Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

苗字の幻想

2013-02-19 00:15:00 | コラム
映画関係者に「牧野と申します」と自己紹介すると、30%くらいの確率で軽く驚かれ、

「ひょっとして、、、」と問われる。

その後のことばを聞かなくても、なにがいいたいのかは分かる。

だから苦笑しながら「いえいえ、この苗字ですけれど、偉大なマキノ家の子孫でもなんでもありません。向こうは映画の父ですが、こっちはクソみたいな映画小僧です」と返す。

ハッタリかましてもいいとは思うんだけれどね、牧野省三は曽祖父だとか、マキノ雅弘は祖父だとかって。
いやでも、それはもうハッタリではなく、単なる嘘になっちまうから。

また、下の名前「光永」という文字を見て、

「実家はお寺かなにかですか?」と問われることも。

気持ちは分かるけれどね、説明するのが面倒なときは、「えぇ、まぁ」などと返すこともあったり。(・・・って、だからそれは嘘じゃん!)

自分のことなんか、どーでもいいんじゃ。

とある合コンでの自己紹介場面―。
ひとりの女の子が「森高っていいます」といったら、一部男子がボソッと「名前負けだよね」と呟いた。
本人には聞こえていなかったようでホッとしたが、ひでぇこというなと思った。

と同時に、誠に申し訳ないが「確かにね、、、」とも思ったのだった。

これは美形有名人が存在するがゆえの迷惑な幻想だが、
そういう存在が居ないにも関わらず、きっとイケメンなんだろうな、美人なんだろうな・・・という幻想を抱かせる魅惑の苗字ってのがある。

ひとによって違うだろうが、よく聞くのが早乙女だとか。

逆に白鳥なんていうのはベタに過ぎて、不細工であってほしいなんて思うけど。

ついでにいうと剛力という苗字は剛力彩芽の登場によって、ずいぶんとイメージが変わった。
変わったのだが、この子は可愛いなと思うときと単にうざったいなと思うときが交互にやってきて、魅力があるのかないのか、よく分からない。
しかし一部バッシングがあまりにもひどいので、ちょっとは応援しようかな・・・という気にはさせる。


さて自分が抱く苗字の幻想は、「生田」と「本間」である。

ともに、かつて惚れた女子の苗字であるという事実が(自分でも)ひじょーに気持ち悪いとは思うのだが、それ以降、会う生田さん会う本間さんが悉く美人なのだから、そういう幻想を抱いてもしょうがないでしょうよ。

だから―というのは理由にはなっていない気もするけれど、自分のシナリオにはよく生田さんと本間さんが登場する。
書いていて気持ちがいいからというのもあるが、知っているひとの名前を使ったほうが、呼吸しているように描けるものなんだよね。

ドラマのキャラクター名について、モノカキさんたちにアンケートを取ったことがある。
「一から考える」というひとが4割、残り6割が、自分と同じような理由から「知ったひとの名前を拝借、あるいは、そこから一文字だけ変える」という結果だった。

ただ、「じゃあ、自分の名前を使ってよ」といわれると、絶対に使いたくなくなるのだけれど笑

斯様に、モノカキというのはヘソマガリなのである。


ところで。
回を追う毎にひどい創りになる『ダイハード』シリーズの最新作を観てきたが、
第一作目における夫婦喧嘩のきっかけが、この苗字だった。

もう少し突っ込んでいうと、夫婦別姓問題。

「ホリー・ジェナロ、姓を戻したな」
「・・・だからいったでしょ、日本の企業は既婚者女性のイメージが悪いの」
「君はマクレーン夫人なんだぞ」
「昔の話を蒸し返す気?」

そういわれた日本は、最近のアンケートで夫婦別姓について僅差で反対が上回ったそうである。


もっと自由に、いかないものなんだべか。





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明日のコラムは・・・

『初体験 リッジモント・ハイ(32)』

コメント (2)
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