たとえば日本アカデミー賞の中継は約2時間で、そのほとんどを主要と「されている」作品や演技部門に充てている。
技術部門はダイジェストであることのほうが多く、ちゃちゃちゃと3分くらいで済まされるのが常。
逆なんじゃね? と。
ふだん光の当たらない縁の下の力持ちを称えるべきじゃね? と。
視聴率が・・・というのはイイワケのような気がする。
要は「見せかた」で、たとえばそれを観たらちょっと頭がよくなったような「気にさせる」映画撮影の歴史の映像を誰かに編集してもらってさ、受賞者発表の前に流す教養番組のような創りにすれば、映画に興味を持つひとであればチャンネルは変えないよ。
オスカー授賞式はそういうことをやろうとするから、4時間という番組構成になってしまうのだけれど。
けれど、だからこそ、熱心な映画ファンはそれを観るわけですよ。
まぁ日テレと離れないかぎり、公平性でさえも維持し続けられないわけだから、なかなか難しいのかな。
<オリジナル脚本賞>
『愛、アムール』
『ジャンゴ 繋がれざる者』
『フライト』
『ムーンライズ・キングダム』
『ゼロ・ダーク・サーティ』
タランティーノは脚本のひとだと思うので、『ジャンゴ 繋がれざる者』に一票。
<脚色賞>
『アルゴ』
『ハッシュパピー ~バスタブ島の少女~』
『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
『リンカーン』
『世界にひとつのプレイブック』
『アルゴ』と『世界にひとつのプレイブック』の一騎打ちで、たぶん前者が競り勝つ。
<長編アニメ賞>
『メリダとおそろしの森』
『フランケンウィニー』
『パラノーマン ブライス・ホローの謎』
『The Pirates! Band of Misfits』
『シュガー・ラッシュ』
これは難しいが、ティム・バートンによるセルフリメイク『フランケンウィニー』に一票。
<撮影賞>
『アンナ・カレーニナ』
『ジャンゴ 繋がれざる者』
『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
『リンカーン』
『007 スカイフォール』
撮影監督をヤヌス・カミンスキーにして以降、スピルバーグの映画はネクストレベルに到達した感がある。
『ライフ・オブ・パイ』の幻想描写もいいが、ここはカミンスキーで。
<編集賞>
『アルゴ』
『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
『リンカーン』
『世界にひとつのプレイブック』
『ゼロ・ダーク・サーティ』
ここいらで強さを発揮するのが、アン・リーの技術スタッフなんじゃないか。
というわけで、『ライフ・オブ・パイ』を。
<美術賞>
『アンナ・カレーニナ』
『ホビット 思いがけない冒険』
『レ・ミゼラブル』
『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
『リンカーン』
映画の背景に時代考証と発想力あり。
手堅いのは『リンカーン』だが、評価は高いのに主要で受賞とならない『レ・ミゼラブル』に行くような気がする。
<衣装デザイン賞>
『アンナ・カレーニナ』
『レ・ミゼラブル』
『リンカーン』
『白雪姫と鏡の女王』
『スノーホワイト』
文句なしで『レ・ミゼラブル』。
<メイクアップ&ヘア賞>
『ヒッチコック』
『ホビット 思いがけない冒険』
『レ・ミゼラブル』
『ヒッチコック』で決まり。
ここで取らないと、そっくりに化けたアンソニー・ホプキンスが報われない。
<音響編集賞>
『アルゴ』
『ジャンゴ 繋がれざる者』
『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
『007 スカイフォール』
『ゼロ・ダーク・サーティ』
サウンドに関するふたつの部門が、いつも映画小僧を悩ませる。
『ライフ・オブ・パイ』でいこうか。
<音響調整賞>
『アルゴ』
『レ・ミゼラブル』
『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
『リンカーン』
『007 スカイフォール』
その場で歌わせたトム・フーパーも歌った演者も凄いのだが、その音声を拾って調整してみせた『レ・ミゼラブル』の技術陣はオスカー級の仕事をしてくれた。
<視覚効果賞>
『ホビット 思いがけない冒険』
『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
『アベンジャーズ』
『プロメテウス』
『スノーホワイト』
『ライフ・オブ・パイ』、これは外さないと思う、
<音楽賞>
『アンナ・カレーニナ』
『アルゴ』
『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
『リンカーン』
『007 スカイフォール』
意外と混戦が予想される。
『スカイフォール』は歌曲で取りそうだから、ここでは『ライフ・オブ・パイ』を。
<歌曲賞>
“Before My Time” 『Chasing Ice』
