Cape Fear、in JAPAN

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外国女優別キャリア10傑(25)ジュリエット・ルイス

2020-07-05 00:10:00 | コラム
~ジュリエット・ルイスのキャリア10傑~

残酷だなぁ、、、と思うのは、受け手の勘違いか。
ひょっとすると本人は、あのころに受けた熱狂が煩わしかったかもしれないし。

10~20代のころのジュリエットは無双状態だった。

ちょっと危ないティーンキャラは「もれなく」ジュリエットに白羽の矢が立ち、ほかの若手女優が入り込む隙さえなかった。

(ウィノナ・ライダー同様)引退したわけではない彼女は現在も映画キャリアを築きつづけているが、酷ないいかたをすれば「お、ジュリエットの新作だ」という視点で注目するひとは、少なくとも日本では「ほとんど居ない」。

「たまたま」観た映画にジュリエットが「たまたま」出演していた―みたいな感じで、自分なんかはその度に、鮮烈だった彼女の10~20代を思い出す。

いちばん残酷なのは、こういう風に捉える映画ファンなのかもしれないよな~。



(1)『ケープ・フィアー』(91)

ティーンエイジャーの危うさをきっちり表現。

デ・ニーロと対峙してこの演技、そーとー勇気あります。




(2)『ギルバート・グレイプ』(93)

ラッセ・ハルストレムの最高傑作。



この映画には「何度も」奇跡の瞬間が訪れるが、ジュリエットが振り向くシーンもそのひとつだと思う。


(3)『夫たち、妻たち』(92)

ウディ・アレンのキレッキレの演出が堪能出来る快作。

アレンは90年代に第2次絶頂期が訪れたため、この映画は忘れられがち。


(4)『ナチュラル・ボーン・キラーズ』(94)

脚本QT、監督オリバー・ストーンによる問題作。

元の脚本を読んでいないので無責任なことはいえないけれど、QTが目指すアウトロー像は、政治を討とうとするストーンの作家性によって薄まったのかな。

ただね、自分はストーンを支持している。
映画オタクのQTが、ストーンの「資質」を知らぬわけがないので。

つまり「売った時点で」QTの負け。


(5)『ストレンジ・デイズ/1999年12月31日』(95)

映画としては破綻している、、、気がする。

でもジュリエットの美しい肢体が拝めるので。



この映画を観ると気づくよ、彼女の魅力は胸ではなく脚のほうだと。


(6)『フロム・ダスク・ティル・ドーン』(96)

前半は犯罪劇、後半はホラーという一粒で二度美味しいQT産の娯楽映画。

とくによいのはジョージ・クルーニーだが、変態QTも、彼に身体を舐めるように観察されるジュリエットも、それから彼女のパパを演じるカイテルも素晴らしい。




(7)『蜘蛛女』(93)

ゲイリー・オールドマン×レナ・オリンによる、色っぽくて(少々)乱暴なサスペンス。

ジュリエットは、ちょっと可哀想なキャラクターを好演。


(8)『恋に焦がれて』(92)

C・トーマス・ハウエル共演、王道の青春映画。



恋愛はね、やっぱり周囲の反発が強ければ強いほど燃えるようで。。。


(9)『HICK ルリ13歳の旅』(2011)

主役はあくまでも「旬のひと」クロエ・グレース・モレッツであり、ジュリエットは助演にまわっている。

率直にいえば、かつてジュリエットが演じていたような役を好演していたクロエだけど、彼女はちょっとピュア過ぎたかな。


(10)『バスケットボール・ダイアリーズ』(95)

レオくんと2度目の共演。

『マンハッタン少年日記』を忠実に映画化、トレンチコートを羽織って学友たちを殺戮する夢のシーンが、コロンバイン高校の銃乱射事件のあと再び注目されたっけ。

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明日のコラムは・・・

『この「撮影」監督に注目しよう~現在進行形篇~』
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