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◎2022年8月23日(火)
今日は4回目のコロナワクチン接種で仕事は休んだ。10月にはオミクロン株対応のワクチン接種が始まるらしい。実際には年明け遅くということだろうが、こんなにもワクチンまみれにして、果たして効果があるのだろうか。現に、何度もワクチンを接種しているタレントやら政治家がコロナに感染した話題は珍しくもなくなっている。こちらは、今のところ無料だし、打った方がいいだろう程度の気休めで接種を受けているが、インフルエンザのように有料化になったら、どうするかわからない。新種が出たら、オミクロン株対応型ではどうにもなるまい。年齢、基礎疾患有りで無料ならやるが。
ということで、ワクチン接種後はヒマになる。さりとて時間は半端。ワクチンタイムは10時半。今日の天気は曇りながらもかなり暑くなるようだ。予定では秩父の滝を3本観に行くつもりでいた。不動滝、方円の滝、勘兵衛の滝。不動滝は栃本側、方円と勘兵衛は小鹿野寄りになる。接種クリニックに行く前に、ネットで方円の滝の写真を眺めていたら、観たことがあるような気がし、調べると、南天山に登った際にこの滝を観ていて、写真にも収めていた。自分の記録には「法印の滝」となっている。方円と法印、いずれが正しいのか、あるいは共存なのかは知らないが、10年前に観た滝を、涼しいはずもない秩父の暑苦しい空気の中をわざわざ再訪しても身体をこわすだけ。となると、まずは不動滝を観て、その気があれば足を延ばして勘兵衛の滝ということにしよう。
接種前につまずいた。これは笑い話。クリニックの駐車場に車を置き、玄関に入ろうとしたら、クリニックの駐車場で車をバックさせているオバチャンがエンジンを切り、オレのところにつかつかとやって来て、「運転が苦手だから、自分の車をバックさせてくれませんか」と言ってきた。無下に断わるわけにもいかず、自分の車にぶつけられたら滝見どころではなくなる。運転席に座って車を出口正面に向かせてやった。クリニックに一人で運転して来たはいいが、いつもどんな運転をしていらっしゃるのやら。「代車だから」と言い訳はしていたが、自分の車をおそらく最近ぶつけてしまい、それがトラウマ状態になっているのではなかろうか。代車とはいえ、サイドミラーが両方ともに地面しか見えていないのが気になった。これでここまで運転して来たのだろうから、調整はしなかった。車を動かしている間に、同時間帯の接種予約者2人に先を越された。
クリニックを出たのは11時。秩父とはいっても大滝、栃本方面になればえらく遠く、片道80km近い。山梨寄りだ。往路は、天気の崩れ予報も気になって寄居の有料道路を使った。秩父市内に入って見えるはずの武甲山は頭が雲に隠れていた。武甲山が見えたとてまだ半分の距離で、国道140号から離れて入った狭い林道まがいの市道?は一部は普通の広さながらも、部分的に軽どうしもすれ違いはきつい道幅。3.5kmはあったか。対向車がないことを願った。それは通じた。不動滝入口に着いたのは13時過ぎになっていた。腹は空いていたが、どうせ短時間の滝見だからと我慢した。予想はしていたが、秩父は暑い。31℃になっている。さらに無風。曇りどころか晴れていた。
(不動滝入口の東屋)
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(案内看板)
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ザックの中はカメラと水筒、貴重品だけを入れた。ストックは2本欲しかったが。小型のザックでは引っ掛けもなく1本、手持ちにした。ここまでの半ズボンを長ズボンに替え、くるぶしソックスを普通の二股靴下にし、半袖シャツのまま、腕カバーをしただけで汗が流れてきた。こうなると、靴をどうするか悩む。一旦はワークマンズックにしたが、何かがあればと地下タビに履き替えた。沢歩きをするつもりはない。暑苦しい格好で出発。もちろん、自分のこだわりで、ズボンの裾は地下タビの中に突っ込んでいるから、足元の風通しは無きに等しい。出発地点は「不動滝東屋」。
(どんどん下る)
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(荒川にかかる吊橋を渡る)
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(いったいどこまで登るのか…)
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(ガードがあるから危険はない。ただ、ここは落石が多いらしい)
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(これで上りは終わりかと思うが)
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(階段脇の岩の中にお妻地蔵。悲話が記されていた)
