◎2009年4月11日(土)―K女、S女
当初、K女、I男と、この棒ノ嶺に行った後は、名栗の適当なキャンプ場でバンガローに泊まり、バーベキューでもする予定でいたが、月曜日にI男が肺気胸なる難病を患ってしまい、この計画はおじゃんになった。だったら、いつものように1人で足尾の山にでも行こうかと思っていたが、K女が友達のS女を誘い出し、どうしてもハイキングに連れて行けと言う。仕方がないので、バーベキュー抜きの山行となった。ここのところ、暑さが連日続いているし、今日も暑くなることは分かっている。朝の涼しい時間の歩き出しがいい。K女の自宅の側の寺で待ち合わせし、6時半に出発。S女は以前は山歩きをしていたが、今はほとんど歩いていないとのこと。その以前とはいつ頃かを尋ねたら、25年前。四半世紀前のことじゃない。かなり気にかかる。「足手まとい」という言葉がかすめる。スニーカーでもいいんじゃないのとは言ってあったが、靴とリュックは現役の妹さんのを借りて来たそうだ。形だけは決まっている。3人分の食事を持たせられる。提供はK女だから仕方ない。
日高、飯能を経由して、有間ダムに向かう。自分として本当のところは、せっかくだから、滝ノ平尾根から入り、白谷沢で下りたかった。どうせ、同行の2人には、どっちがきついかは分からないだろうから、このコースが楽なんだよなんて言ってだまして歩いていただくつもりでいた。ところが、S女がしっかり下調べをしておいたらしく、白谷沢往復にしようと言い出し、押し切られた。結構、気が強い方みたい。何とも残念。もっとも、滝ノ平近くの駐車場はすでに満杯だった。ダムに入り、白谷沢コースの入り口の駐車スペースに着いたのは7時30分。こちらはまだ数台の余裕があった。隣は水戸ナンバーのジイチャンとバアチャン。なまりがかなり強い。栃木の北部と茨城とでは同じなまりに響くが、これは那珂川の水の関係だろうか。ダムにかかる橋では、釣り人が1人。竿を2本垂らしたまま車で待機している。水戸に遅れて7時40分出発。
登山口には水がほとばしっている。白谷の泉。別に今は飲みたくもないが、手をあててみるとぬるい。林の中に入る。アップダウンもそこそこだから歩き安い。結構、人が入っている整備された登山道。ここは、関東ふれあいの道。ああ、やっぱりなぁ。足尾にもあった。備前楯山。前方50m、水戸の2人連れが歩いている。不思議に、カミサンはザックも背負わずに杖1本。後はダンナにヨロシクか。ウグイスとヒバリの鳴き声。もう、すっかりと春だねぇ。K女もS女もおしゃべりが続いている。よくも飽きない。もっと、自然との触れ合いを大事にして欲しいものだが。
林を抜け、沢筋に入る。ここが心配だった。初心者みたいな2人を連れ、滑ったり、沢に落ちたら困りものだなと気をやんでいたが、水が少なくて安心。名前のついた滝がいくつか続くが、特に名前をつける程の滝でもないのになあと思う程の滝。鎖やロープも一部に出てきたが、特別なトラブルもない。ただ、K女が何となく不安定。S女は今のところ元気だが、汗がすごい。水戸のバアチャンが疲れはじめたようで、追い越す。ジイチャンは先で休んでいる。特に、眉間に縦皺を寄せている表情でもない。このご夫婦は、いつもこのパターンの歩きをしているのだろう。いいものだね。
林道合流8時40分。大名栗線。1月に車で通った時のここの記憶がある。バイクが1台。ニイチャンが東屋で休んでいる。今日はバイクのツーリングが多いようだ、この先、しばらく、エンジン音が響いていた。2人ともに、それ程疲れている気配はないので、立ち休止だけで先に行く。ここでミス。オレの責任。そのまま正面の沢沿いに行ったら、変だなと思った。関東ふれあいの道が、林道に出会った途端に、整備されない道になるわけがない。2人を置いて東屋に戻り、改めて道を見たら、正面ではなく、左上にしっかりしたのがあるじゃないの。疲れているのはオレかね。あまり先まで行っていなくて良かった。ちょっと急。2人とも、ぜーぜーしはじめた。後ろから若いカップル。あれあれ、我々と同じミスをしている。そのまま、正面に上がって行った。そういうルートがあるかもしれないので、敢えて声はかけない。枯葉に埋もれたさらさらした道。傾斜は緩やか。K女が変な歩き方をしているので聞いたら、枯葉の感触を確かめながら、すり足で歩いているとのこと。こういうのもあるんだ。オレにとっては、何も珍しいことではないけど、新鮮な場合もあるんだね。カタクリの花が斜面にたくさん開いている。
