Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

にっぽん女優列伝(253)広瀬アリス

2021-04-20 00:51:03 | コラム
94年12月11日生まれ・26歳。
静岡出身。

公式プロフィール


姉が広瀬アリス(ひろせ・ありす)、妹がすずって最強姉妹じゃないですか。


「姉のほうが―」「妹のほうが―」といわれがちですが、ふたりの仲良しな感じがよく出ているTwitterのやりとりが好きです。

こんなのとか。



ふたりとも俳優業をメインに置いたことから、どっちかだけ「跳ねて」どっちかは「そうでもない感じに…」になるのではないかと心配になりましたが、似ているようでぜんぜんちがう役どころを得意とするため、うまい具合にバランスが取れていますね。

ただアリスちゃんにかぎっていえば、映画のキャリアは「これから!」とだけいっておきたいです。

まだ、決定的な代表作に出会っていないですからね~。


※このCMがアリスちゃんであること、数年後に気づきました笑



<経歴>

筋金入りの漫画オタクとしても有名で、その知識やセンスは先日の『アメトーーク!』(テレビ朝日)でも証明されました。

2009年より雑誌『Seventeen』(集英社)のモデルを務める。
同期に橋本愛、
そして3年後には妹すずも専属モデルとなり、姉妹で活躍。

妹とのちがいでいうと、アリスちゃんはトリンプの下着モデルなどにも選ばれていて、こういうところで差異が出ていて面白いと思います。



映画俳優デビュー作は、2008年の『死にぞこないの青』。

『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』(2009)、
『すべては海になる』(2010)、『マリア様がみてる』(2010)、『Lost Harmony』(2011)、『スープ~生まれ変わりの物語~』(2012)、『絶叫学級』(2013)。


きちんと注目されたのは、2014年の『銀の匙 Silver Spoon』からだったと思います。



『FLARE~フレア~』(2014)、『探偵ミタライの事件簿 星籠の海』(2016)、『全員、片想い』(2016)、『L ―エル―』(2016)、『新宿スワンII』(2017)、『氷菓』(2017)、

そしてこの2017年にNHKの連続テレビ小説『わろてんか』に出演、コミカルな演技が話題を呼んでメディア露出が加速しました。

「すずの姉」という認識が変わっていくのも、このあたりからだったと思います。

ほかの映画作品に・・・
『巫女っちゃけん。』(2018)、『食べる女』(2018)、『旅猫リポート』(2018)、『銃』(2018)、『AI崩壊』(2020)、『サイレント・トーキョー』(2020)など。

ね、映画においてはこれからだなぁという感じでしょう?

がんばれアリスちゃん。

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明日のコラムは・・・

『にっぽん女優列伝(254)広瀬すず』
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にっぽん女優列伝(252)広末涼子

2021-04-19 00:10:00 | コラム
80年7月18日生まれ・40歳。
高知出身。

公式プロフィール

あのヒロスエも40かぁ、自分がジジイになるわけですね(^^;)

出たての広末涼子(ひろすえ・りょうこ)さんは、それがウケたのでしょうけれど、ボーイッシュ過ぎて興味を持てませんでした。

なんでそんなに写真集が売れるのか分かりませんでしたし、
歌手デビューにしても、竹内まりやや岡本真夜が楽曲提供するほどの子なのか!?って思ってました。

が。
が!
がが!!

20代後半になってからですかね、急に艶っぽくなってきて、おぉいいじゃないか!!と笑

極めつけがあの、色っぽ過ぎて放送を中止させられたCMでしたね。


キテレツな言動が、、、なんてメディアを騒がせたこともありましたが、
そりゃおかしくもなりますよ、大学初登校というだけで、100人以上の報道陣にモミクチャにされたら。

旦那さんだって、いうほど変人じゃないでしょう。

いいかげん我々も、情報に左右されることなく、きちんとモノやヒトを見つめないと。

<経歴>

旦那はキャンドルアーティストのCandle JUNE。


早稲田大学・教育学部国語国文学科中退。
第1回クレアラシル「ぴかぴかフェイスコンテスト」グランプリ。

95年、このクレアラシルのCMで話題をかっさらいました。

97年、歌手デビュー。
『MajiでKoiする5秒前』も『大スキ!』もスマッシュヒットを記録、
バイト仲間の男子の多くはCDを買ってましたし、女子の多くはカラオケで歌ってましたねぇ。

