54年4月7日生まれ・まもなく古希をむかえる69歳。
中国出身。
※本稿では、成龍表記で統一※
二夜で済むかとも思いましたが、自分にとって、とってもとってもとっても大事なひとだから三夜で展開したいと思います^^
まずは、どうしても述べておかなければならない事案について。
「パレスチナ・イスラエル戦争(=ガザ地区の有事)」に端を発し、映画・音楽業界が揺れています。
ノーコメントを貫けば「社会的に影響力を持つものなのに…」と失望され、
どちらかを支持すれば「そんなヤツとは思わなかった…」と(やはり)失望される。
先日開催された米グラミー賞でも、アン・レノックスがガザ停戦を呼びかけるスピーチを敢行するも途中で強制終了。
俳優ジェームズ・ウッズは「かなり」過激で、イスラエルを全面支持することを宣言し「停戦するな。妥協するな。許すな。皆殺しにしろ」とSNSで煽りを連投。
QTタランティーノもイスラエル軍の基地を訪問したことから「そっち側なのか、がっかり…」ということばも聞かれる。
もう少し微妙というか、複雑な立場なのはユダヤ系米国人のスピルバーグ。
パレスチナのテロ行為を描いた『ミュンヘン』(2005)を撮っている立場から、その発言が注目されるも「どうも歯切れが悪く」、「もう彼の映画を評価することなど出来ない」と極端な発信をする映画ファンも現れている。
こう並べるとアン・レノックス「こそ正しく」見えますが、米国の立場から放送に乗せられることが出来ずNGになってしまう。
では、どうすればいいのか。
この問題は自分が毎週視聴している配信番組『BLACK HOLE』でも取り上げられ、映画界に失望する若いリスナー投稿に対し、柳下毅一郎は「若さゆえ、ともいえる考えかた」と前置きをしつつ・・・
「その一面だけで評価・断罪していいものか、いや出来るわけがない」というようなことを発言していた。
もう、これに尽きるのではないか。
少し話が逸れるかもしれないけれど。
極悪人がヒューマンドラマの傑作を創ることもある。
クスリやレイプで捕まったものの演技や創作は、罪を理由に評価してはいけないのか。
みたいな、そんな話とも解釈出来るわけで広義の意味では。
自分のなかでは未だ、
『愛のむきだし』(2009)も『捨てがたき人々』(2014)も傑作。
もっといえば。
戦中に撮られた戦意高揚映画を「いまの視点で」批判することは出来ないし、そのいっぽうで「戦意高揚の振りをして、じつはそうでもない」黒澤の野心作『一番美しく』(44)に拍手喝采を送りたい。
『ゆきゆきて、神軍』(87)は映画としては大傑作だが、主人公・奥崎謙三の考えかたには「1ミクロンも」賛同出来ない…あぁこの映画も黒澤の話も、本稿のテーマとはぜんぜんちがいましたね、ごめんなさい!!
ものすごく簡単にいえば、
テロリズムや暗殺などを告発する社会派映画を撮っておいて、・・・書くのに勇気要りますが、いきましょう、そう、安倍晋三を殺した彼を英雄視する。たとえばそんな監督が居たとして、それはどうなんだべか??という話です。
さてここで、成龍の登場となる。
とくに近年、成龍は中国共産党と蜜月関係にあるとされ、
「共産党員がうらやましい。私も党員になりたい」
と述べたことから、香港から「裏切り者」呼ばわりされています。
「自由すぎると、香港のように混乱する。台湾も混乱している。中国人は管理される必要がある」
まぁたしかにこんなこといわれたら、一部では批判されるかもしれません。
トチ狂ったのか、成龍!?
いやそうではなく、いままで「その考えを、はっきり、公的に発してこなかった」に過ぎないのではないか。
あんなに楽しい映画を撮っていたひとが、共産党寄りのはずがない!台湾独立の考えを有しているに決まっている!!
そう思い込んでいただけでは??