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(大除不動尊。普通、こちら向きかと思うが)
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(滝へはここを下る)
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(こんな看板があったが)
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(とても飲めやしない。「湧水」とあるが水に動きはない)
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(正面から不動尊。右奥がトイレ)
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いきなりの下りだった。滝までの遊歩道は整備されている。クネクネと下る。どこまで下るのか気になった。あまり下り過ぎると、戻りが大変だ。ほどなく荒川と吊橋が見えて来たのでほっとした。だが、問題はここからだった。吊橋を渡ると延々と上りになった。ここもまたクネクネ道。雑木の中を歩くゆえ、幸いにも直射日光は避けられるが、汗がダラダラと落ちてきて、汗拭きの手拭いはすぐにびっしょりになった。果てしなく登り続けている感じがしたところで、正面に石段。おそらく、あそこが登り作業の終点だろうと思っていたらやはりそうだった。お堂があった。大除不動尊というらしい。反対側にトイレがあるのには違和感があった。
(不動滝への下り)
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(不動滝が見えた)
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(近づいて)
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お堂の裏(とはいっても、こちらが正面)から下ると、すぐに不動滝が小さく見えた。こちらは風が通って、心地良く下れる。チェーンで囲われた観瀑台に出た。
この不動滝、埼玉県唯一の『日本の滝百選』である小鹿野の丸神の滝とよく比較されるらしい。自分としては豪快な直瀑の丸神の滝の方が好みだが、この不動滝には、丸神の滝にはないやさしさと繊細さの魅力を感じる。それぞれに性格の違う滝だし、比較するのも無理があるような気がする。
(上段の滝と中段の滝への流れ)
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(これが中段の滝なのかなと思ったりもしたが…)
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(中段を覗き込む。これが限界)
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(下を見ると段差が二つある。こちらの方が中段、下段の滝になるのだろうか。下から見上げてみないとわからない)
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(上段の滝の落ち口。この時は、岩の中の穴を通って水が流れているのかと思った)
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不動滝は三段滝。上から25m、15m、10mの落差50mとのことで、今、目の前にあるのは上段の滝だろう。ここからでは中段の途中までしか見えず、下段滝は見えない、上段から中段にかけてカーブしているから、おそらく、下段滝の下から眺めても、全容は見えまい。
柵を越えて、間近に観ようと試みた。岩に滑った。沢靴であったとしても、ここは滑りそうだ。中段下にすら、ロープでもないと危なくて降りられず、上段の滝ツボを見るのがようやくだった。ふとおかしなことを考えた。吊橋から荒川を下り、大除沢(おおよけさわ)に入り込むとして、果たしてここまですんなり来ることができるだろうか。まぁ、自分には無理だろう。そもそも荒川自体が荒々しい大岩だらけだった。大除沢に入れたとしても、滑りまくりの可能性があり、ようやく下段と中段は見ましたが、上段は見えず、中段を越えることすらできませんでしたで終わりそうだ。ちなみに、大除沢をそのまま遡行すると和名倉山に行けるらしい。自分は秩父湖から登山したが、ヤブではなかったものの、結構やっかいで、何も印象に残らない、展望もない山だった。あの山は登ったという経験だけで十分だ。
(トチノキ)
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(トチノキを入れて)
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(上段の滝の滝ツボ)
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(滝ツボを入れて。落ち口を見ると、水は左上から流れている)