“Everybody Needs A Best Friend” 『テッド』
“Pi's Lullaby” 『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
“Skyfall” 『007 スカイフォール』
“Suddenly” 『レ・ミゼラブル』
アデルが『007』のメドレーを披露し、そのまま取る。
この流れが完璧。
<長編ドキュメンタリー賞>
『壊された5つのカメラ』
『The Gatekeepers』
『How to Survive a Plague』
『The Invisible War』
『シュガーマン 奇跡に愛された男』
ここから四つの部門は、受賞しないと日本公開も決まらないから超難問。
内容を比較し、『The Invisible War』に一票。
<短編ドキュメンタリー賞>
『Inocente』
『Kings Point』
『Mondays at Racine』
『Open Heart』
『Redemption』
もう勘しか頼れない。
なんとなく『Redemption』の気がする。
<短編アニメ賞>
『Adam and Dog』
『Fresh Guacamole』
『Head over Heels』
『Maggie Simpson in "The Longest Daycare"』
『Paperman』
動物が出てくるのが強いので、『Adam and Dog』に。
<短編実写賞>
『Asad』
『Buzkashi Boys』
『Curfew』
『Death of a Shadow (Dood van een Schaduw)』
『Henry』
単に観たいという理由で、『Buzkashi Boys』に一票。
<外国語映画賞>
『愛、アムール』
『Kon-Tiki』
『No』
『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』
『War Witch』
ここはハネケの『愛、アムール』で間違いはないだろう。
ちなみにこの作品は、メインの作品賞でもノミネートされるという滅多にない扱いを受けている。
※画像は、今年の日本放送のプレゼンターふたり。
クリステルからアヤパンにバトンタッチ。
動画は、何度観ても感動する黒澤のオスカー受賞シーン。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
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明日のコラムは・・・
『ヤンママに見習いたい』
技術部門はダイジェストであることのほうが多く、ちゃちゃちゃと3分くらいで済まされるのが常。
逆なんじゃね? と。
ふだん光の当たらない縁の下の力持ちを称えるべきじゃね? と。
視聴率が・・・というのはイイワケのような気がする。
要は「見せかた」で、たとえばそれを観たらちょっと頭がよくなったような「気にさせる」映画撮影の歴史の映像を誰かに編集してもらってさ、受賞者発表の前に流す教養番組のような創りにすれば、映画に興味を持つひとであればチャンネルは変えないよ。
オスカー授賞式はそういうことをやろうとするから、4時間という番組構成になってしまうのだけれど。
けれど、だからこそ、熱心な映画ファンはそれを観るわけですよ。
まぁ日テレと離れないかぎり、公平性でさえも維持し続けられないわけだから、なかなか難しいのかな。
<オリジナル脚本賞>
『愛、アムール』
『ジャンゴ 繋がれざる者』
『フライト』
『ムーンライズ・キングダム』
『ゼロ・ダーク・サーティ』
タランティーノは脚本のひとだと思うので、『ジャンゴ 繋がれざる者』に一票。
<脚色賞>
『アルゴ』
『ハッシュパピー ~バスタブ島の少女~』
『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
『リンカーン』
『世界にひとつのプレイブック』
『アルゴ』と『世界にひとつのプレイブック』の一騎打ちで、たぶん前者が競り勝つ。
<長編アニメ賞>
『メリダとおそろしの森』
『フランケンウィニー』
『パラノーマン ブライス・ホローの謎』
『The Pirates! Band of Misfits』
『シュガー・ラッシュ』
これは難しいが、ティム・バートンによるセルフリメイク『フランケンウィニー』に一票。
<撮影賞>
『アンナ・カレーニナ』
『ジャンゴ 繋がれざる者』
『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
『リンカーン』
『007 スカイフォール』
撮影監督をヤヌス・カミンスキーにして以降、スピルバーグの映画はネクストレベルに到達した感がある。
『ライフ・オブ・パイ』の幻想描写もいいが、ここはカミンスキーで。
<編集賞>
『アルゴ』
『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
『リンカーン』
『世界にひとつのプレイブック』
『ゼロ・ダーク・サーティ』
