Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

にっぽん女優列伝(198)筒井真理子

2020-07-23 00:10:00 | コラム
60年10月13日生まれ・59歳。
山梨出身。

公式サイト


吉田羊と同様に、ある程度の年齢になって「唐突に出てきた」感のある筒井真理子(つつい・まりこ)さん、
90年代から数多くのテレビドラマや映画で(主に)端役を演じつづけましたが、その存在に気づいたのは2000年代からでした。

完全に、ノーマーク。
50代でヌードを披露して映画ファンを驚かせ、このあたりから「よい意味で」目立ち始め、そして堂々の主演作を演じることになる。


ここ数年の筒井さんから目が離せなくなりました。


<経歴>

早稲田大学・社会科学部卒業。

(鴻上尚史らが立ち上げた)第三舞台で演技力を鍛えた舞台畑のひと。
80年代から活躍していましたが、テレビドラマや映画に進出するのは90年代に入ってから。

映画俳優デビュー作は、94年の『男ともだち』。
この作品には触れていませんし、
『ヤンキー烈風隊』(95)、『暗殺の街』(97)、『閉じる日』(2000)、『クロスファイア』(2000)などは「観たり観なかったり」しているのですが笑、筒井さんの存在には気づきませんでした面目ない!!

あれ、このひと、よく見る顔かも・・・と思ったのは、2003年の『黄泉がえり』から。

『着信アリ』(2004)、『お父さんのバックドロップ』(2004)、『恋の門』(2004)、『東京タワー』(2006)、『怪談新耳袋』(2006)、『チェケラッチョ!!』(2006)、『伝染歌』(2007)、『クワイエットルームにようこそ』(2007)、『チェスト!』(2008)、『DIVE!!』(2008)、『アキレスと亀』(2008)、『ヒーローショー』(2010)、『人の砂漠』(2010)。

舞台つながりでしょうか松尾スズキの映画に出たりはしたものの、それでも自分のなかでは「いろんなことやる美魔女系の女優さん」くらいの認識でした。

転機はたぶん、園子温の映画に出たことでしょう。

『希望の国』(2012)で初めて園組に参加、
2015年の『映画 みんな!エスパーだよ!』で、染谷将太の母親をファンキーに演じてビッグインパクトを残す。

『リトル・マエストラ』(2013)、『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』(2013)、『クロユリ団地』(2013)、『ルームメイト』(2013)、『真夏の方程式』(2013)、『いのちのコール~ミセスインガを知っていますか~』(2014)、2役に挑戦した『かぐらめ』(2015)を経た2016年、深田晃司の佳作『淵に立つ』に出演。

異形の男・浅野忠信に翻弄される家庭の妻を熱演し「完全に化ける」。

ある意味でどの女優のヌードよりも衝撃的でエロティックだった『アンチポルノ』(2017)、
『ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~』(2017)、『累―かさね―』(2018)、『飢えたライオン』(2018)、『かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発』(2018)、『洗骨』(2019)、『サムライマラソン』(2019)、『愛がなんだ』(2019)、
再び深田監督と組んだ『よこがお』(2019)、『ひとよ』(2019)、『影裏』(2020)と最新作も目白押し。

ピンときていないひとは、とりあえず『淵に立つ』をご覧になってください。

ちょっと驚くと思います。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『にっぽん女優列伝(199)つみきみほ』
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする