Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

日本女優別10傑(81)左幸子

2023-10-05 00:10:00 | コラム
~左幸子のキャリア10傑~

幸子さんは2001年11月に永眠、享年71歳。
晩年は「ずばりいうわよ!」的な番組で「怖いおばちゃん」みたいなイメージがありましたが、若いころから「戦うひと」であったことはたしか。

五社協定に一切関わらず、フリーとして俳優活動をつづけていたのですから^^



(1)『飢餓海峡』(65)

内田吐夢による大作。
犯人(三國連太郎)の爪を大事に大事に取っておく杉戸八重を大熱演。

東映代表だった岡田茂曰く「皮膚の表面でこの悲しい女を知っているのではなく、もっと深いところで理解するためには左幸子しか出来ない」




(2)『にっぽん昆虫記』(63)

女性の生命力の強さを昆虫のそれになぞらえた、イマヘイの代表作。



(3)『幕末太陽傳』(57)

50年代の日本映画を代表する、川島雄三の傑作。

幸子さんは、心中を計画する「おそめ」を好演。



(4)『曽根崎心中』(78)

増村保造が梶芽衣子と宇崎竜童を起用して描く、自由な、果てしなく自由な近松門左衛門モノ。

こういう映画に触れると、ATGっていいなぁ!って思う。


(5)『真昼の暗黒』(56)

最高裁がある!
冤罪事件として有名な八海事件を題材とした、いかにも今井正監督らしいストレートな社会派作品。


(6)『軍旗はためく下に』(72)

直木賞を受賞した同名連作小説のなかから『敵前党与逃亡』『上官殺害』を取り上げて深作欣二が映画化、パワフルな演出に圧倒される。

幸子さんは、丹波哲郎の妻(未亡人)役。



(7)『人生劇場 飛車角と吉良常』(68)

内田吐夢が手がけた、格調の高い任侠映画。

鶴田浩二、若山富三郎、藤純子みんな輝いている。


(8)『暖流』(57)

岸田國士の代表作、2度目の映画化。

幸子さんは、看護師・石渡ぎん役。
3度目の映画化では、倍賞千恵子が演じたキャラクターです。


(9)『遠い一本の道』(77)

監督・主演作。
映画の出来としては・・・なのだけれど、その野心はおおいに買えるし、このあたりに「戦う女優」の姿が見えて素敵。



(10)『若い人』(77)

ヒロインは桜田淳子、共演は小野寺昭―というのが時代だなぁ!と。

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明日のコラムは・・・

『1000人、だそうです^^』
コメント
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