(1)20歳前後
(2)地方出身者
(3)責任感が強い
―そんな子が、危ないという。
あぁ分かる分かる、しかしこれは、自分の「性」春時代では起こり難かったことであり、だからAVの隆盛期にあった90~2000年代ではなく、衰退「しかかっている」2010年代、つまり現代特有の「大」問題なのだった。
かつてAV女優のインタビューや、撮影現場の取材をやっていた・・・という経験からだろう、今回の騒動が公になって以降、友人知人から意見を求められることが多くなった。
「ほんとうに、そんな世界なの?」
「犯罪じゃないか!」
「まっき~も、その現場を目撃した?」
答えはNO。
だからこれは、2010年代に入ってからの問題なのだもの。
先日のNHK『クローズアップ現代+』でも取り上げられた、若い女子の「AV出演強要」問題である。

まず、最初にいっておく。
自分はAVが好きだ。
訂正、病的に愛でていることから「AV狂」といっていいと思う。
日本のそれは女優さんの質だけでなく、男優さんのテクニックも素晴らしく、またジャンルも多岐にわたり、「ユーザーありき」の視点で構成された演出も含め、世界中で高評価を受けている。
ただ強調しておきたいのは、飯島愛のおかげで市民権を得たかもしれないが、それでもやっぱり特殊な職業であり、
感覚としては男子の肉体労働とは思うものの、そーとーな覚悟が要求される点において「フツーではない」ということ。
それはカメラの前で性行為をおこなうことだけでなく、ネット社会の到来により「永遠に残るものになる」ことも含めて「フツーではない」のだ。
タトゥーどころの話じゃないでしょう。
それを自覚したうえで、なおも「やりたい、この世界で成功したい」といってくる子に対して、自分たち? は尊敬と感謝の念を抱く。
だからこの世界に、「強要され」「泣きながら」出演する子が居ちゃいけない。
そりゃ昔だって、たとえば彼氏に売られたとか、借金返済のため仕方なくやっているとか、そういう子は居た。
けれども今回の件で問題なのは、
「モデルをやらないか」と声をかけられたのに・・・
(1)契約書もろくに読ませてもらえない
(2)その契約書にも、きっちりと「AV出演あり」と明記されていない
(3)中年の男が複数で囲み、脅す
(4)撮影当日に裸で逃げ出したとしても、強引に連れ戻される
・・・という、犯罪行為が実際におこなわれていたという事実にある。
ほとんどレイプじゃないか。
さらにいえば、被害に遭った子に対し「甘い」「自業自得だ」と匿名でネットに書き散らすことはセカンドレイプに等しく、
「勝手にAVの動画に使われた」過去が発覚し、番組を降板した松本圭世が「どこに向かって戦えばいいのか分からない」といっているように、被害者たちは「いちどの過ち」をずっとずっと気に病んで毎日を過ごしている。
アクメ(=絶頂)が演技であることを認識したうえで、我々ユーザーはファンタジーに浸る。
AVとはファンタジーと同義語のはず。
だからもし、抵抗するさまや涙が演技でなかったとしたら、それはもうAVではない。
誰かがいっていた、そこに文化が介在しないと不能になるイキモノ―それが男であると。
トップ画像は、この問題を実名告白したAV嬢の香西咲。
びっくりした。
いわゆる素人モノAVだけの問題かと思っていたのだが、まさか彼女のようなメジャー級の女優さんまで「騙されていた」とは・・・。
女子を食い物にしていた、このメーカー社長は逮捕され、香西ちゃんの実名告白の効果もあって、AV出演強要問題は広く知られることになった。
それでも、まだ足りないと思う。
振り込め詐欺の被害がこれほど報道されているというのに、それでも連日のように騙されるひとが居るわけでしょう。
だから、しつこいよ! と突っ込まれるほど、この件に関する情報を流すべきなんですよメディアは。
いっぽうで、自分がファンでありつづける「つぼみ」はデビュー10周年を迎え、出演本数も1000本を超えるなど、この世界で活躍をつづけるAV女優さんも居て。
彼女たちは、今回の件で(それでなくとも偏見の多い)AV業界が、さらに偏見の目で見られることに不安を抱き、「そういうメーカーは、ごく一部」と発信を始めた。
ネットにおける無料動画サービスの広がりによって、かつて隆盛を極めたAV業界は衰退しつつある。
ゆえに起こった今回の問題、
はっきりいえば、この現実を知ったうえで「そのAV」を観てヌケるヤツが居たとしたら、そいつは異常者だ。
正常なものは、きっと萎えるはず。
萎えることがないようにするためにも、この世界には健全さが必要なんだ。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『それで、いいや…。』
