![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/ae/ed15d1540ca05e40ab217b3c5ec49b44.jpg)
◎2014年8月2日(土)
タカノス沢砂防ダム前駐車地(6:52)……太郎山(10:40)……駐車地(12:44)
引き続きの日光の山。またしてもきりんこさんの後追いである。太郎山の旧道を歩けば、阿弥陀如来坐像に出会えるらしい。この記事を拝見しなかったら、安倍奥の山に行って、富士山を眺める予定でいた。どうせ、自分の山選びはいつも気まぐれだ。暑苦しそうな太郎山で何ら不足はない。あっさりと太郎山にチェンジ。この石仏の件、烏ケ森さんの記事で読んだ記憶はあったが忘れていた。そもそも旧道があったこと自体、知らなかった。知らなかったから、何でそんなところに石仏があるのだろうかと思ってもいた。調べると、旧道は新薙コースと薙を挟んだ尾根に歩を進める一部区間のようだ。これだけの歩きというのも物足りない。せっかくだから、寒沢宿も再訪してみよう。
予定のルートは、寒沢宿経由で薙(「寒沢薙」と言うらしい。以降、寒沢薙とする)の左岸側の尾根を登って太郎山へ。太郎山から新薙コースを下り、途中から旧道に入って、石仏にお会いするといった筋書きだ。問題は寒沢薙の左岸尾根歩きだが、この辺は烏ケ森さんやぶなじろうさんの資料を拝見し、何となく「わかった。理解できた」つもりでいる。
当初、太郎山に行くと言ったら、S男さんが同行したがったのだが、山王峠からの一般コースならともかく、こんな物好きなコース、かえって初めての太郎山のイメージを悪くするのではと、「じゃ、来週にしましょう」と断わりながらも、こうして、一人で歩いた次第なのである。もちろん、「来週」は続けて太郎山に行くことはない。山王峠からでしたら、一人でお歩きいただけますよとなる。
タカノス沢の砂防ダム前の駐車地には先着の車が一台。2人組が準備中。もちろん太郎山とのことだが、早速、足元を見られ「長靴ですか」と言われた。こちらは歩きやすいからそうしているだけのこと。「途中からヤブに入りますから」と返しておいた。お2人に早く出発してもらいたかったが、準備に手間取っているようで、さらに忘れ物を取りに戻られたりして、結局、自分が先行となってしまった。
(旧道の入口でしょう。踏み跡が続いている。新薙コースは手前から右に向かっている)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/a8/1fdb6c51846969037926ef12fea7dcfd.jpg)
いきなり汗が噴き出す。気温は20℃くらいなのだが、陽が出ていて、空も青く、今日も暑くなりそうだ。左手の崩れをちょっと見学。切れた上部に足跡があるものの、その先はどうなっているのか、薙は見えない。ちょっと先に行くと、左の樹2本に赤テープ。そして、明瞭ではないが踏み跡も続いている。なるほど、ここが旧道の入口か。うまくいけば、帰路はここに出られるということだ。
(太郎山)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/1d/da6965e4ccdd685c76eb9651f0a01a1b.jpg)
(男体山)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/65/3791026fc45bdffa23c9e9b9fa1fae0a.jpg)
シャクナゲが出てくるも、登山道の左右。もう花は付いていない。開けたところから景色を眺めると、決して、展望が良好というほどのものではないが、男体山がはっきり見え、右手前方は太郎山か。眺めていると、下から声がする。先ほどの2人組だ。これだから先行してもらいたかったのよね。先を急ぐ。
(寒沢宿に向かう)
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(明瞭な道があちこちに目に入る)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/95/d6b6d1c488cec41c5eeba62a4033d1ae.jpg)
(徘徊の末にようやく寒沢宿に到着)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/c0/6a64126a33fcddeb80c2ec20a01a501a.jpg)
そろそろ寒沢宿への分岐だ。以前は黄赤のテープがあったが、2年前に歩かれたみー猫さん情報では無かったということだったが、確かに見あたらない。代わりに、怪しげな赤テープが2~3か所に残っていた。先の方を選択して、コンパスを北東に合わせる。しかし、ここで実際は20mほど標高が上がっていて、確かに北東に行ったとしても、以前のルートとは平行線となってしまい、結果として後の祭になってしまう。何ということはない。寒沢宿の場所は知っていたし、地図にマークはしてあった。そこにコンパスをセットすればよかっただけのことで、何のためか北東にセットしたのが、いまだに不可解でもある。
