たそがれオヤジのクタクタ山ある記

主に北関東の山を方向音痴で歩いています。山行計画の参考にされても責任は負いかねます。深慮せず軽く読み流してください。

赤城山の三滝めぐり…をしたつもりでいたが、見事な大失態。

2015年09月22日 | 赤城山周辺
◎2015年9月20日(日)

 朝早く前橋まで家族を送って行った。そのまま家に帰ったのでは何とももったいなく、かねてから見ておきたかった赤城山の滝見物に行くことにした。

 前橋から「おおざる山乃家」までナビをセットする。今日の滝見の予定は、大猿の滝、乙女の滝、旭の滝の三滝。これに不動大滝でも加えれば完璧なのだが、昨日の不慣れな地下足袋歩きのせいか、どうもふくらはぎが筋肉痛になっている。ここは数を稼ごうと、不動大滝はいずれの機会ということにする。
 昨日の足尾の沢の水量は多かった。赤城山とて近くだし同じだろう。少しは見ごたえのある滝になっているかもしれない。

 おかしなナビ案内になっていた。後でわかったことだが、ナビ地図に広域農道から山乃家まで直通する道路は記載されていなかった。よほど古い地図なのだろう。
 そのため、狭い道を滝沢温泉を経由しての道のりになってしまった。前不動尊の前を通過。この時点で不動大滝に切りかえようかとも思ったが、ここまで、舗装された道とはいえ、狭いうえにカーブが続き、周囲の草木が覆いかぶさっている。この先も同様だろう。まだ時間が早いからいいが、いずれ対向車も来るだろう。これではまったく落ち着かず、そのまま山乃家に向かった。
 やはり、対向車2台とすれ違ったが、運よく路肩の広いところだったために、山乃家に難なく行き着くことができた。

(鳥居の前の駐車場に置く)


(大猿川)


(標識)


(林道歩き)


 スパ長を履いて出発。車が3台。赤城山登山だろうか。周囲に人の気配はない。大猿川に向かう。沢沿いに遊歩道のような小道が続く。上流は堰堤が続いている。さっさと沢に下りたかったが、これでは障害も多い。
 堰堤もそろそろ終わりだろうかと、沢に出る。沢を遡上するつもりでいる。ちょっとジャボジャボしたが、堰堤はまだ続いていて、ヤブをこいで林道に戻る。
 えらく暑い。風もない。すぐに汗が流れてきた。犬連れの散歩が下って来た。今日出会った唯一の方だ。やがて古ぼけた滝の標識が出てくる。林道終点で改めて沢に出る。

(沢を渡る)


(植林の中)


(最初の滝)


(これを記す直前まで大猿の滝と思い込んでいた)


 沢を渡って、張られたロープ伝いに植林の中を歩いて行くと、左手に滝が見えてきた。これが大猿の滝か。何だ、それほど水が多いわけでもないし、名前を付けるほどの滝でもないなとさえ思った。それはあたり前。これは大猿の滝ではないのだ。
 この記事を書き出し、他の方の記録を見ては、何か違和感をおぼえた。調べると、自分がここで思い込んだ大猿の滝は乙女の滝の手前ではなく、さらに奥にある滝だ。つまり、大猿の滝は見て来なかったのである。思い込みの大失態。根底には、赤城の滝はこんなものといったなめた思いがある。
 滝違いのことをこの時点で気づいてはいない。大猿の滝のつもりで眺めている。

(乙女の滝が覗いている)


(乙女の滝)


(ほとばしっている)


(いやらしい目で見れば、形状も「乙女」かも)


(横から)