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(素直にきれいな滝だと思った)
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(見るからに滑りそうで近づきがたい)
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(しつこいが落ち口。穴かと思ったのは大石だった)
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ここの不動滝にはスポットとして、滝とは別に大きなトチノキがあり、滝にトチノキを入れて写真撮りするのが定番らしく、自分もそれを試みたが、広角で撮ってはみたものの、滝がどうしても小さく写ってしまう。このトチノキだが、姿、形がどうも人間的で、今にも動き出しそうで、何となく不気味な感じがした。余談だが、母から聞いた話だ。戦時中は石鹸が不足して、トチの実をつぶして石鹸に代用したそうだ。
(帰りがけにラスト)
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滝見には30分以上かけた。涼しい滝の風が気持ち良かった。そろそろいいかと帰りかける。だが、つい振り返っては観てしまう。それだけ印象は強かった。欲を言えば、中段も下段も観ておきたかった。
(不動尊に戻る)
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(扉を開けてみた。カラフル。ボケた)
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(吊橋まで下り)
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(吊橋を渡る)
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お堂から下りにかかる。風は止まった。吊橋までは下りだから気は楽だが、汗は出る。予備の手拭いで汗を拭く。吊橋から先はまた登りかと思うと気は休まらない。
吊橋が見えたところで、手ぶらの男性が登って来た。ここで初めて人に出会った。ちょっと疲れ顔で「どれくらいかかります?」と聞かれたので、「吊橋から150mほど上がってお堂。少し下って滝が見えます。がんばってください」と答えると、うんざり顔をしていた。この150mというのは誇張で、その時は自分にそう感じただけのこと。後で地図で確認すると、駐車地は620m、吊橋は570m、お堂は680mほどで、150mは大袈裟でせいぜい110mくらいのものだったが、GPSを持参したわけでもなく、それぞれの標高はあくまでもアバウトの数値だ。
吊橋を渡って登りになる。往路で想像していたほどにきつくはなかった。すぐに車道が見えた。やはり50mほどのものだったようだ。振り返ると、先ほどの男性の姿が小さく見えた。どうやらあきらめたらしい。
(きついかなと思ったがそうでもなかった)
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(あっけなく車道に戻った)
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車道に出た。自分の車以外にバイクが一台。彼氏はツーリングだったか。汗でびっしょりだ。出がけよりも暑くなっている。出発から戻りまで1時間10分。遠路やって来てもったいないが勘兵衛の滝はやめた。いずれ、尾ノ内渓谷の油滝とやらを観たいと思っているし、今日は時間もなく、その代替えだった。
着替えをしていると、件の男性が車道に上がって来て、ニヤニヤしながら、手でバツ印をかざした。もしかしたら吊橋からの戻りもきつかったのではあるまいか。しばらく休んでヘルメットをかぶって出て行った。
腹ペコだった。道の駅大滝温泉に行けば食堂もあるだろう。立ち寄る。重いものは眠くなるからソバ程度で済ますつもりが、何と安いので750円の山菜ソバ。仕方なくそれを頼んだが、盛りは少なく、かろうじて空腹感が消えた程度の量だった。わかりやすく記せば、どんぶりというよりも大きめの茶碗一杯分。
昼食に750円もかけてしまったので、通行料の安い軽とはいえ、有料道路を使うのももったいなく、ずっと140号線で帰った。平日なのに、長瀞では舟下りの観光客で賑わっていた。
いつも思うことだが、花園インター周辺のガソリン価格は安く、大方が152円で、それが熊谷の妻沼あたりまで続いた。ところが、利根川を渡って群馬に入ってすぐのスタンドは160円で、これでも安い方だ。何でこうも違うのだろう。
今日は4回目のコロナワクチン接種で仕事は休んだ。10月にはオミクロン株対応のワクチン接種が始まるらしい。実際には年明け遅くということだろうが、こんなにもワクチンまみれにして、果たして効果があるのだろうか。現に、何度もワクチンを接種しているタレントやら政治家がコロナに感染した話題は珍しくもなくなっている。こちらは、今のところ無料だし、打った方がいいだろう程度の気休めで接種を受けているが、インフルエンザのように有料化になったら、どうするかわからない。新種が出たら、オミクロン株対応型ではどうにもなるまい。年齢、基礎疾患有りで無料ならやるが。