それを、呆けた顔で聞く自分・苦笑
このころは、ほんとうに興味なかったのです。

ただ、この97年に発表された映画俳優デビュー作『20世紀ノスタルジア』には感心させられました。

いわゆる王道のアイドル映画ではない、
監督・原将人の変人ぶりが遺憾なく発揮された実験作であり、ヒロスエがあんまり可愛く撮られていないのが面白かったです。

99年、早稲田に入学。
報道陣が集まったのは3か月経っても登校しなかったから、、、ですが、批判の渦を作り出し、登校させ、さらに混乱を生じさせたのは彼らが原因じゃないの?という。

ここからは、映画にしぼって。

とくに前期は、作品にも恵まれていたような気がします。

『鉄道員』(99)、
東野圭吾による小説を映画化した、そして成功した『秘密』(99)、


かわいいのはかわいいのだけれど、浮いたジャン・レノがひたすら可哀想だったリュック・ベッソンの迷作『WASABI』(2001)、
『恋愛寫眞 Collage of our Life』(2003)、『resents~合い鍵~』(2006)、『バブルへGO!! タイムマシンはドラム式』(2007)、『Little DJ~小さな恋の物語』(2007)、『子猫の涙』(2007)。

2008年―オスカー外国語映画賞に輝いた『おくりびと』で、主人公モックンに反発し、やがて理解を示す妻を好演。
現時点における代表作と呼べるでしょうね。




『GOEMON』(2009)、『ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~』(2009)、『ゼロの焦点』(2009)、
『FLOWERS ―フラワーズー』(2010)、『LOVE まさお君が行く!』(2012)、『鍵泥棒のメソッド』(2012)、『桜、ふたたびの加奈子』(2013)、『柘榴坂の仇討』(2014)、『想いのこし』(2014)、『はなちゃんのみそ汁』(2015)、『ミックス。』(2017)、『ラブ×ドッグ』(2018)、『終わった人』(2018)。

『嘘八百 京町ロワイヤル』(2020)、『ステップ』(2020)、そして最新作は『コンフィデンスマンJP ―プリンセス編-』(2020)。

2000年代後半~現在まで出演作が途絶えることはありませんが、主婦業をメインにしているようで、がっつり映画沼にハマっているという感じではなさそうです。

少し、寂しくもありますけどね~。

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ものがたり。ではなく、ひとがたり。

2021-04-18 00:10:00 | コラム
少し前―映画を「1.5倍速」あるいは「2倍速」で観てしまう系のひとが出現している、、、というネット記事が話題になった。

①真に受けて憤慨するファン、
②「ありもしないことを、さも続出している」みたいに煽る「クリック」回数稼ぎでしょ? と訝るもの、
③そんなの、昔から一定数は存在していたじゃん? とクールに捉えるもの・・・

などなど、映画ファンの捉えかたもさまざまだった。

自分?

②であり、また、③でもあったかな。

ただ、その元凶とされているのが配信系のNetflixだという結論には、それはちがうでしょ、、、と思った。



ソフトを再生する機器には昔から「早送り」機能が備わっていて、80年代末あたりからかな「倍速」みたいな新機能もついた。

「CM飛ばし」のため、、、ともいえるが、べつの意図で使用してもそれは個人の自由。

自分だってAVでは多用するし、以前観た映画の「あるシーン」だけを観返したい場合などは「早送り」「倍速」を使うこともある。

たださすがに、初見ではない。
問題になっているのは「初見でやっちゃう連中」のことで、煽り記事ではなく実際に多数存在していたとするならば・・・

まぁそれも個人の自由だとは思うが、
仲良くは出来ないだろうなぁという。

映画は、ものがたり。ではなく、ひとがたり。
Aがああしてこうして、、、という話だけを追えばいいというものでもなく。

また、映画は時間の表現でもあって、監督独特の「間」や、その作品を構築するリズムによって、好き嫌いが判断されるといっていい。

チミノの『天国の門』(80)なんて、一部のシーンは砂煙が舞い過ぎて「それしか映ってない」ところがある。
そういうひとは、そこを飛ばしちゃうのだろうか。

これぞ映画の、映画監督のエゴを目の当たりに出来る醍醐味なのに!?

・・・ってなものである。

そんな連中、トミーに撃ち殺されればいい―というのが本音ですけどね!!