ヤブと倒木、痩せた樹木とふかふかの地面が続き、水無しの沢もいくつか越えた。見覚えのある景色も目にしたし、途中で赤テープも目に付いた。万全と思っていたが、どうもおかしい。なかなか着かない。散々、歩き回って、確かな踏み跡も目にしたが、途中で消えた。大分先まで行っているのではないかと、地形図の宿ポイントを確認すると、どうも別方向に行き過ぎているようだ。ここで、スタート地点が上だったことにようやく気づいた。南下してみた。またしっかりした踏み跡に出た。辿ってみたら、護摩壇の跡が目に付いた。ここが寒沢宿のはず。だが、肝心の石仏が見あたらない。移転したにしては、きりんこさんが接したばかりだ。しばらく探した。目が慣れたのか、周りの風景にすっかり同化した石仏と石祠があった。逆光のせいもあったかもしれない。
(寒沢宿の石仏と石祠)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/62/f51af37364a8fb29bcb4eb29f4ae4168.jpg)
(みー猫さんの自然盆栽)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/3e/8afabce81edcbeda0c4e12a3a4c83d7a.jpg)
相変わらずの不思議な空間。ここだけ超越したかのようなスポット。しばらく佇んだ。腰をおろしたかったが、昨夜の雨で乾いたところはどこもない。立ったままで一服した。長居はできない場所だ。なぜか不安に駆られる。静かすぎる。今朝は鳥のさえずりすら聞こえない。
さて、ここからが問題。わかったつもりではいても、寒沢薙の左岸尾根は明白な尾根型になっているわけではなしのただの斜面が続いている。上に向かえばどこを歩いても同じだろうが、さっきの踏み跡を戻れば、手頃な取り付きに出会えるかもしれない。甘かった。踏み跡は反対方向に向かっていた。これを辿って小真名子山に行けば、行き詰るだけだ。
(薙の左岸尾根を登る)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/e4/45cf3f926fd4de8b13f416c5316698a9.jpg)
(標石を見かける)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/85/5de01c4d4a751ec5bd148f1e4126e68f.jpg)
寒沢宿で合わせたコンパスにしたがって北西に向かう。結構なヤブじゃないか。倒木も多いし、踏み跡はない。とにかく、のびた樹の枝が何ともうっとうしい。これだったら、薙そのものを歩いた方がいいのではないかと思っても、薙までは遠いし、この天気では、日照り歩きになってしまう。このまま、できるだけヤブの少ないところを上に向かって歩いた方がいいだろう。倒木は太いのから倒れていっているようで、何度も回り込む。ヤブは次第に薄れつつあるが、斜面が急になってくる。歩きやすい所を選んで歩くのは相変わらずだ。左寄りに登って行く。沢型のような窪みが続いていて、ここをそのまま登ればいいようだが、沢=低いといった感があり、できるだけそれは避けた。結果的なものだが、ここは沢筋歩きが正解だろう。ヤブも少なく、最終的に尾根に吸収されていた。
2180m付近で標石に出会う。この標石、その時は旧栗山村との境のマークかと思ったが、後でGPS軌跡を見る限りは日光市領内のものだ。標石に字が彫られてはいたが、確認できなかった。
(シャクナゲ。地獄ではなかった)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/02/0db0a1ee04174bd45fd2752d49c47605.jpg)
やがて右手にも薙が見え出す。地形図ではわからない。先ほどから、シカ道ではない踏み跡に合い、ずっと、これを追っていた。シャクナゲが出てきた頃だったので、右の薙に出ようかとも思ったが、シャクナゲは別に支障にもならずに歩けたから、ここはそのまま踏み跡を追う。踏み跡は途中で消えてもすぐに顔を出す。
(薙の上部から。空がすっかり暗くなっていた)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/c9/b650885ec541268064a412363d3bf595.jpg)
(進行右手に薙が見えている)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/e9/ea206e757776f759b3ae96b59e56cf6d.jpg)
何となく、上が切れてきたようだ。ここで左に寒沢薙の上部を見た。振りかえると、コウモリが羽を広げたような大真名子山が見えたが、まずいことに雲が黒ずんできていて、いつ雨になってもおかしくないような状態になっている。ずっとヤブの中にいたため気づかなかった。せめて、山頂まで持ってほしい。こんなところで濡れネズミはごめんだ。
薙の上を回り込むようにして進む。またヤブが密になったが、この辺になると倒木は細く、シャクナゲもおとなしい。強引に上に向かうと、もう少しで山頂。ぽっかりと白い空が開けている。キジ場に通うと思しき明瞭な道になり、ロープを跨いで山頂に到着した。ちなみに、キジ撃ちの痕跡はなかった。古いペーパーを一か所で見ただけ。
(太郎山山頂)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/82/0d11bba10e9627163e1f41acf3da73e1.jpg)
