と「り」→「り」んだぶれあ(リンダ・ブレア)
ホラー映画の個人的な3傑は、たぶん死ぬまで・・・
『エクソシスト』(73)
『悪魔のいけにえ』(74)
『女優霊』(96)
・・・である。
『キャリー』(76)も入れたいが、自分のなかで、あれはホラー映画ではないので。
それにしても70年代は強いなと。
技術革新はおおいに歓迎だが、特殊メイクや音響以上に、物語が大事なんだなとあらためて思う。
『エクソシスト』なんて、冒頭から数分は「なんのことだか分からない」が、あれが後々効いてくるんだもの。
さすがはフリードキン監督、そもそも怖がらせようという意図はなく、神と悪魔の戦いを「かなり本気で」描こうとした―その結果、とんでもなく怖い映画が出来上がったのである。
悪魔バズズに取り憑かれた少女リーガンを演じたのが、リンダ・ブレア。
現在57歳だが、おばさんになった姿が想像出来ない・・・ほどに、インパクトのあるキャラクターだった。
当時14歳だった彼女は一躍人気者となる、、、も、続編『エクソシスト2』(77)以外に目立った活躍はなく、それが原因といっていいのか、同年に麻薬所持で逮捕されてしまう。
ドリューにエドワード・ファーロング、マコーレー・カルキン・・・子役の通過儀礼みたいな感じだが、やっぱり彼女も10代後半で躓いてしまったと。
けれども躓きが「いちど」であれば、そうして、早い時期であれば、復活だって可能。
80年代は色香を武器としてセクシーな映画に連続出演するも、彼女に「それ」を期待する映画ファンは少なく、最初こそ話題になったものの、長くはつづかなかった。
ドリューは成功したけれど、それは稀で。
安達祐実が突然脱ぎ出したのに似ているのかもしれない、急に色気づいても、こっちの準備が出来ていないっていうね。
バズズはフィクションの存在だが、彼女のキャリアに「ほんとうに」取り憑いた―というのがオーバーな表現にあたらないのは、結局、セルフパロディを演じることで好評を得ることになったから。
96年―。
ウェス・クレイブンが若手人気俳優を総出演させた『スクリーム』に、特別出演を果たす。
特別出演というより、レポーター役で「一瞬顔を映す」カメオ的な出演であり、ただまぁ、それでも感慨深かった。
高齢ではないし、死んだわけでもないが、正直「あぁ生きていた!!」と思ったもの。
本人にとっては、不本意かもしれない。
けれども映画ファンにしみじみと「あぁ人生いろいろ!」と思わせるには、リンダやドリュー、ウィノナ・ライダーのキャリアは最良のテキストとなる。
すぐに「枯れた」「堕ちた」という向きもあるが、重犯罪を犯さないかぎり、いちどでも映画に関わったひとたちは、映画小僧にとっては、愛すべきものにかわりがないのである。
次回のしりとりは・・・
りんだぶれ「あ」→「あ」ふろへあ。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『なんであのTシャツ着てくれないの?』
ホラー映画の個人的な3傑は、たぶん死ぬまで・・・
『エクソシスト』(73)
『悪魔のいけにえ』(74)
『女優霊』(96)
・・・である。
『キャリー』(76)も入れたいが、自分のなかで、あれはホラー映画ではないので。
それにしても70年代は強いなと。
技術革新はおおいに歓迎だが、特殊メイクや音響以上に、物語が大事なんだなとあらためて思う。
『エクソシスト』なんて、冒頭から数分は「なんのことだか分からない」が、あれが後々効いてくるんだもの。
さすがはフリードキン監督、そもそも怖がらせようという意図はなく、神と悪魔の戦いを「かなり本気で」描こうとした―その結果、とんでもなく怖い映画が出来上がったのである。
悪魔バズズに取り憑かれた少女リーガンを演じたのが、リンダ・ブレア。
現在57歳だが、おばさんになった姿が想像出来ない・・・ほどに、インパクトのあるキャラクターだった。
当時14歳だった彼女は一躍人気者となる、、、も、続編『エクソシスト2』(77)以外に目立った活躍はなく、それが原因といっていいのか、同年に麻薬所持で逮捕されてしまう。
ドリューにエドワード・ファーロング、マコーレー・カルキン・・・子役の通過儀礼みたいな感じだが、やっぱり彼女も10代後半で躓いてしまったと。
けれども躓きが「いちど」であれば、そうして、早い時期であれば、復活だって可能。
80年代は色香を武器としてセクシーな映画に連続出演するも、彼女に「それ」を期待する映画ファンは少なく、最初こそ話題になったものの、長くはつづかなかった。
ドリューは成功したけれど、それは稀で。
安達祐実が突然脱ぎ出したのに似ているのかもしれない、急に色気づいても、こっちの準備が出来ていないっていうね。
バズズはフィクションの存在だが、彼女のキャリアに「ほんとうに」取り憑いた―というのがオーバーな表現にあたらないのは、結局、セルフパロディを演じることで好評を得ることになったから。
96年―。
ウェス・クレイブンが若手人気俳優を総出演させた『スクリーム』に、特別出演を果たす。
特別出演というより、レポーター役で「一瞬顔を映す」カメオ的な出演であり、ただまぁ、それでも感慨深かった。
高齢ではないし、死んだわけでもないが、正直「あぁ生きていた!!」と思ったもの。
本人にとっては、不本意かもしれない。
けれども映画ファンにしみじみと「あぁ人生いろいろ!」と思わせるには、リンダやドリュー、ウィノナ・ライダーのキャリアは最良のテキストとなる。
すぐに「枯れた」「堕ちた」という向きもあるが、重犯罪を犯さないかぎり、いちどでも映画に関わったひとたちは、映画小僧にとっては、愛すべきものにかわりがないのである。
次回のしりとりは・・・
りんだぶれ「あ」→「あ」ふろへあ。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『なんであのTシャツ着てくれないの?』