Cape Fear、in JAPAN

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にっぽん女優列伝(301)桃井かおり

2022-01-11 05:48:31 | コラム
51年4月8日生まれ・70歳。
東京出身。

公式サイト


呆れるほどのヘビースモーカー、


現場での共演者や監督との軋轢もしばしば、
若いころは生意気などと批判されることも多く、

けれども、そのスタイルを変えぬまま70歳になった現在は、スーパークールだと褒められまくっている印象。


そんな桃井かおり(ももい・かおり)さんから、今年の列伝を開始します^^

91年―エーザイチョコラBBのCMの台詞「世の中バカが多くて疲れません?」が問題視され「世の中お利口が多くて疲れません?」に差し替えられたときは、日本はダメだと思ったものです。
これだと、桃井さんが起用された理由がなくなってしまうじゃないですか!!


※長編初監督作



<経歴>

米ロサンゼルス在住。
そのこともあり、米国映画俳優組合に加入しています。

幼少からクラシックバレエを学び、中学生のころ英国ロイヤル・バレエ・アカデミーに留学。
しかし挫折し、帰国後は俳優を志すようになる。

俳優への道は両親に反対されていて、内緒で文学座付属演劇研究所に入り演技を学ぶ。

映画俳優デビュー作は、71年の市川崑監督作『愛ふたたび』。
浅丘ルリ子の妹役でした。

同じ年に公開された田原総一朗によるATG映画『あらかじめ失われた恋人たちよ』が話題となり、



それを知った父親は激怒、一時期は勘当されていたとか??


『赤い鳥逃げた?』(73)、『エロスは甘き香り』(73)、『青春の蹉跌』(74)、『竜馬暗殺』(74)、『櫛の火』(75)、『アフリカの光』(75)などの「濃ゆい系」の映画に連続出演して映画ファンの注目を受け、
日本テレビのドラマ『前略おふくろ様』(75)で一般層にも名前が浸透し、徐々に人気俳優となっていきました。

しかも。
このあいだに腎臓結核が発覚し、片方の腎臓を摘出しているのですから、たいしたタフネスです。すごい!


『青春の殺人者』(76)、武田鉄矢とのやりとりがいちいち笑える『幸福の黄色いハンカチ』(77)、『男はつらいよ 翔んでる寅次郎』(79)、
初主演、もうこのタイトルで勝ったといえるであろう『もう頬づえはつかない』(79)、
『神様のくれた赤ん坊』(79)、『影武者』(80)、『夕暮まで』(80)、『ええじゃないか』(81)、『青春の門(自立篇)』(82)、
岩下志麻との演技対決が極上の『疑惑』(82)、
『キッドナップ・ブルース』(82)、『メイン・テーマ』(84)、『生きてみたいもう一度 新宿バス放火事件』(85)、『コミック雑誌なんかいらない!』(86)、『キネマの天地』(86)、『ハワイアン・ドリーム』(87)、『木村家の人びと』(88)、『噛む女』(88)、『TOMORROW 明日』(88)、
『われに撃つ用意あり』(90)、『女がいちばん似合う職業』(90)、『棒の哀しみ』(94)、『ファザーファッカー』(95)、『トキワ荘の青春』(96)、『スワロウテイル』(96)、『東京夜曲』(97)、『バウンス Ko GALS』(97)、『ラヂオの時間』(97)、『てなもんや商社』(98)、『大怪獣東京に現わる』(98)、『たどんとちくわ』(98)などに出演、全ジャンルへの適応可能な器用さで、多くの監督から起用したいと思わせるキャリアを築いていきます。

『クロスファイア』(2000)、『阿修羅のごとく』(2003)、原一男の挑戦的な「劇」映画『またの日の知華』(2005)、

そして『SAYURI』(2005)でハリウッドデビューを飾る。

向こうからのオファーではなく、オーディションで勝ち取った役です。

映画の出来は「ちょっとどうかな…」でしたが、桃井さんは格好よかったです。


アレクサンドル・ソクーロフによるロシア映画『太陽』(2005)で皇后を演じたのち、
『無花果の顔』(2006)で長編映画の監督に初挑戦する。

詰めの甘いところもありましたが、悪くない出来なんですよこれが。
その後もいくつかの短編、そして長編『火 Hee』(2016)を発表していますので、これからも撮りつづけてほしいです、いつか監督としても化ける気がするんですよね。エラソーな書きかたですいません。ですけど(^^;)


『武士の一分』(2006)、『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』(2007)、
『ヘルタースケルター』(2012)、『終戦のエンペラー』(2012)、『Fukushima, mon amour』(2016)、
日本とラトビアの合作『ふたりの旅路』(2016)、『ゴースト・イン・ザ・シェル』(2017)、『一度も撃ってません』(2020)など、世界各国の映画に出演。

最新作は、『宇宙でいちばんあかるい屋根』(2020)。


まさに衰え知らず…こういうひとは、永遠の命を授かってもいいような気さえします^^

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明日のコラムは・・・

『にっぽん女優列伝(302)森七菜』
コメント (6)
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