(視界はこんなもの)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/6f/18189ea7d2c29041fe4480d9db10dd11.jpg)
単独氏がお一人だけいらした。おかしな所から出て来たので、一瞬、ひるんだような顔をされていたが、別に問われはしなかった。どうせ、たまにこういうのがいるんだよな程度だろう。山王峠からいらしたとのこと。写真を撮っていただく。周囲は真っ白で、何も見えない。単独氏は何人かとお会いしたとおっしゃっていたが、この天気、速攻の方々はすでに下っているところだろうか。単独氏が下山し、山頂には自分だけが残された。
やはり、ここで雨がポツリとなった。山頂まで降られなかっただけでも幸いだ。ザックの荷物を防水袋に移し替えて下山にかかる。
(気になった岩峰。あの下に拝所があって、古銭か…)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/14/fb63ce78654fb6d217c16b4bd4ced332.jpg)
(大岩下の阿弥陀如来立像)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/ab/2b58617022b69bdb14b097967d1cc10a.jpg)
(お花畑)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/fe/fa2ca574a9a5f8ee6c4c698cca4e6908.jpg)
正面に岩峰が見えた。そこに向かうらしき踏み跡も目にした。行ってみたい思いにかられたが、いつ本降りになってもおかしくない空模様だ。我慢するしかない。途中で大岩の下の阿弥陀さま(立像の方)を拝んでお花畑。お花畑とはいってもただの笹原で、花めいたものは目につかない。火口跡らしいが。
(薙を横切る)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/3b/f4f3e8a467b9ec577edaccb148d8ee44.jpg)
(薙を見下ろす)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/a1/683321518e189c652c036d63d6dddc8e.jpg)
(ピークがすべて隠れてしまった)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/e3/07bb331f2578f9430873657969fa4947.jpg)
薙を横切り、不安定な個所が連続するようになる。2人組が登ってくる。これでは山頂で確実に雨だろう。しばらく下ってまた2人。ご苦労さま。しかし、また陽が出てきた。おかしな天気だ。この新薙コースは荒れていて、感じはあまりよろしくない。ロープが張り巡らされ、路面がズルズルの状態ではロープに頼らざるを得ない。えぐれている所や、大きく迂回するところもある。
(登山道は荒れている)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/53/31d29f9b840281807c35bb5554869394.jpg)
さて、旧道に出たいところだが、目印らしきテープを見かけるたびに薙の方向を覗いてみるが、どうも横断できそうにない。問題は薙の向こう側で、向かいの尾根との間にかなりの落差のある窪みがあるように見える。薙を渡って、行き詰りではしょうがない。これを数回繰り返しているうちに、音を立てた雨が降ってきた。とうとう本降りだ。旧道はあきらめるか。旧道はどうでもいいが、お座りの阿弥陀さまに会えないのが残念だ。
どうせ下山だからと、上の合羽だけを着る。荷物は防水袋の中だから、ザックカバーは付けない。不本意ながらも帰路に着く形になってしまった。寒沢宿の分岐を通過。やはり、下の方のテープが正解だったようだ。そして、旧道分岐にさしかかる。
(旧道に向かって下る)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/7d/6518c1a6bb98768ceb1f50c1f4a8ca06.jpg)
(阿弥陀如来坐像)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/76/7c67435949bb8b1be676dae3c7b481bb.jpg)
(後姿を失敬)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/34/bc6bb30b1f7afe28fe6f9248dac77170.jpg)
雨は少しは和らいだ。少なくとも音は立てていない。もう全身ぐっしょりになっている。これが目的で来たのだから、阿弥陀さま探しに行こうか。踏み跡を追って、斜面を下って沢に下りる。この沢をそのまま行ってもいいと思ったが、目の前の尾根を回り込むように踏み跡が付いていた。また沢に出た。倒木を越えて尾根に上がると、赤テープ。旧道はこれだろうか。テープを追う。きりんこさんのレポには、ヤブもないと記されていたが、痩せた樹の間を抜けて行く。しっかりした踏み跡ではない。ちょっと行くと、雨の中で鎮座する阿弥陀さまが現れた。ようやくお会いできたといった思い。大きさは、確かに高さ50~60cm。最初、奈良の大仏さまを想起したが、あれは右手をかざして広げている。これは手を結んでいらっしゃる。
