Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

令和版・海外俳優列伝(121)ジャック・パランス

2024-02-26 00:10:00 | コラム
1919年2月18日生まれ・2006年11月10日死去、享年87歳。
アメリカ出身。

戦時下の負傷により、顔面の整形手術を受ける―その、異様な雰囲気を湛える個性が50年代ハリウッドに重宝されることに・・・世の中、分からんものです。

パランスといえば、やはりオスカーのこのパフォーマンス。
ジジイだからってなめんなよ、片手腕立て伏せだって出来るぜ! と。

壇上に上がりながら腕時計をセットし直しているので、もう、やってやる!と決めていたのでしょうね^^



<経歴>

スタンフォード大学卒。

プロボクサー、第二次大戦の従軍ののち50年に映画界へ。

『暗黒の恐怖』(50)、初めて注目を受けた『突然の恐怖』(52)を経た53年、『シェーン』で世界中の映画ファンに注目される。

黒いグローブが特徴的な、殺し屋ウィルスンの役でした。



『攻撃』(56)、
意外なのがゴダールの『軽蔑』(63)にも出演しているところ。



『プロフェッショナル』(66)や『ゲバラ!』(69)など60年代まではコンスタントに映画出演をつづけていたものの、
70年代に入ると「やや」不調に。

フィルモグラフィが途絶えることはなかったものの、テレビ映画やB級映画への出演がつづき、それらほとんどが日本未公開なのでした。

87年、日本でもミニシアターで大人気を博した『バグダッド・カフェ』で唐突な?復活を遂げる。


「老いてなお、お盛ん」みたいなキャラクターが「十八番」のようになり・・・

『ヤングガン』(88)、
ジャック・ニコルソンと共演した『バットマン』(89)、


『デッドフォール』(89)、

そして『シティ・スリッカーズ』(91)でオスカー助演賞を受賞する。
じつに味わい深いコメディで、老カウボーイを好演。オスカーも納得です(上に貼ったスピーチ動画は、そのときのもの)


その後もテレビ映画などで健在ぶりをアピールしますが、
2006年の11月10日、自宅で老衰のため死去。

享年87歳、
映画の遺作となると『シティ・スリッカーズ2/黄金伝説を追え』(94)になるのでしょうか。

かっけーおじさん、憧れますなぁ。。。

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明日のコラムは・・・

『令和版・海外俳優列伝(122)ジャック・ブラック』
コメント (2)
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