 滝の脇にアルミのハシゴがあったが、別にこれを使わずに越えられる。沢に入り、ちょっと行くとまた滝。これが乙女の滝。中段から水がほとばしっている。ここには「乙女の滝」の看板があった。そういえば、さっきの滝には「大猿の滝」の看板がなかったなぁ。
 何で「乙女」と名付けたのか。じっと見ていると一目瞭然だ。ほとばしりは噴水状になっている。小学生の頃、オシッコ飛ばしというのをよくやった。学校のトイレで、上に勢いよく飛ばす。競うのは距離ではなく高さだ。すごいのになると、正面の窓枠を超えた高さにまで達していた。中には、自分のをかぶっているドジもいた。
 これが恥じらいの乙女ならできないだろうが、普通の少女ならできなくもない。少年ですらやったのだから。年季の入ったババジジでは無理なこと。

(さらに上に行ったみた)


(ナメになっていたり)


(小滝もいくつかある)


(せいぜいここまでか)


(もう一つ)


(見るべきものはこの先ないとみてここで切り上げ。実は……だったが)


(これが長かったらなぁ)


 いいものを見たと思いながら、やけにあっさりだなと上流を沢伝いに歩いてみる。ナメのところがあったり、小滝がいくつかある。10分も歩かずに飽きた。退屈な沢だ。このまま遡上すれば、やがては長七郎山への登山道に出るのだろう。今日はそこまでやる気はまったくない。

(駐車場に戻る。じわりと暑い)


 大猿の滝と乙女の滝も見たことだし、下るとするか。この時点どころか、これを記す寸前まで、本物の大猿の滝はもうちょい行けば見られたということをわかっていない。
 乙女の滝と、信じ込みの大猿の滝を改めて見て、沢を下って林道に出る。暑くてどうしようもないが、ようやく風が出てきて、汗ばんだ身体がスースーする。

(旭の滝入口)


(これは渡らずに沢に入った)


(すぐに旭の滝が見えてきた)


(旭の滝)


(今日はこれで終わり)


 新里に向けて車を走らせる。周囲の標識を気にしながら運転した。ここでナビ地図が出て来ないことに気づいた。林道の分岐に「旭の滝」の看板を見つけた。分岐を少し下ると、ガードの切れ目に旭の滝の標識。車をしばらくバックさせて、路肩に駐車する。
 沢まで下りの階段が続いていた。この階段、段の間がえぐれていて、段に足を乗せないと歩けない。やたらと滑る。こんなのは取っ払った方がいい。
 沢には木を3本寄せた橋が架かっていたが、そのまま沢を歩く。先には旭の滝がすでに見えている。あっさりと到着。失礼ながら普通の滝だ。特に特徴はない。イオンたっぷりといった感じには程遠いか。

 駐車地に戻る。この時には、不動大滝は改めて見に来ようと思っていたが、今は、大猿の滝が凍り付くことがあるのかどうかは知らないが、その時期に来てみようと思っている。何とも情けない話だ。

