだって男たち(演じ手も創り手も、受け手さえも)は、そんな女に救われるんじゃないか。
今宵は、ミューズと評したくなる女子キャラクター10傑を選出。
こう並べてみると、自分はつくづく闘う女子が好きなのだなぁと。
でも演じるほうにしてみたって、毒にも薬にもならぬ添え物キャラよりも、血と汗と精液と潮まみれになって闘うキャラのほうが「女優している!」と思えるのではないだろうか。
(1)『奇跡の海』(96)
ベス=エミリー・ワトソン
性的不能になった夫の願いを叶えるため、娼婦を演じる。
命を落としたあとに起こる奇跡とはつまり、彼女が神話になったということなのだ。
(2)『冒険者たち』(67)
レティシア=ジョアンナ・シムカス
男ふたりを敵対させるでもなく、彼らを包み込む。
甘美で理想的な、男女三角関係のファンタジー。
(3)『わが青春に悔なし』(46)
八木原幸枝=原節子
闘いの神か。
小津映画の原節子は、どうもわざとらしい感じがするのだが、黒澤映画の原節子は好き・・・というのは、黒澤信者の偏見かもしれないけれど。
(4)『ゆきゆきて、神軍』(87)
妻、シズミ
ドキュメンタリーというジャンルにおける、到達点。
暴れ馬のような主人公・奥崎をいつまでもどこまでも優しく包み込む、ほとんど菩薩のような存在。
(5)『ワイルド・アット・ハート』(90)
良い魔女=シェリル・リー
文字どおり、ホンモノの魔女・・・というより、天使か。
ヒロインとの別れを決意した主人公ニコラス・ケイジに、それを思い留まらせる。
『オズの魔法使い』をベースにしている・・・というのは、あまり気にしないほうがいい。だって、リンチのおふざけ感満載、楽しい楽しい娯楽映画なのだから。
(6)『エイリアン』シリーズ(79~)
リプリー=シガーニー・ウィーバー
特にパート2か。
ジェームズ・キャメロン絡みではサラ・コナーも「闘神」キャラだが、元祖といえばリプリーだろう。
褒めことばとしていうが、ほんとうに男前なのである。
(7)『救命士』(99)
メアリー=パトリシア・アークエット
またきた、ほらほらスコセッシ印。
日常に疲れ果てた主人公ニコラス・ケイジは、彼女にどれほど救われたろうか。
ほぼ全編が騒々しい物語のなかで、唯一の静謐が訪れるラストは感動。
(8)『カノン』(98)
娘=ブランディーヌ・ルノワール
号泣号泣、大号泣。
たぶんいちばん泣いた映画は、『奇跡の海』とこの作品である。
自身や世の中を性器・糞尿にたとえるダメオヤジを、ことばを発さぬ一人娘が救う。
このラストを偽善っぽいと批判した友人が居たのだが、だとするならば、世の中のすべての行為は偽善となるのだと思う。
(9)『ヒミズ』(2011)…トップ画像
茶沢景子=二階堂ふみ
最近作で、唯一のランクイン。
ひたすら主人公に愛を捧げるヒロイン、彼ら彼女らの生きる日常は過酷に過ぎるが、景子がそばに居てくれれば、どんな男子だって生きようと思う、、、はず。
(10)『ピアノ・レッスン』(93)
エイダ=ホリー・ハンター
海に沈んだままであれば、ミューズには相応しくなかった。
愛のために浮上するからこそ、観客の支持を得たのだろう。
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