「なんでもパソコンで触れられるこの世の中で、未だエロ本を創っているひとたちって貴重よねぇ」
と、マツコ・デラックスがテレビ番組でいっていた。
確かにそうかもしれないが、そこが異性装者の甘いところというか弱点で、
視覚的なインパクトにおいて、必ずしも動画が写真を凌駕するとはかぎらない、、、というのは、べつにエロに限定することはなく、一枚の写真が何千万文字の小説や何百分の映画以上にこころを打つ場合があるでしょう。(マツコが「写真」ではなく「本」についていっていることは、百も承知だが)
ともかく。
そういう意味に? おいて、エロ本は不滅だ―と思う。
というか、思いたい。
そんなわけで、エロ本を買い続けている。
エロ本制作に関わっているから・・・というのもあるが、そもそもがエロ本好きなのだ。
市の条例やら町の評判やらで、コアなエロ本を置かない書店が増えた。
しかし、都下で最も治安が悪いとされる町田市はそういった「潮流」に疎いのか、駅前だというのにコアなエロ本をごっそり陳列している書店が存在する。
店の名前は伏せておこうか、そこにモデルの富永愛が子連れでやってきたときは軽く驚いたが、まぁべつに彼女の目的がエロ本コーナーにあったわけではない、
このコーナーをうろつくのは、基本的に自分の世代が中心である。
それにしても。
条例が出来てもしょうがないよな、、、と思うほかない「えげつない」表紙が並ぶ。
表紙くらいは、さわやかに? いきたいものだが。
先月―その書店で、自分のコラムが載った雑誌を手に取り、素早くレジに向かおうとしたのだが、一冊の本が気になってそれも購入した。
卯月妙子の『人間仮免中』(イースト・プレス=トップ画像)である。
現時点における、今年の書籍ベストワンの作品。
この漫画がエロ本コーナーに置かれているのもどうかと思う、中高生は読むなということだろうか。
確かに作者は元AV嬢だが、そういう扱いはあれだ、『ミュージック・ステーション』のVTRで元AKBにして元AV嬢である「やまぐちりこ」を「ぼかし」で流したことに似ている。
犯罪者じゃないんだから、あんまりじゃないか。
朝日の論壇時評で高橋源一郎も記していたが、卯月妙子のイキザマはハンパじゃない。
AVに出たり風俗嬢をやったり「なんとなく」飛び降りたりして顔面が崩壊、もうダメなんじゃないかと思われていたが、いつの間にか漫画家として復活していた。
卯月が出ていたAVジャンルは、簡単にいえばスカトロジーと呼ばれるもの。
ウンゲロミミズな? あれだ。
自分の嗜好は「ぶっかけ」一筋なので、まぁどっちもどっちな変態度ではあるものの、自分の趣味ではなかった・・・が、彼女に一目置いていたところはある。
漫画家としての卯月妙子の個性は、壮絶な内容なのに柔らか過ぎる描線にある。
ものすごいことを、ありふれたことのように「そっけなく」描く―『失踪日記』(吾妻ひでお)もそうだが、そのミスマッチ感により壮絶さが際立つということか。
この漫画を読み終えたころ、前述したように高橋源一郎が朝日新聞で取り上げた。
すると途端に評判となり、現在、けっこう売れているようである。
そして今月―いつものように愛読エロ本を購入しようと駅前の書店に行くと、
エロ本コーナーに「ひっそり」置かれていた『人間仮免中』が、一般書コーナーへと移動され「堂々と」平積みされていた。
おいおい、調子がいい書店だな。
この「手の平返し」感、あまりいい気はしないが、彼女の本が売れるならそれでよし、
あまり批判的なことを書いてコアなエロ本まで撤去? されても困る、とりあえず見なかったことにしておこうっと。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『ふたつの訃報』
と、マツコ・デラックスがテレビ番組でいっていた。
確かにそうかもしれないが、そこが異性装者の甘いところというか弱点で、
視覚的なインパクトにおいて、必ずしも動画が写真を凌駕するとはかぎらない、、、というのは、べつにエロに限定することはなく、一枚の写真が何千万文字の小説や何百分の映画以上にこころを打つ場合があるでしょう。(マツコが「写真」ではなく「本」についていっていることは、百も承知だが)
ともかく。
そういう意味に? おいて、エロ本は不滅だ―と思う。
というか、思いたい。
そんなわけで、エロ本を買い続けている。
エロ本制作に関わっているから・・・というのもあるが、そもそもがエロ本好きなのだ。
市の条例やら町の評判やらで、コアなエロ本を置かない書店が増えた。
しかし、都下で最も治安が悪いとされる町田市はそういった「潮流」に疎いのか、駅前だというのにコアなエロ本をごっそり陳列している書店が存在する。
店の名前は伏せておこうか、そこにモデルの富永愛が子連れでやってきたときは軽く驚いたが、まぁべつに彼女の目的がエロ本コーナーにあったわけではない、
このコーナーをうろつくのは、基本的に自分の世代が中心である。
それにしても。
条例が出来てもしょうがないよな、、、と思うほかない「えげつない」表紙が並ぶ。
表紙くらいは、さわやかに? いきたいものだが。
先月―その書店で、自分のコラムが載った雑誌を手に取り、素早くレジに向かおうとしたのだが、一冊の本が気になってそれも購入した。
卯月妙子の『人間仮免中』(イースト・プレス=トップ画像)である。
現時点における、今年の書籍ベストワンの作品。
この漫画がエロ本コーナーに置かれているのもどうかと思う、中高生は読むなということだろうか。
確かに作者は元AV嬢だが、そういう扱いはあれだ、『ミュージック・ステーション』のVTRで元AKBにして元AV嬢である「やまぐちりこ」を「ぼかし」で流したことに似ている。
犯罪者じゃないんだから、あんまりじゃないか。
朝日の論壇時評で高橋源一郎も記していたが、卯月妙子のイキザマはハンパじゃない。
AVに出たり風俗嬢をやったり「なんとなく」飛び降りたりして顔面が崩壊、もうダメなんじゃないかと思われていたが、いつの間にか漫画家として復活していた。
卯月が出ていたAVジャンルは、簡単にいえばスカトロジーと呼ばれるもの。
ウンゲロミミズな? あれだ。
自分の嗜好は「ぶっかけ」一筋なので、まぁどっちもどっちな変態度ではあるものの、自分の趣味ではなかった・・・が、彼女に一目置いていたところはある。
漫画家としての卯月妙子の個性は、壮絶な内容なのに柔らか過ぎる描線にある。
ものすごいことを、ありふれたことのように「そっけなく」描く―『失踪日記』(吾妻ひでお)もそうだが、そのミスマッチ感により壮絶さが際立つということか。
この漫画を読み終えたころ、前述したように高橋源一郎が朝日新聞で取り上げた。
すると途端に評判となり、現在、けっこう売れているようである。
そして今月―いつものように愛読エロ本を購入しようと駅前の書店に行くと、
エロ本コーナーに「ひっそり」置かれていた『人間仮免中』が、一般書コーナーへと移動され「堂々と」平積みされていた。
おいおい、調子がいい書店だな。
この「手の平返し」感、あまりいい気はしないが、彼女の本が売れるならそれでよし、
あまり批判的なことを書いてコアなエロ本まで撤去? されても困る、とりあえず見なかったことにしておこうっと。
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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
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明日のコラムは・・・
『ふたつの訃報』