Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(492)

2024-02-20 00:10:00 | コラム
いしょ「う」→「う」ち

♪ もしも私が家を建てたなら 小さな家を建てたでしょう
大きな窓と、小さなドアーと 部屋には古い暖炉があるのよ ♪
(小坂明子『あなた』より)


「旅行あるある」のひとつとして、帰還後「やっぱり、家がいちばんよね」と家族の誰かがいう、、、みたいなのあるけれど、分かりますね。
いちばん落ち着くし、いちばん眠ることが出来ますし。

いっぽうで泉谷しげるさんは、
♪ 風のない丘に育ち 夢のない家を出て 愛のない人にあう ♪
と歌う。

家への思いは、まさにさまざま。


大きい小さいはともかくとして、二階建て以上が夢でした。
実家が平屋なものでね、「室内というよりベランダ」に憧れたものです^^

団地族となった自分が、1階~5階どこでも選べたのに「敢えて5階」にしたのは、そんなところからです。


やっと建てた夢の家。
自分を縛っていた家。
呪いの家。

主人公の数だけ、家がある。
以下、「映画のなかで印象的な家」の5選。


『家族ゲーム』(83)



自分と同じ、団地族。
お父さん(伊丹十三)が豆乳を飲みながら入る正方形の風呂も「そうそう!」と思うし、
仕切りを作って分けられている兄弟部屋も、団地ならではかな。

面白かったのが、隣人の戸川純の疑問「葬儀のとき、どうするの。棺桶、エレベーターに入らないじゃないか」っていう(^^;)




『キャリー』(76)

最後に崩壊する家。


崩壊させなければ、キャリーは自分自身を解放することが出来なかったんだよね。
もちろん、母親からの解放の意味も。


『ゴーストワールド』(2001)

徹底的に凝った、イーニドの部屋。
これは、彼女自身。



『ビバリーヒルズ・コップ2』(87)

1作目のローズウッドとのちがいに、ほかのキャラクターも観客もびっくり。
もちろん、アクセルの影響。

観葉植物に囲まれ、寝室にはスライのポスターと銃のコレクション!



『HOUSE ハウス』(77)

大林宣彦の商業デビュー作として知られる、摩訶不思議なホラー。
想像力に限界などない!ということを教えてくれます^^



次回のしりとりは・・・
う「ち」→「ち」きゅう。

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明日のコラムは・・・

『駐車場所、争奪。』
コメント (4)
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