天安門事件のころにまで遡れば、そりゃ共産党を批判していたかもしれないけれど。。。
・・・・・。
そう考えると、日本の芸能界はまだ活動し易いんじゃないかな。
ともあれ。
そのことにより、成龍の映画活動全般まで否定されるのは、どうにも納得がいかないファンなのでした。
※あすは、ちゃんと軌道修正して経歴を語ります。。。
※今野雄二が作詞で、高中正義が作曲なんてムチャクチャ豪華じゃないか…そして日本語巧い、さらにいえば、いつも三菱の自動車^^
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『令和版・海外俳優列伝(119)ジャッキー・チェン(中)』
中国出身。
※本稿では、成龍表記で統一※
二夜で済むかとも思いましたが、自分にとって、とってもとってもとっても大事なひとだから三夜で展開したいと思います^^
まずは、どうしても述べておかなければならない事案について。
「パレスチナ・イスラエル戦争(=ガザ地区の有事)」に端を発し、映画・音楽業界が揺れています。
ノーコメントを貫けば「社会的に影響力を持つものなのに…」と失望され、
どちらかを支持すれば「そんなヤツとは思わなかった…」と(やはり)失望される。
先日開催された米グラミー賞でも、アン・レノックスがガザ停戦を呼びかけるスピーチを敢行するも途中で強制終了。
俳優ジェームズ・ウッズは「かなり」過激で、イスラエルを全面支持することを宣言し「停戦するな。妥協するな。許すな。皆殺しにしろ」とSNSで煽りを連投。
QTタランティーノもイスラエル軍の基地を訪問したことから「そっち側なのか、がっかり…」ということばも聞かれる。
もう少し微妙というか、複雑な立場なのはユダヤ系米国人のスピルバーグ。
パレスチナのテロ行為を描いた『ミュンヘン』(2005)を撮っている立場から、その発言が注目されるも「どうも歯切れが悪く」、「もう彼の映画を評価することなど出来ない」と極端な発信をする映画ファンも現れている。
こう並べるとアン・レノックス「こそ正しく」見えますが、米国の立場から放送に乗せられることが出来ずNGになってしまう。
では、どうすればいいのか。
この問題は自分が毎週視聴している配信番組『BLACK HOLE』でも取り上げられ、映画界に失望する若いリスナー投稿に対し、柳下毅一郎は「若さゆえ、ともいえる考えかた」と前置きをしつつ・・・
「その一面だけで評価・断罪していいものか、いや出来るわけがない」というようなことを発言していた。
もう、これに尽きるのではないか。
少し話が逸れるかもしれないけれど。
極悪人がヒューマンドラマの傑作を創ることもある。
クスリやレイプで捕まったものの演技や創作は、罪を理由に評価してはいけないのか。
みたいな、そんな話とも解釈出来るわけで広義の意味では。
自分のなかでは未だ、
『愛のむきだし』(2009)も『捨てがたき人々』(2014)も傑作。
もっといえば。
戦中に撮られた戦意高揚映画を「いまの視点で」批判することは出来ないし、そのいっぽうで「戦意高揚の振りをして、じつはそうでもない」黒澤の野心作『一番美しく』(44)に拍手喝采を送りたい。
『ゆきゆきて、神軍』(87)は映画としては大傑作だが、主人公・奥崎謙三の考えかたには「1ミクロンも」賛同出来ない…あぁこの映画も黒澤の話も、本稿のテーマとはぜんぜんちがいましたね、ごめんなさい!!
ものすごく簡単にいえば、
テロリズムや暗殺などを告発する社会派映画を撮っておいて、・・・書くのに勇気要りますが、いきましょう、そう、安倍晋三を殺した彼を英雄視する。たとえばそんな監督が居たとして、それはどうなんだべか??という話です。
さてここで、成龍の登場となる。
とくに近年、成龍は中国共産党と蜜月関係にあるとされ、
「共産党員がうらやましい。私も党員になりたい」
と述べたことから、香港から「裏切り者」呼ばわりされています。
「自由すぎると、香港のように混乱する。台湾も混乱している。中国人は管理される必要がある」
まぁたしかにこんなこといわれたら、一部では批判されるかもしれません。
トチ狂ったのか、成龍!?
いやそうではなく、いままで「その考えを、はっきり、公的に発してこなかった」に過ぎないのではないか。
あんなに楽しい映画を撮っていたひとが、共産党寄りのはずがない!台湾独立の考えを有しているに決まっている!!
そう思い込んでいただけでは??
天安門事件のころにまで遡れば、そりゃ共産党を批判していたかもしれないけれど。。。
・・・・・。
そう考えると、日本の芸能界はまだ活動し易いんじゃないかな。
ともあれ。
そのことにより、成龍の映画活動全般まで否定されるのは、どうにも納得がいかないファンなのでした。
※あすは、ちゃんと軌道修正して経歴を語ります。。。
※今野雄二が作詞で、高中正義が作曲なんてムチャクチャ豪華じゃないか…そして日本語巧い、さらにいえば、いつも三菱の自動車^^
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明日のコラムは・・・
『令和版・海外俳優列伝(119)ジャッキー・チェン(中)』