御札が供えられていた。「平成廿五年十月吉日 日光惣禅頂修行之稗 多氣山修験」とある。達筆で「稗」の字が「郷」に見えなくもないが、「碑」ではなく「稗」とはどんな意味合いなのだろうか(帰宅後に写真を整理すると、同じ日に上の阿弥陀さまに置かれたらしき御札には「碑」とあった。きっと御間違いだろう)。それはともかく、池田正夫氏が修験僧をここにご案内した記事を読んだことがある。この御札はその時のものだろう。裏に回って、字を探したが分からない。明治前期のもののようだ。比較的新しい。思わず手を合わせる。まぁ、これで今日の目的は達成できた。一安心だ。
ちょっと先まで行ってみたが、雨でうっとうしく、そのまま引き返した。ヤブが続いているようにも見えるのだが。いずれ、機会があれば…。あればの話だ。今日は大岩下の古銭群も見逃している。
(駐車地に到着。雨はやんだが雷がゴロゴロ)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/95/0c6659fe767c5990d6e4f54ad8ff78d8.jpg)
駐車場には他に1台。2組入っているはずなのに。ずっと歩いて来たのだろうか。雨は上がっていたが、雷がゴロゴロ鳴っている。いつまた降ってもおかしくない。着替えをして、さっさと帰る。そして、また降り出した。
太郎山林道の途中で車を見かけた。もう1組のだろう。裏男体山林道に合流する手前で、合羽を着て歩いているオッサンがいた。歩いている向きからして、太郎山に向かおうとして、雨で引き返す図になっている。一応、乗りませんかと声をかけたが、車はすぐそこに置いてあるからいいとのことだった。
国道に出た途端に土砂降りになった。雷鳴まじりである。ライトを点け、ワイパーはフル稼働。この雨、足尾まで続いた。
足尾にしても、日光の山にしても、この暑い盛りに登れる向きではない。百名山に名を連ねているところなら別だが、それ以外は紅葉の時期まで閑古鳥だろう。それでいて、沢には目が向くようで、日足トンネルを抜けると、沢帰りの2人連れが雨に打たれて車に向かっている。そして、黒沢入口にも2台あった。沢は涼しいだろうな。増水だけ気をつければ、雨はあまり関係ないだろうしなぁ。
(本日の軌跡。御覧のように寒沢宿周辺では徘徊しまくっている)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/f0/0b068fdbea1d8a92a3398fa219ecbf2f.jpg)
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)、数値地図250mメッシュ(標高)、数値地図50mメッシュ(標高)及び基盤地図情報を使用した。(承認番号 平24情使、 第921号)」
タカノス沢砂防ダム前駐車地(6:52)……太郎山(10:40)……駐車地(12:44)
引き続きの日光の山。またしてもきりんこさんの後追いである。太郎山の旧道を歩けば、阿弥陀如来坐像に出会えるらしい。この記事を拝見しなかったら、安倍奥の山に行って、富士山を眺める予定でいた。どうせ、自分の山選びはいつも気まぐれだ。暑苦しそうな太郎山で何ら不足はない。あっさりと太郎山にチェンジ。この石仏の件、烏ケ森さんの記事で読んだ記憶はあったが忘れていた。そもそも旧道があったこと自体、知らなかった。知らなかったから、何でそんなところに石仏があるのだろうかと思ってもいた。調べると、旧道は新薙コースと薙を挟んだ尾根に歩を進める一部区間のようだ。これだけの歩きというのも物足りない。せっかくだから、寒沢宿も再訪してみよう。
予定のルートは、寒沢宿経由で薙(「寒沢薙」と言うらしい。以降、寒沢薙とする)の左岸側の尾根を登って太郎山へ。太郎山から新薙コースを下り、途中から旧道に入って、石仏にお会いするといった筋書きだ。問題は寒沢薙の左岸尾根歩きだが、この辺は烏ケ森さんやぶなじろうさんの資料を拝見し、何となく「わかった。理解できた」つもりでいる。
当初、太郎山に行くと言ったら、S男さんが同行したがったのだが、山王峠からの一般コースならともかく、こんな物好きなコース、かえって初めての太郎山のイメージを悪くするのではと、「じゃ、来週にしましょう」と断わりながらも、こうして、一人で歩いた次第なのである。もちろん、「来週」は続けて太郎山に行くことはない。山王峠からでしたら、一人でお歩きいただけますよとなる。
タカノス沢の砂防ダム前の駐車地には先着の車が一台。2人組が準備中。もちろん太郎山とのことだが、早速、足元を見られ「長靴ですか」と言われた。こちらは歩きやすいからそうしているだけのこと。「途中からヤブに入りますから」と返しておいた。お2人に早く出発してもらいたかったが、準備に手間取っているようで、さらに忘れ物を取りに戻られたりして、結局、自分が先行となってしまった。
(旧道の入口でしょう。踏み跡が続いている。新薙コースは手前から右に向かっている)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/a8/1fdb6c51846969037926ef12fea7dcfd.jpg)
