Cape Fear、in JAPAN

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映画スタッフ別10傑(42)ジェリー・ブラッカイマー

2022-01-08 03:59:12 | コラム
~ジェリー・ブラッカイマーのキャリア10傑~

とくに80~90年代にメガヒットを飛ばしつづけた、ザッツ・ハリウッドな78歳のプロデューサー。

大味?知らんがな!!精神は大事だとは思うし、個人的には嫌いじゃない。
(好きとはいわないが!)

このひとが手がけた作品で「これはダメ!」と思ったのは、2001年の『パール・ハーバー』かなぁ。

日本が関わっている史実だから―という意味ではないよ、物語が、クッソ面白くない。

そもそも「一兵隊」が電話で「第二次世界大戦だ!!」と叫ぶことなんかあるの??

後世のひとたちが「第一次世界大戦」と並べて評価したから名づけられたのであって、戦闘開始の時点でそんな判断が出来るわけない。

小さなほんとうを積み重ねて、大きなウソは出来上がります。

・・・あれ、べつにブラッカイマーを批判するつもりはなかったのに、熱くなってしまった(^^;)(^^;)


※前回の角川春樹同様、メジャーな作品ばかりなので、あらすじはほぼ記しません。


(1)『ザ・ロック』(96)

大味や大袈裟が「すべてよい方向に向かった」傑作。

プレッシャーが大好物なFBIと、人格者でもある主犯と、無実の罪で投獄されたおじいちゃんと…キャスティングとキャラクター描写が最高よね、




(2)『ビバリーヒルズ・コップ2』(87)

トニー・スコットのシャープな演出と、エディ・マーフィ―の持ち味を存分に活かしたキャラクター設定。

80年代を代表する刑事アクションかと。


(3)『フラッシュダンス』(83)

そうそう、このひとが関わる映画の一大特徴は、印象的な主題歌もワンセットで語られ「がち」であると。




(4)『ブラックホーク・ダウン』(2001)

主にスコット兄弟の弟トニーとの相性がよかったわけだが、
兄リドリーと組んでも、よい仕事してます。

迫力満点の戦闘描写に、息が詰まる思い。


(5)『アルマゲドン』(98)

なさそうでありそうな隕石衝突の危機に、なさそうで実際ないだろうと思わせる「畑違いの男たち」を人選するという設定。

細かいツッコミも、ド派手な演出と、エアロスミスの主題歌、そしてリヴ・タイラーの涙の前ではすべて無意味なものとなる^^


(6)『クリムゾン・タイド』(95)

潜水艦映画にハズレなし、これほんとう。

ノンクレジットでタランティーノが脚本協力しているが、どの部分を書いたのか、観ればすぐに分かります。



(7)『キャット・ピープル』(82)

雰囲気抜群の怪奇映画。
ナスターシャ・キンスキーに殺されるのであれば、べつに不満はないよ。



(8)『コン・エアー』(97)

ニコラス・ケイジが絶好調のころに主演した(やっぱり大味な)アクション。

ジョン・キューザックがこの手の映画に出ているという新鮮さよ。



(9)『アメリカン・ジゴロ』(80)

リチャード・ギア主演、監督は『タクシードライバー』を著したポール・シュレイダーが担当、そいでもってブラッカイマーがプロデュースという、ものすごい化学反応が起こりそうでいて、その実、ぜんぜん起こらなかった珍品。

でもねなんか、愛嬌があるんです作品自体に。

ジゴロといっても、この映画のギアはなんか憎めないし笑


(10)『トップガン』(86)

じつは映画としては嫌いなほう・・・なんだけど、80年代ハリウッド史を語るうえでは外すわけにはいかないと思っている。

映画のそばにはMTVがあった特殊な時代であり、それを最もうまく使いこなしていた作品だと思うので。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『映画スタッフ別10傑(43)スティーブン・スピルバーグ』
コメント (2)
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