うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

うめの闘病一週間(7)

2015年10月18日 | うめの闘病

10月11日(日)、12日(月)

12日が祝日だったので、

輸液の間隔が2日あいたが、

うめの体調は安定。

 

10月13日(火)

病院にて、輸液。

なぜか、院長と駄菓子の話で盛り上がる。

しかし、お互いチロルとうまい棒以外、

製品の名称が全く思い出せず、

「あれ、小さい餅みたいな、ピンクのヤツ」

となり、なかなか話が進まない。

 

10月15日(木)

病院にて、輸液。

院長が忙しいようで、

「うめさん、元気元気!

今年は年越せる感じだよー」と、

適当な発言をしながら、点滴の針を刺して他の仕事に戻る。

うめさんは、代わりに付き添った看護師のお姉さんが、

気に入ったようで、背中に針を刺したまま

仰向けになってクネクネしようとするので、焦る。

 

10月17日(土)

病院にて、輸液。

待合室で、耳が遠いお婆さんと大声で楽しくおしゃべりする。

本当に、大声で。

お婆さんが言った「犬とあたしで老々介護」が、ツボにはまった院長は、

その後、うめの点滴中も、ずっと吹き出しが止まらない様子。

 

 

〇排尿  1日に5回

〇排便  1日に1~2回(軟化剤の影響で軟便)

〇体重  3、20㎏ → 3、22㎏ → 3、35㎏

〇食事  強制給餌にて、先週と同じ内容。

〇薬  

・セミントラの用量は文献を参考に、処方の半分量にしてみる。

(排尿の回数が極端に増える事での脱水を避けるため)

 

院長が、

「うめさんほど、穏やかな猫はなかなか居ない」と

毎回のように言う。

私は、油断しちゃいかんよ。

うめは、やる時はやる子だよ。とニヤリと笑う。

 

うめ以外の我が家のネコ達は皆、私に拾われた。

子猫は初めて人間に抱き上げられ、家に連れて行かれた。

玄関には不思議と必ず、うめがいて、

「おいで、おちびちゃん。」と、迎え入れてくれた。

うめが怯える子猫の体を舐めてやると、

決まって、子猫の緊張は一気に溶けて、

かーさんと居た時のように、無邪気な子猫に戻るのだ。

だから、みんな、うめさんが大好きだ。

 

子猫は、大きくて優しくて強いうめにたくさん甘えた。

ご飯を分けてもらい、トイレを習い、爪とぎを習い、

人との関わり方、ネコとの関わり方、すべてうめに習った。

だから、みんな、うめさんが大好きだ。

 

子猫は大きくなって、生意気になって、他のネコにつっかかった。

飛びついたり、唸ったりするようになった。

うめは、必ず、間に入って止めた。

ただ、ゆったりと間に入って座ってみせて、その場を落ち着かせた。

だから、みんな、うめさんが大好きだ。

 

大人になった子猫は、ある日遊びにきた人間に噛み付いた。

その人間にひどく怒鳴られて、怯えた。

うめは叫びながら、その人間に飛び掛ってバリ掻いた。

もうすっかり大人になった子猫を守った。

だから、みんな、うめさんが大好きだ。

 

最近、猫達が、ざわついている。

見た目、痩せた以外は別段変わらぬ、うめに、いつも通りに慕う猫達。

だが、そのうめを除いた、我が家の猫社会がバランスを欠き出す。

猫達は、人間には無い、鋭い感覚で、変わり行く未来を感じ取る。 

 

みんな、うめさんが大好きなのだなぁ。

 

 

 

 


うめの闘病一週間(6)

2015年10月11日 | うめの闘病

10月4日(日)

うめの体重が下げ止まらない。

再び、チューブダイエット再開する。

 

10月5日(月)

病院にて、輸液。

今日で、膀胱炎の投薬終了。

待合室に大きなシェパードが入ってくる。

「おかっぱさん、こいつは全然大丈夫だよ。

すごい優等生だから!」

と院長はそう言いながら、飼い主からリードを手渡された瞬間、

引きずられて、どこかへ消えていった。

 

10月7日(水)

病院にて、血液検査。

院長は、上機嫌で、

「絶対、数値が良いと思うよ。

うめさん、すごくいい顔してるからぁ、

多分、輸液の間隔あけて大丈夫なくらい良くなってるはず!」

と、検査結果を待つこと、10分。

尿素窒素 125(1ヶ月前 63)