(2)地方出身者
(3)責任感が強い
―そんな子が、危ないという。
あぁ分かる分かる、しかしこれは、自分の「性」春時代では起こり難かったことであり、だからAVの隆盛期にあった90~2000年代ではなく、衰退「しかかっている」2010年代、つまり現代特有の「大」問題なのだった。
かつてAV女優のインタビューや、撮影現場の取材をやっていた・・・という経験からだろう、今回の騒動が公になって以降、友人知人から意見を求められることが多くなった。
「ほんとうに、そんな世界なの?」
「犯罪じゃないか!」
「まっき~も、その現場を目撃した?」
答えはNO。
だからこれは、2010年代に入ってからの問題なのだもの。
先日のNHK『クローズアップ現代+』でも取り上げられた、若い女子の「AV出演強要」問題である。

まず、最初にいっておく。
自分はAVが好きだ。
訂正、病的に愛でていることから「AV狂」といっていいと思う。
日本のそれは女優さんの質だけでなく、男優さんのテクニックも素晴らしく、またジャンルも多岐にわたり、「ユーザーありき」の視点で構成された演出も含め、世界中で高評価を受けている。
ただ強調しておきたいのは、飯島愛のおかげで市民権を得たかもしれないが、それでもやっぱり特殊な職業であり、
感覚としては男子の肉体労働とは思うものの、そーとーな覚悟が要求される点において「フツーではない」ということ。
それはカメラの前で性行為をおこなうことだけでなく、ネット社会の到来により「永遠に残るものになる」ことも含めて「フツーではない」のだ。
タトゥーどころの話じゃないでしょう。
それを自覚したうえで、なおも「やりたい、この世界で成功したい」といってくる子に対して、自分たち? は尊敬と感謝の念を抱く。
だからこの世界に、「強要され」「泣きながら」出演する子が居ちゃいけない。
そりゃ昔だって、たとえば彼氏に売られたとか、借金返済のため仕方なくやっているとか、そういう子は居た。
けれども今回の件で問題なのは、
「モデルをやらないか」と声をかけられたのに・・・
(1)契約書もろくに読ませてもらえない
(2)その契約書にも、きっちりと「AV出演あり」と明記されていない
(3)中年の男が複数で囲み、脅す
(4)撮影当日に裸で逃げ出したとしても、強引に連れ戻される
・・・という、犯罪行為が実際におこなわれていたという事実にある。
ほとんどレイプじゃないか。
さらにいえば、被害に遭った子に対し「甘い」「自業自得だ」と匿名でネットに書き散らすことはセカンドレイプに等しく、
「勝手にAVの動画に使われた」過去が発覚し、番組を降板した松本圭世が「どこに向かって戦えばいいのか分からない」といっているように、被害者たちは「いちどの過ち」をずっとずっと気に病んで毎日を過ごしている。
アクメ(=絶頂)が演技であることを認識したうえで、我々ユーザーはファンタジーに浸る。
AVとはファンタジーと同義語のはず。
だからもし、抵抗するさまや涙が演技でなかったとしたら、それはもうAVではない。
誰かがいっていた、そこに文化が介在しないと不能になるイキモノ―それが男であると。
トップ画像は、この問題を実名告白したAV嬢の香西咲。
びっくりした。
いわゆる素人モノAVだけの問題かと思っていたのだが、まさか彼女のようなメジャー級の女優さんまで「騙されていた」とは・・・。
女子を食い物にしていた、このメーカー社長は逮捕され、香西ちゃんの実名告白の効果もあって、AV出演強要問題は広く知られることになった。
それでも、まだ足りないと思う。
振り込め詐欺の被害がこれほど報道されているというのに、それでも連日のように騙されるひとが居るわけでしょう。
だから、しつこいよ! と突っ込まれるほど、この件に関する情報を流すべきなんですよメディアは。
いっぽうで、自分がファンでありつづける「つぼみ」はデビュー10周年を迎え、出演本数も1000本を超えるなど、この世界で活躍をつづけるAV女優さんも居て。
彼女たちは、今回の件で(それでなくとも偏見の多い)AV業界が、さらに偏見の目で見られることに不安を抱き、「そういうメーカーは、ごく一部」と発信を始めた。
ネットにおける無料動画サービスの広がりによって、かつて隆盛を極めたAV業界は衰退しつつある。
ゆえに起こった今回の問題、
はっきりいえば、この現実を知ったうえで「そのAV」を観てヌケるヤツが居たとしたら、そいつは異常者だ。
正常なものは、きっと萎えるはず。
萎えることがないようにするためにも、この世界には健全さが必要なんだ。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『それで、いいや…。』