道はカーブし、そろそろ傾斜もきつくなってきた。次第に、2人の口数が減りはじめた。無言に近い。木の階段は歩幅を合わせていると、かなりの負担になるけど、脇道もかなり踏まれている。岩茸石9時。ちょっと小休止。下山してくる人が目に付き出した。暑くなってきた。風通しは今いち。2人の水の摂取がすごい。滝ノ平尾根とはここで合流するのか。上りが続く。権次入峠9時27分。名栗湖が見える。ここからは東京都との境。東京側は植林しているのに、埼玉は雑木。案内板にはイロハカエデとあった。紅葉の時期は、きっときれいなんだろう。
奥多摩から入る人も加わったせいか、上り下りともに、人が多くなった。2人は最後の一がんばりを必死にやっているが、迷うことも滑落することもないだろうからと、先に行く。ようやく、いつもの歩き。あっという間に山頂。9時45分。2時間もかかってしまった。山頂は東屋があったりして広い。5人くらいいた。5分遅れで2人が到着。ご苦労様。2人とも、顔が上気している。見晴らしはすごくいいけど、南側が見えなくて残念。少し休んで食事。時間も早いせいか、食欲はあまりない。ただ、せっかくK女が作ってきた弁当だから、おにぎりを2個食べた。S女も2個。K女は1個。そうしているうち、水戸ご一行がようやく到着。バアサンは疲れ切っている。自転車で来たオッサンがいたけど、自転車登りを見るのは初めてだ。このオッサン、あちこちの山に行っているらしく、K女とバアサンがここから見える山の説明を受けていた。この山は低山ゆえか、いろんな歩きスタイルが目につく。チャリもさることながら、ランニング、重装備もいた。気温は25度はありそうだが、ここの桜はまだつぼみ。
ネットで、棒ノ折山から撮った富士山画像を見たことがあるが、これは本当だろうか。この山頂からはまずは見えないから、西に行けば見えるのかなと思い、2人を残して、しばらく歩いてみたが、南正面にはずっと林が続いていて、展望は悪い。結局、見えないままに戻ってきた。あの画像は何だ。棒ノ折からは見えるけど、棒ノ嶺からは見えないということか。どんどん人が登って来る。犬連れも多い。往復で、犬は都合、6匹見た。
30分程いて下山。2つのコースがあるのにあまりしたいものではないけど、来た道戻り。途中、オジイチャンと孫娘といった感じの2人連れに行き会う。滝ノ平尾根から登ってきたそうだ。帰りは白谷沢に下りる予定とのことだが、その目的は滝見にあるらしい。水量が少ない話をしたら、どうしようか迷っていた。上りには気づかなかったけど、こうして下ると、結構、急登だったことに気づく。S女は下りはダメみたい。上りよりも時間がかかる。それでいて、滝の岩場は難なくこなす。不思議な歩き方。
K女の突然の悲鳴。何に驚いているのか、見ればトカゲ。カエルすらダメだそうだ。カエルといえば、ここのカジカカエル。声を聞いた。姿を見たくて、探したが、見つからず。滝の周辺にはツツジが多いようで、これからはきれいかもしれない。そろそろ終点だろうか、名栗湖の方からエーデルワイスのオルゴール音が聞こえる。時計を見れば12時。どこで流しているか知らないが、時報だろう。これから登る3人のバアサン。歩き出し間もないのにヒーヒー言っている。3人ともに木の枝を手にしている。山頂は無理だろうな。
12時10分、名栗湖に到着。白谷の泉で顔を洗う。気持ちがいい。釣り人はまだあのまま。竿を2本のまま。その間、釣れたのか。K女、S女ともに、かなり疲れているようだ。足も痛そう。土産屋のトイレに寄っただけで帰ることにする。人も多い。山でも、50人とは会ったか。飯能に入ると、S女が四里餅を食べたいと言うので、店に寄った。2人とも、安心したせいか、食欲も出てきたのだろう。この陽気、やはり今日はバーベキュー日和だったな。