ということで、ワクチン接種後はヒマになる。さりとて時間は半端。ワクチンタイムは10時半。今日の天気は曇りながらもかなり暑くなるようだ。予定では秩父の滝を3本観に行くつもりでいた。不動滝、方円の滝、勘兵衛の滝。不動滝は栃本側、方円と勘兵衛は小鹿野寄りになる。接種クリニックに行く前に、ネットで方円の滝の写真を眺めていたら、観たことがあるような気がし、調べると、南天山に登った際にこの滝を観ていて、写真にも収めていた。自分の記録には「法印の滝」となっている。方円と法印、いずれが正しいのか、あるいは共存なのかは知らないが、10年前に観た滝を、涼しいはずもない秩父の暑苦しい空気の中をわざわざ再訪しても身体をこわすだけ。となると、まずは不動滝を観て、その気があれば足を延ばして勘兵衛の滝ということにしよう。
接種前につまずいた。これは笑い話。クリニックの駐車場に車を置き、玄関に入ろうとしたら、クリニックの駐車場で車をバックさせているオバチャンがエンジンを切り、オレのところにつかつかとやって来て、「運転が苦手だから、自分の車をバックさせてくれませんか」と言ってきた。無下に断わるわけにもいかず、自分の車にぶつけられたら滝見どころではなくなる。運転席に座って車を出口正面に向かせてやった。クリニックに一人で運転して来たはいいが、いつもどんな運転をしていらっしゃるのやら。「代車だから」と言い訳はしていたが、自分の車をおそらく最近ぶつけてしまい、それがトラウマ状態になっているのではなかろうか。代車とはいえ、サイドミラーが両方ともに地面しか見えていないのが気になった。これでここまで運転して来たのだろうから、調整はしなかった。車を動かしている間に、同時間帯の接種予約者2人に先を越された。
クリニックを出たのは11時。秩父とはいっても大滝、栃本方面になればえらく遠く、片道80km近い。山梨寄りだ。往路は、天気の崩れ予報も気になって寄居の有料道路を使った。秩父市内に入って見えるはずの武甲山は頭が雲に隠れていた。武甲山が見えたとてまだ半分の距離で、国道140号から離れて入った狭い林道まがいの市道?は一部は普通の広さながらも、部分的に軽どうしもすれ違いはきつい道幅。3.5kmはあったか。対向車がないことを願った。それは通じた。不動滝入口に着いたのは13時過ぎになっていた。腹は空いていたが、どうせ短時間の滝見だからと我慢した。予想はしていたが、秩父は暑い。31℃になっている。さらに無風。曇りどころか晴れていた。
(不動滝入口の東屋)
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(案内看板)
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ザックの中はカメラと水筒、貴重品だけを入れた。ストックは2本欲しかったが。小型のザックでは引っ掛けもなく1本、手持ちにした。ここまでの半ズボンを長ズボンに替え、くるぶしソックスを普通の二股靴下にし、半袖シャツのまま、腕カバーをしただけで汗が流れてきた。こうなると、靴をどうするか悩む。一旦はワークマンズックにしたが、何かがあればと地下タビに履き替えた。沢歩きをするつもりはない。暑苦しい格好で出発。もちろん、自分のこだわりで、ズボンの裾は地下タビの中に突っ込んでいるから、足元の風通しは無きに等しい。出発地点は「不動滝東屋」。
(どんどん下る)
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(荒川にかかる吊橋を渡る)
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(いったいどこまで登るのか…)
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(ガードがあるから危険はない。ただ、ここは落石が多いらしい)
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(階段脇の岩の中にお妻地蔵。悲話が記されていた)
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(大除不動尊。普通、こちら向きかと思うが)
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(滝へはここを下る)
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(こんな看板があったが)
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(とても飲めやしない。「湧水」とあるが水に動きはない)
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(正面から不動尊。右奥がトイレ)
