きのうにひきつづき、覚えておくべき名カメラマンの10選。
きょうは故人、あるいは存命ではあるものの映画界から退いたひとたちが対象。
(1)ヴィットリオ・ストラーロ
誰がなんといおうと、映画史上で最強最高のカメラマン。
『1900年』(76)に『地獄の黙示録』(79)、『ラストエンペラー』(87)・・・大作が似合うひとだった。
というか、存命ですけど!!
(2)ヴィルモス・スィグモンド
トップ画像、右側のひと。
その隣りに居るデ・パルマ、それからマイケル・チミノなどの無理難題に真正面から立ち向かい、それに応えた秀才。
(3)宮川一夫
ぎらつく太陽を捉えた『羅生門』(50)、幽玄の世界を見事に表現した『雨月物語』(53)、そして「銀のこし」という手法を編み出した『おとうと』(60)。
日本映画の発展に最も貢献した技術者だと思う。
(4)マイケル・チャップマン
『タクシードライバー』(76)のニューヨークのネオン、『レイジング・ブル』(80)のファイトシーンなどなど、スコセッシ映画の初期作品に何度も携わる。
『逃亡者』(93)の追いかけっこシーンを観たとき、ぜんぜん衰えていないのだなぁと感心した。
(5)ゴードン・ウィリス
『ゴッドファーザー』3部作(72~90)やウディ・アレンの映画を手がける。
映画って光と影。なんだぜぇ!! ということを教えられた。
(6)ミヒャエル・バルハウス
90年代前後のスコセッシ作品を支える。
『グッドフェローズ』(90)も『ギャング・オブ・ニューヨーク』(2001)も素晴らしいのだけれど、ここは敢えて『ファビュラス・ベイカー・ボーイズ』(89)を。
(7)ラウール・クタール
仏国映画の黄金期を、技術面で支えた才人。
『勝手にしやがれ』(60)や『気狂いピエロ』(65)などのゴダール、『突然炎のごとく』(62)の
トリュフォーなどなど、クセモノ揃いの映画界にあって、誰と組んでも相性がよかった。
(8)フレディ・ヤング
『アラビアのロレンス』(62)や『ドクトル・ジバゴ』(65)などなど、巨匠デヴィッド・リーンが最も信頼したカメラマン。
米粒のように見えた「点」が「ヒト」であることが分かる、長~~~いショットは語り草よね。
(9)ロバート・クラスカー
キャロル・リードが展開させるモノクロームの世界で、光と影を存分に操った映像マジシャン。
『邪魔者は殺せ』(47)もいいけど、やっぱり『第三の男』(49)かな。
(10)ラズロ・コヴァックス
『イージー・ライダー』(69)や『ファイブ・イージー・ピーセス』(70)、『ラストムービー』(71)などなど、アメリカン・ニューシネマ時代に大活躍した。
じつはテクニックがあったのかどうかは、よく分からない。
分からないんだけど、時代の空気にはあっていたし、その空気をきちんとフィルムに焼きつけていた。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『真夜中は純潔』
きょうは故人、あるいは存命ではあるものの映画界から退いたひとたちが対象。
(1)ヴィットリオ・ストラーロ
誰がなんといおうと、映画史上で最強最高のカメラマン。
『1900年』(76)に『地獄の黙示録』(79)、『ラストエンペラー』(87)・・・大作が似合うひとだった。
というか、存命ですけど!!
(2)ヴィルモス・スィグモンド
トップ画像、右側のひと。
その隣りに居るデ・パルマ、それからマイケル・チミノなどの無理難題に真正面から立ち向かい、それに応えた秀才。
(3)宮川一夫
ぎらつく太陽を捉えた『羅生門』(50)、幽玄の世界を見事に表現した『雨月物語』(53)、そして「銀のこし」という手法を編み出した『おとうと』(60)。
日本映画の発展に最も貢献した技術者だと思う。
(4)マイケル・チャップマン
『タクシードライバー』(76)のニューヨークのネオン、『レイジング・ブル』(80)のファイトシーンなどなど、スコセッシ映画の初期作品に何度も携わる。
『逃亡者』(93)の追いかけっこシーンを観たとき、ぜんぜん衰えていないのだなぁと感心した。
(5)ゴードン・ウィリス
『ゴッドファーザー』3部作(72~90)やウディ・アレンの映画を手がける。
映画って光と影。なんだぜぇ!! ということを教えられた。
(6)ミヒャエル・バルハウス
90年代前後のスコセッシ作品を支える。
『グッドフェローズ』(90)も『ギャング・オブ・ニューヨーク』(2001)も素晴らしいのだけれど、ここは敢えて『ファビュラス・ベイカー・ボーイズ』(89)を。
(7)ラウール・クタール
仏国映画の黄金期を、技術面で支えた才人。
『勝手にしやがれ』(60)や『気狂いピエロ』(65)などのゴダール、『突然炎のごとく』(62)の
トリュフォーなどなど、クセモノ揃いの映画界にあって、誰と組んでも相性がよかった。
(8)フレディ・ヤング
『アラビアのロレンス』(62)や『ドクトル・ジバゴ』(65)などなど、巨匠デヴィッド・リーンが最も信頼したカメラマン。
米粒のように見えた「点」が「ヒト」であることが分かる、長~~~いショットは語り草よね。
(9)ロバート・クラスカー
キャロル・リードが展開させるモノクロームの世界で、光と影を存分に操った映像マジシャン。
『邪魔者は殺せ』(47)もいいけど、やっぱり『第三の男』(49)かな。
(10)ラズロ・コヴァックス
『イージー・ライダー』(69)や『ファイブ・イージー・ピーセス』(70)、『ラストムービー』(71)などなど、アメリカン・ニューシネマ時代に大活躍した。
じつはテクニックがあったのかどうかは、よく分からない。
分からないんだけど、時代の空気にはあっていたし、その空気をきちんとフィルムに焼きつけていた。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『真夜中は純潔』