Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

映画スタッフ別10傑(46)デヴィッド・O・セルズニック

2022-01-30 00:10:00 | コラム
~デヴィッド・O・セルズニックのキャリア10傑~

金は出すけど、口も出すプロデューサー。
つまり、出しまくるひと。
この写真―う~ん、仕事の相手としては強敵っぽい(^^;)

セルズニックは65年に亡くなっているひとなので、自分が生まれたころにはすでに故人。
しかし映画が好きになった中学生のころに映画史を学んでいくと、割と最初のほうに名前が出てくる。
大名作を手がけている―というのがいちばんの理由ではあるものの、次にくるのが、「超のつく権力者」として有名だったから。

スタジオでは多くの関係者と衝突を繰り返し、その度に移籍し、ついには独立プロダクションを立ち上げる。
奥さんになったジェニファー・ジョーンズとは良好な関係を築けたようだけれど、割と寂しい晩年だったのだとか。

なんかもう、『市民ケーン』の主人公を地で行くようですなぁ!!


(1)『風と共に去りぬ』(39)

映画史に燦然と輝く大傑作。

総天然色!に驚いた小津が「戦争で米国に勝てるわけがない」と思い知ったという逸話は、あまりにも有名。



(2)『レベッカ』(40)

オスカー作品賞を受賞したヒッチコックの佳作。
しかしヒッチ自身が「あのオスカーはセルズニックのものだ」というくらいだから、そーとー口出ししたのでしょうなぁ。

ヒッチもまだ、キャリア初期だったし…。


(3)『第三の男』(49)

1位と3位を生み出した時点でもう、ヒトとして欠陥があろうが偉大なプロデューサーですよ。
そこはきっちり認めなきゃいけない。



(4)『キング・コング』(33)

最古のコング映画。
ゆえに動きはぎこちなくかわいらしいほど。

主演のフェイ・レイがとにかく可憐。


(5)『スタア誕生』(37)

ハリウッドの光と影をドラマチックに描き、その後、何度も映画化された人気作。

レディ・ガガ版(2018)が最新だが、その影響でここまで辿り着くひとが居ればうれしいなぁ。


(6)『白い恐怖』(45)

ヒッチコック中期の傑作。
イングリッド・バーグマン、グレゴリー・ペック主演。

このころはもう、セルズニックに口を出させなかった、、、んじゃないかなぁ、どうかなぁ(^^;)



(7)『武器よさらば』(57)

ヘミングウェイの名作を映画化。
ヒロインに、セルズニック夫人のジェニファー・ジョーンズ。

ますます『市民ケーン』だ。
いやもちろん、ジョーンズの演技はたしかなものだけど!!



(8)『断崖』(41)

ジョーン・フォンテイン&ケーリー・グラントの美男美女主演、夫に殺されるのでは?という妄想に悩まされる新妻を描いたヒッチコックの佳作。



(9)『白昼の決闘』(46)

西部劇の大作だが、セルズニックは脚本も担当。

資金力だけでなく、脚本を書く能力もあったのね。

益々手がつけられない^^


(10)『終着駅』(53)

イタリアの名匠、ヴィットリオ・デ・シーカをハリウッドに招いて制作されたメロドラマ。

主演はやはり、ジェニファー・ジョーンズ。
ガキのころに観て細かいところは忘れているが、ジョーンズがひたすら美しかったことだけは覚えている。

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明日のコラムは・・・

『やんややんや。いうのも楽しいんだよ^^』
コメント (4)
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