いきなり汗が噴き出す。気温は20℃くらいなのだが、陽が出ていて、空も青く、今日も暑くなりそうだ。左手の崩れをちょっと見学。切れた上部に足跡があるものの、その先はどうなっているのか、薙は見えない。ちょっと先に行くと、左の樹2本に赤テープ。そして、明瞭ではないが踏み跡も続いている。なるほど、ここが旧道の入口か。うまくいけば、帰路はここに出られるということだ。
(太郎山)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/1d/da6965e4ccdd685c76eb9651f0a01a1b.jpg)
(男体山)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/65/3791026fc45bdffa23c9e9b9fa1fae0a.jpg)
シャクナゲが出てくるも、登山道の左右。もう花は付いていない。開けたところから景色を眺めると、決して、展望が良好というほどのものではないが、男体山がはっきり見え、右手前方は太郎山か。眺めていると、下から声がする。先ほどの2人組だ。これだから先行してもらいたかったのよね。先を急ぐ。
(寒沢宿に向かう)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/83/6a80827363d24f820f43037b646b0784.jpg)
(明瞭な道があちこちに目に入る)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/95/d6b6d1c488cec41c5eeba62a4033d1ae.jpg)
(徘徊の末にようやく寒沢宿に到着)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/c0/6a64126a33fcddeb80c2ec20a01a501a.jpg)
そろそろ寒沢宿への分岐だ。以前は黄赤のテープがあったが、2年前に歩かれたみー猫さん情報では無かったということだったが、確かに見あたらない。代わりに、怪しげな赤テープが2~3か所に残っていた。先の方を選択して、コンパスを北東に合わせる。しかし、ここで実際は20mほど標高が上がっていて、確かに北東に行ったとしても、以前のルートとは平行線となってしまい、結果として後の祭になってしまう。何ということはない。寒沢宿の場所は知っていたし、地図にマークはしてあった。そこにコンパスをセットすればよかっただけのことで、何のためか北東にセットしたのが、いまだに不可解でもある。
ヤブと倒木、痩せた樹木とふかふかの地面が続き、水無しの沢もいくつか越えた。見覚えのある景色も目にしたし、途中で赤テープも目に付いた。万全と思っていたが、どうもおかしい。なかなか着かない。散々、歩き回って、確かな踏み跡も目にしたが、途中で消えた。大分先まで行っているのではないかと、地形図の宿ポイントを確認すると、どうも別方向に行き過ぎているようだ。ここで、スタート地点が上だったことにようやく気づいた。南下してみた。またしっかりした踏み跡に出た。辿ってみたら、護摩壇の跡が目に付いた。ここが寒沢宿のはず。だが、肝心の石仏が見あたらない。移転したにしては、きりんこさんが接したばかりだ。しばらく探した。目が慣れたのか、周りの風景にすっかり同化した石仏と石祠があった。逆光のせいもあったかもしれない。
(寒沢宿の石仏と石祠)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/62/f51af37364a8fb29bcb4eb29f4ae4168.jpg)
(みー猫さんの自然盆栽)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/3e/8afabce81edcbeda0c4e12a3a4c83d7a.jpg)
相変わらずの不思議な空間。ここだけ超越したかのようなスポット。しばらく佇んだ。腰をおろしたかったが、昨夜の雨で乾いたところはどこもない。立ったままで一服した。長居はできない場所だ。なぜか不安に駆られる。静かすぎる。今朝は鳥のさえずりすら聞こえない。
さて、ここからが問題。わかったつもりではいても、寒沢薙の左岸尾根は明白な尾根型になっているわけではなしのただの斜面が続いている。上に向かえばどこを歩いても同じだろうが、さっきの踏み跡を戻れば、手頃な取り付きに出会えるかもしれない。甘かった。踏み跡は反対方向に向かっていた。これを辿って小真名子山に行けば、行き詰るだけだ。
(薙の左岸尾根を登る)
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(標石を見かける)
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寒沢宿で合わせたコンパスにしたがって北西に向かう。結構なヤブじゃないか。倒木も多いし、踏み跡はない。とにかく、のびた樹の枝が何ともうっとうしい。これだったら、薙そのものを歩いた方がいいのではないかと思っても、薙までは遠いし、この天気では、日照り歩きになってしまう。このまま、できるだけヤブの少ないところを上に向かって歩いた方がいいだろう。倒木は太いのから倒れていっているようで、何度も回り込む。ヤブは次第に薄れつつあるが、斜面が急になってくる。歩きやすい所を選んで歩くのは相変わらずだ。左寄りに登って行く。沢型のような窪みが続いていて、ここをそのまま登ればいいようだが、沢=低いといった感があり、できるだけそれは避けた。結果的なものだが、ここは沢筋歩きが正解だろう。ヤブも少なく、最終的に尾根に吸収されていた。
