Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

映画スタッフ別10傑(44)ハーヴェイ・ワインスタイン

2022-01-16 00:10:00 | コラム
~ハーヴェイ・ワインスタインのキャリア10傑~

ひとごろしではないけれど、おそらく…いやまちがいなく、映画界で最も忌み嫌われている「元」映画プロデューサー。

強権を振るい、数々の若手女優に「俺と寝なければ役はもらえない」と脅したとか。

禁固23年の刑に服している男の10傑を展開する映画ファンも、まず居ないでしょう。
だから敢えて取り上げます、
彼が設立したミラマックスやワインスタイン・カンパニーから生み出された映画は、それでも素晴らしいものだから。

どんな手を使って俳優をキャスティングしていったのか…想像するだけでも恐ろしいから、擁護はしないけどね。


(1)『イングリッシュ・ペイシェント』(96)

オスカー作品賞を受賞した、深みのある恋愛映画。
松明を用い、壁画を眺めるシーンの美しさといったら!!

ワインスタイン系映画の隆盛は、これがきっかけだったといっていい。



(2)『キル・ビル』2部作(2003、2004)

QTのオタク心が爆発した快作!
しかし・・・

ほんとうは動画を転載したいところだけど、気分が悪くなるひとも居るだろうから。

これは、運転に自信のないユマ・サーマンに、それでも「自ら運転しろ」とワインスタインが指示を出し、撮影されたショット。
結果、ちょっとした事故が起こってしまう。

ちなみにQTはユマを心配し、謝罪した…と、ユマ自身が証言している。


性的事案だけじゃないんだね、ワインスタインが起こしていたのは怒怒怒


(3)『ロード・オブ・ザ・リング』3部作(2001~2003)

ピーター・ジャクソンによる超大作。

潤沢な資金は、ワインスタインのおかげともいえる―結局、ここがジレンマみたいなものになり、映画史を混乱させるのだよなぁ!!


(4)『ベルベット・ゴールドマイン』(98)

グラムロックの時代を華麗に切り取った音楽青春映画。

音楽通は納得いかないところも多かったみたいだけれど、初級編としてはちょうどよき^^



(5)『恋におちたシェイクスピア』(98)

オスカー作品賞受賞。

ちなみに当時パルトロウの恋人だったブラッド・ピットは、彼女からワインスタインに迫られていると相談を受け、必死で彼女を守ったのだとか。

かっけーぜ、ブラピ!!



(6)『ジャッキー・ブラウン』(97)

だが。
QTにのびのびと映画を撮らせた功績もあって―って、今回は同じようなことばかり書くことになるんだよね…。


(7)『ギャング・オブ・ニューヨーク』(2002)

スコセッシの大作にも協力。

…うーーーーーむ。


(8)『シカゴ』(2002)

オスカー作品賞を受賞。

賞を取りまくり、オスカーコレクターだった。
ということは、アンテナやセンスは超一流なんだよね。


(9)『スクリーム』(96)

ホラーをメタ的構造で再構築した、技アリの一品。



(10)『グッド・ウィル・ハンティング』(97)

マット・デイモンとベン・アフレックというフレッシュな才能を世に送り出すため、毒性の強さが売りのガス・ヴァン・サント監督が、自身の個性を押し殺して撮った傑作。


…こうして並べてみるだけで、彼が犯した罪の重さがね(以下略)。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『3分5Rで、お願いしやすっ!!』
コメント (3)
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