当初、K女、I男と、この棒ノ嶺に行った後は、名栗の適当なキャンプ場でバンガローに泊まり、バーベキューでもする予定でいたが、月曜日にI男が肺気胸なる難病を患ってしまい、この計画はおじゃんになった。だったら、いつものように1人で足尾の山にでも行こうかと思っていたが、K女が友達のS女を誘い出し、どうしてもハイキングに連れて行けと言う。仕方がないので、バーベキュー抜きの山行となった。ここのところ、暑さが連日続いているし、今日も暑くなることは分かっている。朝の涼しい時間の歩き出しがいい。K女の自宅の側の寺で待ち合わせし、6時半に出発。S女は以前は山歩きをしていたが、今はほとんど歩いていないとのこと。その以前とはいつ頃かを尋ねたら、25年前。四半世紀前のことじゃない。かなり気にかかる。「足手まとい」という言葉がかすめる。スニーカーでもいいんじゃないのとは言ってあったが、靴とリュックは現役の妹さんのを借りて来たそうだ。形だけは決まっている。3人分の食事を持たせられる。提供はK女だから仕方ない。
日高、飯能を経由して、有間ダムに向かう。自分として本当のところは、せっかくだから、滝ノ平尾根から入り、白谷沢で下りたかった。どうせ、同行の2人には、どっちがきついかは分からないだろうから、このコースが楽なんだよなんて言ってだまして歩いていただくつもりでいた。ところが、S女がしっかり下調べをしておいたらしく、白谷沢往復にしようと言い出し、押し切られた。結構、気が強い方みたい。何とも残念。もっとも、滝ノ平近くの駐車場はすでに満杯だった。ダムに入り、白谷沢コースの入り口の駐車スペースに着いたのは7時30分。こちらはまだ数台の余裕があった。隣は水戸ナンバーのジイチャンとバアチャン。なまりがかなり強い。栃木の北部と茨城とでは同じなまりに響くが、これは那珂川の水の関係だろうか。ダムにかかる橋では、釣り人が1人。竿を2本垂らしたまま車で待機している。水戸に遅れて7時40分出発。
登山口には水がほとばしっている。白谷の泉。別に今は飲みたくもないが、手をあててみるとぬるい。林の中に入る。アップダウンもそこそこだから歩き安い。結構、人が入っている整備された登山道。ここは、関東ふれあいの道。ああ、やっぱりなぁ。足尾にもあった。備前楯山。前方50m、水戸の2人連れが歩いている。不思議に、カミサンはザックも背負わずに杖1本。後はダンナにヨロシクか。ウグイスとヒバリの鳴き声。もう、すっかりと春だねぇ。K女もS女もおしゃべりが続いている。よくも飽きない。もっと、自然との触れ合いを大事にして欲しいものだが。
林を抜け、沢筋に入る。ここが心配だった。初心者みたいな2人を連れ、滑ったり、沢に落ちたら困りものだなと気をやんでいたが、水が少なくて安心。名前のついた滝がいくつか続くが、特に名前をつける程の滝でもないのになあと思う程の滝。鎖やロープも一部に出てきたが、特別なトラブルもない。ただ、K女が何となく不安定。S女は今のところ元気だが、汗がすごい。水戸のバアチャンが疲れはじめたようで、追い越す。ジイチャンは先で休んでいる。特に、眉間に縦皺を寄せている表情でもない。このご夫婦は、いつもこのパターンの歩きをしているのだろう。いいものだね。
林道合流8時40分。大名栗線。1月に車で通った時のここの記憶がある。バイクが1台。ニイチャンが東屋で休んでいる。今日はバイクのツーリングが多いようだ、この先、しばらく、エンジン音が響いていた。2人ともに、それ程疲れている気配はないので、立ち休止だけで先に行く。ここでミス。オレの責任。そのまま正面の沢沿いに行ったら、変だなと思った。関東ふれあいの道が、林道に出会った途端に、整備されない道になるわけがない。2人を置いて東屋に戻り、改めて道を見たら、正面ではなく、左上にしっかりしたのがあるじゃないの。疲れているのはオレかね。あまり先まで行っていなくて良かった。ちょっと急。2人とも、ぜーぜーしはじめた。後ろから若いカップル。あれあれ、我々と同じミスをしている。そのまま、正面に上がって行った。そういうルートがあるかもしれないので、敢えて声はかけない。枯葉に埋もれたさらさらした道。傾斜は緩やか。K女が変な歩き方をしているので聞いたら、枯葉の感触を確かめながら、すり足で歩いているとのこと。こういうのもあるんだ。オレにとっては、何も珍しいことではないけど、新鮮な場合もあるんだね。カタクリの花が斜面にたくさん開いている。