2180m付近で標石に出会う。この標石、その時は旧栗山村との境のマークかと思ったが、後でGPS軌跡を見る限りは日光市領内のものだ。標石に字が彫られてはいたが、確認できなかった。
(シャクナゲ。地獄ではなかった)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/02/0db0a1ee04174bd45fd2752d49c47605.jpg)
やがて右手にも薙が見え出す。地形図ではわからない。先ほどから、シカ道ではない踏み跡に合い、ずっと、これを追っていた。シャクナゲが出てきた頃だったので、右の薙に出ようかとも思ったが、シャクナゲは別に支障にもならずに歩けたから、ここはそのまま踏み跡を追う。踏み跡は途中で消えてもすぐに顔を出す。
(薙の上部から。空がすっかり暗くなっていた)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/c9/b650885ec541268064a412363d3bf595.jpg)
(進行右手に薙が見えている)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/e9/ea206e757776f759b3ae96b59e56cf6d.jpg)
何となく、上が切れてきたようだ。ここで左に寒沢薙の上部を見た。振りかえると、コウモリが羽を広げたような大真名子山が見えたが、まずいことに雲が黒ずんできていて、いつ雨になってもおかしくないような状態になっている。ずっとヤブの中にいたため気づかなかった。せめて、山頂まで持ってほしい。こんなところで濡れネズミはごめんだ。
薙の上を回り込むようにして進む。またヤブが密になったが、この辺になると倒木は細く、シャクナゲもおとなしい。強引に上に向かうと、もう少しで山頂。ぽっかりと白い空が開けている。キジ場に通うと思しき明瞭な道になり、ロープを跨いで山頂に到着した。ちなみに、キジ撃ちの痕跡はなかった。古いペーパーを一か所で見ただけ。
(太郎山山頂)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/82/0d11bba10e9627163e1f41acf3da73e1.jpg)
(視界はこんなもの)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/6f/18189ea7d2c29041fe4480d9db10dd11.jpg)
単独氏がお一人だけいらした。おかしな所から出て来たので、一瞬、ひるんだような顔をされていたが、別に問われはしなかった。どうせ、たまにこういうのがいるんだよな程度だろう。山王峠からいらしたとのこと。写真を撮っていただく。周囲は真っ白で、何も見えない。単独氏は何人かとお会いしたとおっしゃっていたが、この天気、速攻の方々はすでに下っているところだろうか。単独氏が下山し、山頂には自分だけが残された。
やはり、ここで雨がポツリとなった。山頂まで降られなかっただけでも幸いだ。ザックの荷物を防水袋に移し替えて下山にかかる。
(気になった岩峰。あの下に拝所があって、古銭か…)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/14/fb63ce78654fb6d217c16b4bd4ced332.jpg)
(大岩下の阿弥陀如来立像)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/ab/2b58617022b69bdb14b097967d1cc10a.jpg)
(お花畑)
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正面に岩峰が見えた。そこに向かうらしき踏み跡も目にした。行ってみたい思いにかられたが、いつ本降りになってもおかしくない空模様だ。我慢するしかない。途中で大岩の下の阿弥陀さま(立像の方)を拝んでお花畑。お花畑とはいってもただの笹原で、花めいたものは目につかない。火口跡らしいが。
(薙を横切る)
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(薙を見下ろす)
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(ピークがすべて隠れてしまった)
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薙を横切り、不安定な個所が連続するようになる。2人組が登ってくる。これでは山頂で確実に雨だろう。しばらく下ってまた2人。ご苦労さま。しかし、また陽が出てきた。おかしな天気だ。この新薙コースは荒れていて、感じはあまりよろしくない。ロープが張り巡らされ、路面がズルズルの状態ではロープに頼らざるを得ない。えぐれている所や、大きく迂回するところもある。