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そんなに責めてくれるなっていう気持ちもありますが。。。

2021-04-17 00:10:00 | コラム
いろんなひとのSNSを覗いていると、1日に1度は―というと大袈裟かな、少なくとも2日に1度は宅配便に関する文句を目にする。

配達員に関するもの、それから、購入したお店に関するもの。じつにさまざま。


「指定していないのに置き配にされた。盗られたら責任取れんのか」

「指定した時間に来たためしがない」

「問い合わせても配達中としかいわない」

「ダンボールが潰れている」

「梱包が雑で商品が破損している」


先日なんか、Amazonの配達員が「ぶん投げるような感じ」でダンボールを「置き配」する動画が拡散された。


文句のほとんどは「ごもっとも」であり、謝罪すべき内容のものが多い。


でもね。
といいたくなるのは、自分が現在、通販系の工場で梱包作業をしているからかな。

圧倒的に、ひとが足りてないんですよ。
需要と供給のバランスが完全に崩壊している。

それでいて度々セールや、特別会員になると「翌日配達します」なんていう過剰なサービスをやっている。

あすほしいと思っていなくても、届けてもらえるのであれば「あさって」ではなく「あす」と選択してしまうのが忙しない現代人の性でしょう。

で、さらにひとが足りなくなると。
ひとりで抱えるには無理であろう量の荷物を、強引にひとりで配達している。

そりゃあ、うまくいかないですよ。


来るといった時間に来ないのは、たしかにイライラするでしょう。

分かります、あなたに非はない。

でもたぶん、配達員にも非はないんです。

だから叩くのであれば、トップに届くようツイートしてください。

「配達員のあんちゃんがどうこう」では、そのひとへの文句で終わっちゃう。


かつてAmazonは、小さな商品でさえ「でっかいダンボール」で梱包することを環境問題と結びつけられて批判された。
それで簡易包装を採用し、高額または破損するおそれの高い商品「以外は」封筒などで配達されるようになった。

そう、改善しようという意識は「ゼロ」じゃないのです。


どうかみなさん、よろしくお願いいたします!!


※キキが届けてくれたら、みんな笑顔で「待つ」でしょうけれど



※公開中の映画『ノマドランド』にもAmazon工場が登場



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映画スタッフ別10傑(8)モーリス・ジャール

2021-04-16 00:10:00 | コラム
~モーリス・ジャールのキャリア10傑~

英国映画界の巨匠デヴィッド・リーンの相棒として活躍、、、というのもあって英国出身と思いがちだけれど、じつは仏国のひと。

84歳で死去するまで3つのオスカー作曲賞を受賞、大作の似合うひとで、日本映画にもスコアを提供している。

しかし『落陽』(92)のように内容そのものがアレな作品ばかりで、日本人を代表しジャールに謝罪したい気持ちです。


(1)『アラビアのロレンス』(62)

やっぱりこれでしょう。

映画館で触れるべき映像だし、音楽も同様。




(2)『ゴースト/ニューヨークの幻』(90)

主題歌のほうが印象に残るかもしれないけれど、テーマ曲もすごくいい。

幻想的かつロマンチック。


(3)『史上最大の作戦』(62)

運動会で有名なテーマ曲。
歌手ポール・アンカが提供したとされているけれども。。。




(4)『シベールの日曜日』(62)

孤独な主人公と少女の関係を繊細に描き、未だファン多し。

自分も、『レオン』(94)よりこっちのほうが好き。

ジャールの音楽は、いつになくやさしく甘美。


(5)『刑事ジョン・ブック/目撃者』(85)

刑事モノだがサスペンス系ではないので、抒情性溢れるジャールの音楽がぴったり。


(6)『ブリキの太鼓』(79)

寓話性に富んだ物語を補強する音楽。

主人公愛用の太鼓にあわせている感じもグー。




(7)『ドクトル・ジバゴ』(65)

好きを優先すれば、ロレンスよりこっちのほうが好きかもしれない。




(8)『愛は霧のかなたに』(88)

ゴリラ愛護を唱えるダイアン・フォッシーの半生を、ドラマチックに盛り上げた。


(9)『いまを生きる』(89)

寄宿制の学校で過ごす若者たちの青春、その苦悩を余すところなく。


(10)『首都消失』(87)

雰囲気抜群の音楽なのに、出来がこれじゃあ申し訳ない。



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『そんなに責めてくれるなっていう気持ちもありますが。。。』
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