道はカーブし、そろそろ傾斜もきつくなってきた。次第に、2人の口数が減りはじめた。無言に近い。木の階段は歩幅を合わせていると、かなりの負担になるけど、脇道もかなり踏まれている。岩茸石9時。ちょっと小休止。下山してくる人が目に付き出した。暑くなってきた。風通しは今いち。2人の水の摂取がすごい。滝ノ平尾根とはここで合流するのか。上りが続く。権次入峠9時27分。名栗湖が見える。ここからは東京都との境。東京側は植林しているのに、埼玉は雑木。案内板にはイロハカエデとあった。紅葉の時期は、きっときれいなんだろう。
奥多摩から入る人も加わったせいか、上り下りともに、人が多くなった。2人は最後の一がんばりを必死にやっているが、迷うことも滑落することもないだろうからと、先に行く。ようやく、いつもの歩き。あっという間に山頂。9時45分。2時間もかかってしまった。山頂は東屋があったりして広い。5人くらいいた。5分遅れで2人が到着。ご苦労様。2人とも、顔が上気している。見晴らしはすごくいいけど、南側が見えなくて残念。少し休んで食事。時間も早いせいか、食欲はあまりない。ただ、せっかくK女が作ってきた弁当だから、おにぎりを2個食べた。S女も2個。K女は1個。そうしているうち、水戸ご一行がようやく到着。バアサンは疲れ切っている。自転車で来たオッサンがいたけど、自転車登りを見るのは初めてだ。このオッサン、あちこちの山に行っているらしく、K女とバアサンがここから見える山の説明を受けていた。この山は低山ゆえか、いろんな歩きスタイルが目につく。チャリもさることながら、ランニング、重装備もいた。気温は25度はありそうだが、ここの桜はまだつぼみ。
ネットで、棒ノ折山から撮った富士山画像を見たことがあるが、これは本当だろうか。この山頂からはまずは見えないから、西に行けば見えるのかなと思い、2人を残して、しばらく歩いてみたが、南正面にはずっと林が続いていて、展望は悪い。結局、見えないままに戻ってきた。あの画像は何だ。棒ノ折からは見えるけど、棒ノ嶺からは見えないということか。どんどん人が登って来る。犬連れも多い。往復で、犬は都合、6匹見た。
30分程いて下山。2つのコースがあるのにあまりしたいものではないけど、来た道戻り。途中、オジイチャンと孫娘といった感じの2人連れに行き会う。滝ノ平尾根から登ってきたそうだ。帰りは白谷沢に下りる予定とのことだが、その目的は滝見にあるらしい。水量が少ない話をしたら、どうしようか迷っていた。上りには気づかなかったけど、こうして下ると、結構、急登だったことに気づく。S女は下りはダメみたい。上りよりも時間がかかる。それでいて、滝の岩場は難なくこなす。不思議な歩き方。
K女の突然の悲鳴。何に驚いているのか、見ればトカゲ。カエルすらダメだそうだ。カエルといえば、ここのカジカカエル。声を聞いた。姿を見たくて、探したが、見つからず。滝の周辺にはツツジが多いようで、これからはきれいかもしれない。そろそろ終点だろうか、名栗湖の方からエーデルワイスのオルゴール音が聞こえる。時計を見れば12時。どこで流しているか知らないが、時報だろう。これから登る3人のバアサン。歩き出し間もないのにヒーヒー言っている。3人ともに木の枝を手にしている。山頂は無理だろうな。
12時10分、名栗湖に到着。白谷の泉で顔を洗う。気持ちがいい。釣り人はまだあのまま。竿を2本のまま。その間、釣れたのか。K女、S女ともに、かなり疲れているようだ。足も痛そう。土産屋のトイレに寄っただけで帰ることにする。人も多い。山でも、50人とは会ったか。飯能に入ると、S女が四里餅を食べたいと言うので、店に寄った。2人とも、安心したせいか、食欲も出てきたのだろう。この陽気、やはり今日はバーベキュー日和だったな。
鳥のさえずりや、あのすがすがしさは、やっぱり気持ちいいね。山頂の桜もあと1週間以上は開花まで、かかりそう。それを考えると、やっぱり山は高かったのかな。
どうしても、下りになると親指が痛くなるのを克服しないと、あたらないようにクッションを入れたのだけどね。
それに比べて、私は帰った時から、階段との戦いが続いています、腕、腿や腰(全身)が痛い。
周りの者には、軽く登ったように色々と話題を提供しております。気持ちよかった、山頂の景色、写真が載っておりましたが、実際はもっともっと視界が300度くらいあり、春霞ではっきりとはしていませんが、壮大でしたね。
また、参加させてもらったらと思っています。本当にありがとうございました。