(登山道は荒れている)
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さて、旧道に出たいところだが、目印らしきテープを見かけるたびに薙の方向を覗いてみるが、どうも横断できそうにない。問題は薙の向こう側で、向かいの尾根との間にかなりの落差のある窪みがあるように見える。薙を渡って、行き詰りではしょうがない。これを数回繰り返しているうちに、音を立てた雨が降ってきた。とうとう本降りだ。旧道はあきらめるか。旧道はどうでもいいが、お座りの阿弥陀さまに会えないのが残念だ。
どうせ下山だからと、上の合羽だけを着る。荷物は防水袋の中だから、ザックカバーは付けない。不本意ながらも帰路に着く形になってしまった。寒沢宿の分岐を通過。やはり、下の方のテープが正解だったようだ。そして、旧道分岐にさしかかる。
(旧道に向かって下る)
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(阿弥陀如来坐像)
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(後姿を失敬)
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雨は少しは和らいだ。少なくとも音は立てていない。もう全身ぐっしょりになっている。これが目的で来たのだから、阿弥陀さま探しに行こうか。踏み跡を追って、斜面を下って沢に下りる。この沢をそのまま行ってもいいと思ったが、目の前の尾根を回り込むように踏み跡が付いていた。また沢に出た。倒木を越えて尾根に上がると、赤テープ。旧道はこれだろうか。テープを追う。きりんこさんのレポには、ヤブもないと記されていたが、痩せた樹の間を抜けて行く。しっかりした踏み跡ではない。ちょっと行くと、雨の中で鎮座する阿弥陀さまが現れた。ようやくお会いできたといった思い。大きさは、確かに高さ50~60cm。最初、奈良の大仏さまを想起したが、あれは右手をかざして広げている。これは手を結んでいらっしゃる。
御札が供えられていた。「平成廿五年十月吉日 日光惣禅頂修行之稗 多氣山修験」とある。達筆で「稗」の字が「郷」に見えなくもないが、「碑」ではなく「稗」とはどんな意味合いなのだろうか(帰宅後に写真を整理すると、同じ日に上の阿弥陀さまに置かれたらしき御札には「碑」とあった。きっと御間違いだろう)。それはともかく、池田正夫氏が修験僧をここにご案内した記事を読んだことがある。この御札はその時のものだろう。裏に回って、字を探したが分からない。明治前期のもののようだ。比較的新しい。思わず手を合わせる。まぁ、これで今日の目的は達成できた。一安心だ。
ちょっと先まで行ってみたが、雨でうっとうしく、そのまま引き返した。ヤブが続いているようにも見えるのだが。いずれ、機会があれば…。あればの話だ。今日は大岩下の古銭群も見逃している。
(駐車地に到着。雨はやんだが雷がゴロゴロ)
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駐車場には他に1台。2組入っているはずなのに。ずっと歩いて来たのだろうか。雨は上がっていたが、雷がゴロゴロ鳴っている。いつまた降ってもおかしくない。着替えをして、さっさと帰る。そして、また降り出した。
太郎山林道の途中で車を見かけた。もう1組のだろう。裏男体山林道に合流する手前で、合羽を着て歩いているオッサンがいた。歩いている向きからして、太郎山に向かおうとして、雨で引き返す図になっている。一応、乗りませんかと声をかけたが、車はすぐそこに置いてあるからいいとのことだった。
国道に出た途端に土砂降りになった。雷鳴まじりである。ライトを点け、ワイパーはフル稼働。この雨、足尾まで続いた。
足尾にしても、日光の山にしても、この暑い盛りに登れる向きではない。百名山に名を連ねているところなら別だが、それ以外は紅葉の時期まで閑古鳥だろう。それでいて、沢には目が向くようで、日足トンネルを抜けると、沢帰りの2人連れが雨に打たれて車に向かっている。そして、黒沢入口にも2台あった。沢は涼しいだろうな。増水だけ気をつければ、雨はあまり関係ないだろうしなぁ。
(本日の軌跡。御覧のように寒沢宿周辺では徘徊しまくっている)
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「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)、数値地図250mメッシュ(標高)、数値地図50mメッシュ(標高)及び基盤地図情報を使用した。(承認番号 平24情使、 第921号)」
予定が立てにくく 同じく思いつきで 山を選んでいますが たそがれさんのように レパートリーがないので 悩んじゃいます。
不安定な お天気ですし・・
ある程度の高い山に行かないと 厳しい暑さですね。
早朝に入れば大丈夫でしょうけど・・。
先日、太郎さんは 山王峠から入ったので 次回は新薙からと思っています。秋かな。
阿弥陀さまに お逢いできると良いのですが。。
この時間にいただいたコメント、まなさんは本日は山はなかったのでしょうか。もしくは、お得意の早朝のお歩き?