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いきなりの下りだった。滝までの遊歩道は整備されている。クネクネと下る。どこまで下るのか気になった。あまり下り過ぎると、戻りが大変だ。ほどなく荒川と吊橋が見えて来たのでほっとした。だが、問題はここからだった。吊橋を渡ると延々と上りになった。ここもまたクネクネ道。雑木の中を歩くゆえ、幸いにも直射日光は避けられるが、汗がダラダラと落ちてきて、汗拭きの手拭いはすぐにびっしょりになった。果てしなく登り続けている感じがしたところで、正面に石段。おそらく、あそこが登り作業の終点だろうと思っていたらやはりそうだった。お堂があった。大除不動尊というらしい。反対側にトイレがあるのには違和感があった。
(不動滝への下り)
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(不動滝が見えた)
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(近づいて)
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お堂の裏(とはいっても、こちらが正面)から下ると、すぐに不動滝が小さく見えた。こちらは風が通って、心地良く下れる。チェーンで囲われた観瀑台に出た。
この不動滝、埼玉県唯一の『日本の滝百選』である小鹿野の丸神の滝とよく比較されるらしい。自分としては豪快な直瀑の丸神の滝の方が好みだが、この不動滝には、丸神の滝にはないやさしさと繊細さの魅力を感じる。それぞれに性格の違う滝だし、比較するのも無理があるような気がする。
(上段の滝と中段の滝への流れ)
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(これが中段の滝なのかなと思ったりもしたが…)
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(中段を覗き込む。これが限界)
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(下を見ると段差が二つある。こちらの方が中段、下段の滝になるのだろうか。下から見上げてみないとわからない)
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(上段の滝の落ち口。この時は、岩の中の穴を通って水が流れているのかと思った)
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不動滝は三段滝。上から25m、15m、10mの落差50mとのことで、今、目の前にあるのは上段の滝だろう。ここからでは中段の途中までしか見えず、下段滝は見えない、上段から中段にかけてカーブしているから、おそらく、下段滝の下から眺めても、全容は見えまい。
柵を越えて、間近に観ようと試みた。岩に滑った。沢靴であったとしても、ここは滑りそうだ。中段下にすら、ロープでもないと危なくて降りられず、上段の滝ツボを見るのがようやくだった。ふとおかしなことを考えた。吊橋から荒川を下り、大除沢(おおよけさわ)に入り込むとして、果たしてここまですんなり来ることができるだろうか。まぁ、自分には無理だろう。そもそも荒川自体が荒々しい大岩だらけだった。大除沢に入れたとしても、滑りまくりの可能性があり、ようやく下段と中段は見ましたが、上段は見えず、中段を越えることすらできませんでしたで終わりそうだ。ちなみに、大除沢をそのまま遡行すると和名倉山に行けるらしい。自分は秩父湖から登山したが、ヤブではなかったものの、結構やっかいで、何も印象に残らない、展望もない山だった。あの山は登ったという経験だけで十分だ。
(トチノキ)
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(トチノキを入れて)
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(上段の滝の滝ツボ)
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(滝ツボを入れて。落ち口を見ると、水は左上から流れている)
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(素直にきれいな滝だと思った)
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(見るからに滑りそうで近づきがたい)
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(しつこいが落ち口。穴かと思ったのは大石だった)
