Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

ねうち

2012-05-27 00:15:00 | コラム
叔父の遺品を整理したねーちゃんから、「これって、どのくらいの値打ちかな?」という画像つきのメールが送られてきた。

開くと、レコードのコレクションだった。
ビートルズの『アビーロード』や映画『サウンド・オブ・ミュージック』のサントラ、石川セリのアルバムまで多岐にわたる。

画像で見るかぎり、保存状態もよさそう。
専門家ではないが、けっこう値がつくのではないか―と思って、いちどプロに見てもらったら? とアドバイスをした。

プロの答えは、「オークションに出したほうが、、、」というものだったらしい。
有名なアルバムばかりではあったものの、希少価値という意味ではそれほどでもない。多少カビなども発生しており、送料で±ゼロになる可能性もある・・・とのことだった。

へぇー! そんなものなのか。

そこで。
改めて自分の部屋を見回してみた。
自慢のコレクションが所狭しと並んではいるが、値打ちという視点で捉えるとどうなのか。

いつ死ぬか分からんし。
現金という名の遺産はないし。
もし、あした死んだとして、いろいろ迷惑をかけた家族の助けになるようなものがあるのだろうかと。


(1)DVDコレクション

惜しいことをしたと思う。
10年くらい前は、市販の映画DVDが300枚以上あった。
ほとんどが「コレクターズ・エディション」みたいな豪華版であり、「2枚で1000円」というセール商品とはちがう。
しかし借金地獄にはまったとき、あろうことか、希少度? ではなく劣化度のみで判断をするブック・オフにすべて持っていってしまった。

現在は、映画に限っていえば「自分で録画した」DVDとブルーレイのみ。
これじゃあ1円の価値もつかん。

AVは市販のものであるが、ほとんどが「ぶっかけ」ジャンルであるため、売る家族は赤面してしまうことだろう。
もし自分が先に死んだら、荼毘にふす際に一緒に入れておくれ。

あぁでも、燃えないものはいけないのだっけ。

(2)書籍

まぁこの年齢にしては持っているほうだとは思うが、ほとんどが文庫なので値はつかないだろう。
全集のような重たいヤツもあるが、これはとーちゃんのコレクションを勝手にいただいたものなので保存状態は悪い。

石井隆のサインつき劇画集(トップ画像)、見沢知廉のサインつきハードカバーとか、どのくらいの値がつくのかね。

(3)音楽

レコードは、すべて処分してしまった。

レコード→CDの移行時期に青春を送ったものなので、持っていたとしても、おニャン子とか斉藤由貴くらいだけれど。

CDもすべてパソコンに取り込んでから、ブック・オフに持っていってしまった。

(4)有名人のサイン

色紙に、ベンガル。
Tシャツの裏に、蛭子能収。
オープンフィンガーグローブに、ヒョードル。
オープンフィンガーグローブに、吉田秀彦。
写真集に、さとう珠緒。
写真集に、奥菜恵。
映画パンフレットに、ギャスパー・ノエ。
映画パンフレットに、塚本晋也。
野球ボールに、(なぜか)槇原寛己。

さぁハウマッチ?

(5)エロ本

自分のザーメン臭が漂うばかりだ、一銭にもならんどころか、マイナスだろう。

(6)その他

黒澤の記念ジッポーは、故障していてアウト。
Tシャツ、ピンバッジやキーホルダー、ストラップなど数量限定で生産されたものもあるにはあるが、そのすべてが未使用でないからペケ。

海外のビール瓶コレクションなんて、もう100本ちかくあるが、放っておいたら地震で割れるだけだし。

想い出という意味では人生が刻み込まれた品々だって多い、しかし市場の価値というシビアな視点で捉えれば、こりゃダメだという結論に達した。


いまからでも遅くはない・・・と「ちょっとだけ」考えたけれど、
後世を思うより、この一瞬一瞬を大事に生きればいいのだ、、、と、自分に都合よく解釈することとした。


叔父を追悼して・・・




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明日のコラムは・・・

『カウパー激情・劇場(2)』


コメント (3)
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