Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

失、神。

2016-08-15 00:10:00 | コラム
アマチュアの綜合格闘家だったころの、自分の成績は2勝2敗2分け、ノーコンテストが1回。

周囲からは「なんか、強いんだか弱いんだか、ぜんぜん分からないよね」といわれる。

うん、自分でもそう思う。

2分けの2が1に減り、2勝に加えられて3勝になっただけで・・・

「3勝2敗1分け」

・・・ほら、急に強そうになるのに!!笑


打撃で勝ったことはない。
相手を寝かし、ひっついて、相手の身体を知恵の輪のようにアアデモナイコウデモナイといじり倒し、やがて腕が極まったりして「タップ」(=参った)させるという、一本でしか勝ったことがない、、、というか、勝てない「典型的なグラップラー」だった。

同じ道場に、「あと一歩でプロボクサーになれた」という男Cが居た。

学校もスポーツ特待生として入学、本人の努力を認めたうえでいうが、いわゆるエリートである。

彼はサウスポーで、得意技はフック。
「けっして打たれない」ボクシングを目指し、実際、試合中にほとんどパンチを受けたことがないといっていた。

分野がちがうから比べられないが、自分とはおおちがいだ。

自分の戦績「2敗」は、2敗とも失神KOである。

気づいたら、ヨダレ垂らした状態で控え室に運ばれていた。
トレーナーがいうには、ちょっと痙攣までしていたという。

情けない・・・と自分でも思うが、とても気持ちがよかったことだけ覚えている。

そうなんだ、これは「あるある」だと思うのだが、一発がキレイに決まって失神すると、なぜか気持ちいい。

だから「いちどもKOされたことがない」というCに、

「でもね、経験としていちどくらい。見た感じはダサいけれど、ほんとう、気持ちいいんだって!」

と、半分はジョークでいったのに、彼は真面目な顔をしたままで「いや、自分はいいよ」と返した。

訂正。
真面目な顔ではなかったな、やや不愉快というか、自分とは無縁だとでもいいたいかのような、そんな表情をしていた。

半分はジョークだったのに、マジになりやがって・・・と思ったが、「KOされたことがない」ことが最大のプライドだったCにとっては、たとえジョークであっても、自身が倒されることを想像することはNGだったにちがいない。


それはともかく。
失神ということばは、「神」が入っていて、なんとも恐れ多い。

「失心」とも書くようで、こっちのほうが分かり易いよね。

「神」は「神経」、あるいは「精神」からきたものか。
どちらにせよ「神様」ではないようなので、ちょっとホッと? した。

「神様」の意で失神であったら、あんまり「射精より脱糞より気持ちいいかも~」とか記せないもんね!


※「痙攣」が歌詞に入っている楽曲は、古今東西でもこれだけだろう

♪ みんな元気に、痙攣、痙攣 ♪

攻めてる曲だ。

細野さんの動きがいちばん面白く、そうして、この女の子が徐々に可愛く見えてくるのは不思議・笑




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明日のコラムは・・・

『にっぽん男優列伝(335)森山未來』
コメント (3)
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