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6 コメント

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大猿の滝 (まな)
2015-09-22 20:23:56
えっへん~♪
大猿の滝は2度ほど見たことがあります(^^)v
沢とかしないまなには じゅうぶん見応えありました。
5月におおさるの鳥居→銚子の伽藍→周回して小峰通りで下山しました。下山途中から大猿の滝へ行くルートがあるかなと思っていたのですが見つからずでした。
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まなさん (たそがれオヤジ)
2015-09-22 20:47:45
まなさん、こんにちは。
今回は見事な失態です。
沢には無理に入り込んだだけのことで、自分には相応に楽しいものがありました。
大猿の滝は改めて見に行って来ますよ。
まなさんの歩かれたコースは、逆周りで歩いたことはあります。ちょっとマニア好みのコースですね。
大猿の滝に下るルートですか…。地図には破線で出ていますけど、そこを無理に下った方がいて、結局は踏み跡もないままに強引に下ったようですよ。
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別便・・・ (瀑泉)
2015-09-22 23:49:54
ありがとうございました。此れで安心して古道探索が出来そうです。
で,早速ですが,本題の「大猿の滝」。どうやら見逃されたみたいですネ。確かに,あとホンの少し進めば滝が落ちていたんですが。まぁ,落差は10mくらいですが,明るくて良い滝ですヨ。
実は,自分も,大猿の滝が凍るのか気になっているんですヨ。それほど水量も多く無いから,凍るんじゃないかと思うのですが,この冬にでも確認をお願いいたしますネ。
ちなみに,不動大滝は,まだですか?であれば,是非,ご覧下さい。
落差は32mと言われてますが,それ以上に感じられますし,此れまで4・5回は足を運んでますが,百選に選ばれないのが不思議なくらい良い滝です。
それと,赤城の滝を舐めてはいけませんヨ。
自分も,あえて未訪にしてありますが,北面の砂川大滝や中滝,ゴロスの滝以外にも,猿川の支沢には100m級の三段の滝があったりするんですヨ。
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瀑泉さん (たそがれオヤジ)
2015-09-23 05:56:54
瀑泉さん、こんにちは。
大猿の滝は、当初から舐めてかかったため、いい加減な下調べでこの始末でした。
また行きますから、いいですけどね。
瀑泉さんの不動大滝の記事は拝見していましたよ。絶賛されていましたね。大猿がこの始末になるのなら、不動大滝にでもしておけばよかったかと思った次第です。
まとめて見てきます。
100m級の滝ですか!それは見てみたい。
瀑泉さんが未訪にされている理由は存じませんが、調べて、行けるようなら行ってみたいところです。
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ナビ (雪田爺)
2015-09-23 15:39:46
こんにちは 滝見は結構楽しかった様ですね.「乙女の滝」は滝見を趣味にする人達にとって結構人気があるみたいです.跳ねてる水流が良いんでしょうかね.私もその内行ってみようかなと思ってます.大猿の滝は残念でした.次回の楽しみという事で.
赤城不動滝は、冬に一度訪れています.ナビなど持ってなかった頃で道が良く判らず、沢を遡行して滝下まで行き、そこで暖かいコーヒーをいただいた地元の老夫婦に笑われました.
今のナビも古く、北関東道がまだ関越に繋がっていません.山梨方向へ行く時、(東北道)佐野藤岡で必ず下ろされ50号を行くよう指定されるんですよ(笑)
足尾、復活早々難儀なお歩きでしたか.私もゴケナギ以来の足尾へ行ってきました.瀑泉さんが反対から見た例の沢を遡行し北尾根へ直登.しんどかったです.山名板は見つける事が出来ませんでした.結構密に探したつもりだったのですがねぇ・・・スンマセン.
へたばり過ぎてオロ山はパスしましたが、北尾根から望む皇海山はオロ以上に素晴らしかったですよ.紅葉も僅かながら始まってる感じでした.今日は久々身体が痛いです(笑)
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雪田爺さん (たそがれオヤジ)
2015-09-23 19:00:01
雪田爺さん、こんにちは。
わざわざブログに記すほどのことでもなかったのですが、乙女の滝が好印象だったものでつい(笑)。
雪田爺さんは、ご覧になったことがないということは、当然、大猿の滝も含めのことでしょうが、意外な感がありますね。
不動の滝は、瀑泉さんご推薦ですから、年内には何とか行って来たいと思っておりますよ。

ナビはある意味困ったものです。以前は道路地図を見ながら走ったのに、その機会がまったくなくなった。それどころか、何度通ってもすぐに忘れてしまう。これ、ナビの弊害でしょう。雪田爺さんのナビくらいがちょうどいいのではないでしょうかね。

さて、ついに行かれましたか。私、雪田爺さんがそろそろ行かれるのではと気になっておりまして、まさか、雨降り続きの後には行かれやしないだろうと思っていたのですが。
確かに直登でしょうね。雪田爺さんをしてしんどかったということですね。ということはあそこをそのまま下られたということでしょうか。
まずはレポを楽しみにしております。
山名板、きりんこさんにも見ていただけなかったようです。果たしてあるのかどうか気になっておりますよ。
雪田爺さんのレポ次第ということになりますが。
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