ここいらで強さを発揮するのが、アン・リーの技術スタッフなんじゃないか。
というわけで、『ライフ・オブ・パイ』を。
<美術賞>
『アンナ・カレーニナ』
『ホビット 思いがけない冒険』
『レ・ミゼラブル』
『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
『リンカーン』
映画の背景に時代考証と発想力あり。
手堅いのは『リンカーン』だが、評価は高いのに主要で受賞とならない『レ・ミゼラブル』に行くような気がする。
<衣装デザイン賞>
『アンナ・カレーニナ』
『レ・ミゼラブル』
『リンカーン』
『白雪姫と鏡の女王』
『スノーホワイト』
文句なしで『レ・ミゼラブル』。
<メイクアップ&ヘア賞>
『ヒッチコック』
『ホビット 思いがけない冒険』
『レ・ミゼラブル』
『ヒッチコック』で決まり。
ここで取らないと、そっくりに化けたアンソニー・ホプキンスが報われない。
<音響編集賞>
『アルゴ』
『ジャンゴ 繋がれざる者』
『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
『007 スカイフォール』
『ゼロ・ダーク・サーティ』
サウンドに関するふたつの部門が、いつも映画小僧を悩ませる。
『ライフ・オブ・パイ』でいこうか。
<音響調整賞>
『アルゴ』
『レ・ミゼラブル』
『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
『リンカーン』
『007 スカイフォール』
その場で歌わせたトム・フーパーも歌った演者も凄いのだが、その音声を拾って調整してみせた『レ・ミゼラブル』の技術陣はオスカー級の仕事をしてくれた。
<視覚効果賞>
『ホビット 思いがけない冒険』
『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
『アベンジャーズ』
『プロメテウス』
『スノーホワイト』
『ライフ・オブ・パイ』、これは外さないと思う、
<音楽賞>
『アンナ・カレーニナ』
『アルゴ』
『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
『リンカーン』
『007 スカイフォール』
意外と混戦が予想される。
『スカイフォール』は歌曲で取りそうだから、ここでは『ライフ・オブ・パイ』を。
<歌曲賞>
“Before My Time” 『Chasing Ice』
“Everybody Needs A Best Friend” 『テッド』
“Pi's Lullaby” 『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
“Skyfall” 『007 スカイフォール』
“Suddenly” 『レ・ミゼラブル』
アデルが『007』のメドレーを披露し、そのまま取る。
この流れが完璧。
<長編ドキュメンタリー賞>
『壊された5つのカメラ』
『The Gatekeepers』
『How to Survive a Plague』
『The Invisible War』
『シュガーマン 奇跡に愛された男』
ここから四つの部門は、受賞しないと日本公開も決まらないから超難問。
内容を比較し、『The Invisible War』に一票。
<短編ドキュメンタリー賞>
『Inocente』
『Kings Point』
『Mondays at Racine』
『Open Heart』
『Redemption』
もう勘しか頼れない。
なんとなく『Redemption』の気がする。
<短編アニメ賞>
『Adam and Dog』
『Fresh Guacamole』
『Head over Heels』
『Maggie Simpson in "The Longest Daycare"』
『Paperman』
動物が出てくるのが強いので、『Adam and Dog』に。
<短編実写賞>
『Asad』
『Buzkashi Boys』
『Curfew』
『Death of a Shadow (Dood van een Schaduw)』
『Henry』
単に観たいという理由で、『Buzkashi Boys』に一票。
<外国語映画賞>
『愛、アムール』
『Kon-Tiki』
『No』
『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』
『War Witch』
ここはハネケの『愛、アムール』で間違いはないだろう。
ちなみにこの作品は、メインの作品賞でもノミネートされるという滅多にない扱いを受けている。
※画像は、今年の日本放送のプレゼンターふたり。
クリステルからアヤパンにバトンタッチ。
動画は、何度観ても感動する黒澤のオスカー受賞シーン。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
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明日のコラムは・・・
『ヤンママに見習いたい』