私なんざ、レパートリーは少ないですよ。山頂にいらした単独氏がおっしゃっていましたが、この暑い時期、日光の山なんか行かずに、みんなアルプスでしょうって。私のねらいはこれなんですよね。ハイカーの少ない山。でも、年間通じて、こんな山を歩いている気はしますけどね。
新薙経由のコースは短時間で済みますが、正直のところ、道も荒れ、展望も大したことはなくて、あまり面白味はないですよ。ここから入ったら、せめて、小太郎山くらいは往復してください。
阿弥陀さま、意外に時間もかからずにお会いできますよ。旧道への分岐だけご注意を。
今日は福島の山を軽くでした。帰ってきたらザックの中の板チョコが包装内で液体になっていました。
太郎山の今回の登りルート、よく思いつきますね。旧道というコースが有ったのも初めて知りました。
毎度毎度、勉強になります。
ハガタテ薙のコースは、その昔何回か歩いた事があり
結構すきなコースだったのですが、今はどうなっているのですかね。
寒沢薙左岸、前回私も下りで使いたかったのですが、雨が降り出したため断念したルートです。あの藪道を登りとは、きつかったでしょう。
阿弥陀さまへの道は、確かに細木が少し煩わしかったですね。阿弥陀さまから上の方が、藪が薄く歩きやすかったです。
今日は足尾の安蘇沢(カラ沢)を遡行し、中禅寺湖南岸尾根から大平山まで歩き、拭沢を下降しました。車に戻ると同時に雨が降り出し、ギリギリセーフでした。
福島の山、軽くですか。いいですね。私も、あちら方面、行きたい山が多々あるのですが、アクセス的に遠くて。遠い山のままにしておりますよ。
今回のコース、すべてが皆さんの二番煎じでして、オリジナルのものは何もありませんよ。
足尾でオリジナルやっている時期でもないですしね。
寒沢宿で迷っていなければ、あっという間に終わってしまうようなコースです。ロングをやるのでしたら、もっと色を付けた方がいいでしょう。小真名方面に目を向けるとか…。
ハガタテコースをたまに歩く方がいるようですね。ネットで見かけます。禁止されたところをわざわざ歩くのもどういうものかと思いますが。それでいて、案内標識はそのままになっていたような。
今回も参考資料、ありがとうございます。おかげさまでお座りの阿弥陀さまに拝謁できましたよ。
きりんこさんの記事を拝見した際、予定通りに寒沢薙の左岸を下りてくれていれば、最新情報を得られたのになあと、正直のところ残念でもありました。
あそこの登りはそれほどきつくはなかったですが、薙の上まで出ないと展望に恵まれず、さらに続いたら、気が滅入るところです。
今日は足尾でしたか。拭沢って知らないので調べました。なるほど、あのあたりですか。しかし、自在に沢をやられるきりんこさんは何ともうらやましいですよ。
この異常の暑さ、午後から大雨になっても、不思議でもないですね。
太郎山は、20年くらい前にハガタテを山の会の方と登ったきりです。いつかタイミングをみて行ってみたいと思います。当日はノラさんと飯豊方面の尾根を登っておりましたが、無茶苦茶暑くて泣きそうでした。奥日光は涼しいかなと言ってたのですが、おなじだったようですね。
飯豊方面の尾根ですか。メンバー構成からして、大方、ヤブ尾根かと思いますが、そんなところを登っているようでは、失礼ながら、暑くてもともと。むしろ自業自得かもしれませんよ。
この時期は沢が一番じゃないですか。行くあてはないですが。
私も大昔、ハガタテから登って、雷雨の土砂降り、鉄砲水となり、戻れなくなり、どこかの薙を下りました。おそらく、その下った薙が新薙だったような気がするのですが。
みー猫さんの盆栽、たまには、お手入れが必要でしょう。そのついでに太郎山にでもいらしてくださいな。
太郎山も,何年か前に,新薙を往復しただけで,以来,全く足を向けていませんが,寒沢宿や今回の旧道,石仏には興味があるから,一度,訪ねてみなければいけませんネ。
確かに,この時期の足尾は,標高以前に,木が少ないから暑くてネェ・・・その点,沢は良いですが,最近はゲリラ豪雨が多いから。。。
沢も現地に着いてみたら雨で,仕方なく歩く事もありますが,それでなくても暗い沢が,暗くなるから,雨沢はどうにも苦手ですヨ。
瀑泉さんのお好みかどうかはともかく、機会がありましたら歩いてみてください。
阿弥陀さまも、明治以降のものらしいので、旧道とはいっても、いつ頃のものか、ちょっと気にかかります。上に古銭がどっさりとあるとのことですので、もっと別の旧道があった気がしないでもないのですが。
寒沢宿はお薦めのスポットです。何というか、空気が違う感じがします。そこに佇むだけでも十二分な価値があるかと。
瀑泉さんも、沢の苦手な時ってあるのですね。確かに、沢も暗くなると、一気に不気味な感じになりますからね。