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ここの不動滝にはスポットとして、滝とは別に大きなトチノキがあり、滝にトチノキを入れて写真撮りするのが定番らしく、自分もそれを試みたが、広角で撮ってはみたものの、滝がどうしても小さく写ってしまう。このトチノキだが、姿、形がどうも人間的で、今にも動き出しそうで、何となく不気味な感じがした。余談だが、母から聞いた話だ。戦時中は石鹸が不足して、トチの実をつぶして石鹸に代用したそうだ。
(帰りがけにラスト)
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滝見には30分以上かけた。涼しい滝の風が気持ち良かった。そろそろいいかと帰りかける。だが、つい振り返っては観てしまう。それだけ印象は強かった。欲を言えば、中段も下段も観ておきたかった。
(不動尊に戻る)
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(扉を開けてみた。カラフル。ボケた)
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(吊橋まで下り)
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(吊橋を渡る)
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お堂から下りにかかる。風は止まった。吊橋までは下りだから気は楽だが、汗は出る。予備の手拭いで汗を拭く。吊橋から先はまた登りかと思うと気は休まらない。
吊橋が見えたところで、手ぶらの男性が登って来た。ここで初めて人に出会った。ちょっと疲れ顔で「どれくらいかかります?」と聞かれたので、「吊橋から150mほど上がってお堂。少し下って滝が見えます。がんばってください」と答えると、うんざり顔をしていた。この150mというのは誇張で、その時は自分にそう感じただけのこと。後で地図で確認すると、駐車地は620m、吊橋は570m、お堂は680mほどで、150mは大袈裟でせいぜい110mくらいのものだったが、GPSを持参したわけでもなく、それぞれの標高はあくまでもアバウトの数値だ。
吊橋を渡って登りになる。往路で想像していたほどにきつくはなかった。すぐに車道が見えた。やはり50mほどのものだったようだ。振り返ると、先ほどの男性の姿が小さく見えた。どうやらあきらめたらしい。
(きついかなと思ったがそうでもなかった)
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(あっけなく車道に戻った)
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車道に出た。自分の車以外にバイクが一台。彼氏はツーリングだったか。汗でびっしょりだ。出がけよりも暑くなっている。出発から戻りまで1時間10分。遠路やって来てもったいないが勘兵衛の滝はやめた。いずれ、尾ノ内渓谷の油滝とやらを観たいと思っているし、今日は時間もなく、その代替えだった。
着替えをしていると、件の男性が車道に上がって来て、ニヤニヤしながら、手でバツ印をかざした。もしかしたら吊橋からの戻りもきつかったのではあるまいか。しばらく休んでヘルメットをかぶって出て行った。
腹ペコだった。道の駅大滝温泉に行けば食堂もあるだろう。立ち寄る。重いものは眠くなるからソバ程度で済ますつもりが、何と安いので750円の山菜ソバ。仕方なくそれを頼んだが、盛りは少なく、かろうじて空腹感が消えた程度の量だった。わかりやすく記せば、どんぶりというよりも大きめの茶碗一杯分。
昼食に750円もかけてしまったので、通行料の安い軽とはいえ、有料道路を使うのももったいなく、ずっと140号線で帰った。平日なのに、長瀞では舟下りの観光客で賑わっていた。
いつも思うことだが、花園インター周辺のガソリン価格は安く、大方が152円で、それが熊谷の妻沼あたりまで続いた。ところが、利根川を渡って群馬に入ってすぐのスタンドは160円で、これでも安い方だ。何でこうも違うのだろう。
地理院地図で大除沢を見つけて、たぶんここだろうと。太田から旧大滝村まで2時間強ですか。私の自宅からはその時間では到底到着しません。
30分も同じ滝を見ていられるとなれば、見どころのある滝なんでしょうね。自分も同日に奥多摩の滝を見ていましたが、せいぜい3分といったところでした。当日は9時頃は涼しかったのですが、次第に薄日が射し出して・・・。秩父もさぞ暑かったでしょう。
滝で長居したのは、他にだれもいなかったことと、風が涼しかったという理由ですね。そうでなかったら、写真だけ撮ってさっさと帰りますよ。
滝を観ながらも、帰りの、吊橋からの登りが嫌だな、嫌だなとずっと気になっていて、先延ばししようといった思いもあったかもしれません。
ぶなじろうさんの奥多摩記事を拝見すると、近いところなのに何でこうも暑さが違うのだろうかと思いましたよ。前半部は秩父と違ってうらやましかったです。
私のところから山梨までは国道名こそ違いますが、一本で行けます。大滝村はその途中になります。ぶなじろうさんのところからでしたら、高速を使っても3時間はかかるのではないでしょうか。往復で6時間では、ちょっと考えてしまいますね。