クレアチニン 6、2(1ヶ月前 4,4)

ついでに貧血も亢進。

院長「なんで?なんで?がっかり・・・」と。

しっかりして!大丈夫!と、私が励ます事態に。

 

10月9日(金)

病院にて、輸液。

腎不全のネコのブチ君と会う。

茶トラのブチ君。

名前の由来が気になるが、そこは触れず、

院長と私とブチのかーさん(推定75歳)と三つ巴で会話する。

「すごいんだよ。この子は・・・19歳だっけ?」と、院長。

ブチかーさんは、

「21歳だ!院長も、そうとうボケてきたな。大丈夫か?」

と、誰もが思っていたが決して口には出さなかった事を、

あっさり言ってしまう、ブチかーさん。

私は、(すげー、かっこいいー)と憧れの先輩が増えた。

 

10月10日(土)

病院にて、輸液。

セミントラ服用してから、排尿の回数が増えた事を伝えたら、

「ごめんね、ごめんね、すいません。

薬が増えて、医療費が上がっちゃって、

なんだか、ほんと、ごめんね。」と院長。

今更、どうした? と心配になり、

「全然、平気!お金は、どんだけでも払います。」

と言ってしまった。・・・これが院長の手口か?と勘ぐる。

 

〇排尿  1日に4~5回

〇排便  1日に約1回(便軟化剤使用)

〇体重  3,2kg → 3,4㎏(土曜日)

〇食事

・体重減少を防ぐため、チューブダイエットを再び投与。

〇現状使用の薬、サプリメント

●カリナール1・2 

●便軟化剤

●ペットチニック(水曜から)

●セミントラ(水曜から)

・このセミントラという薬剤は、専門家の中でも賛否両論あり。腎臓に血液を効率良く送る働きがある半面、脱水を進行させる恐れがある。輸液はサボらず続ける必要があると考える。

 

最近、やたら元気なうめさん。

それは、薬剤を増やす以前から。

院長が、数値の悪化を見て首を傾げるのも無理はない。

だが、私は数値の悪化に関しては全く驚かず、

むしろ、だろうなと思った。

 

今のうめを見ていると、

「命を、燃やしている」ことを、ひしと感じる。

残りのエネルギーを、

どこにも燻ぶりが無いように、

思う存分、燃やし切って欲しいと願う。

 

 

 

 

 

 

 

 


うめの闘病1週間(5)

2015年10月04日 | うめの闘病

9月27日(日)

うめ、血尿。

何度もトイレに行ってはイキむが、

尿が出ず、血がポタポタと落ちる。

膀胱炎だ!

急きょ、常備していたステロイドを飲ませて様子見。

その後、排尿が出来たので明日まで待つ。

 

9月28日(月)

病院にて、輸液。

やはり尿検査で、潜血(+)、結晶無し。

膀胱炎で間違いなしという事で、

抗生剤と消炎剤を一週間投薬することになった。

診察を終え、待合室に戻ると、そこはネコパニックだった。

あっちの子が鳴けば、こっちの子も鳴き、

結局、6重唱となる。

悲鳴なのだが、

やはり、ネコはかわいいとほくそ笑む。

 

9月29日(火)

うめ、なぜか、すこぶる元気。

膀胱炎の薬のせいか?

強制給餌は嫌なはずだが、

「食べる!生きる!」と言わんばかりに

腹減ったと詰め寄ってくるので、

では頑張りましょうということで、流動食の分量を少し増やす。

 

9月30日(水)

病院にて、輸液。

すごーく暗い顔の院長。

昨日、患者さん(犬)がお亡くなりになって凹んでいる様子。

以前、食べたい物は何でもたくさん食べさせて良いと言っていたのに、

「うめさん、せっかく頑張ってんだもん。もっと長生きして欲しいから、

おやつはあんまり増やさん方がいいやんね~」とぶれ出す院長。

昨日を引きずるな!元気出せ!と心で応援する次第。

 

10月1日(木)

強制給餌の最中、うめがしきりにえづくのが気になり、

a/d缶+チューブダイエット(高栄養食)の味がくど過ぎるのか?と思い、他ネコで調査。

あや・うんこ・きくは、「要らぬ。」

おたまは、「上手い。」

よねは、「寝てる。」

私は、「おうぇ、う・・う・・・おうぇ」となる。

おじさんは、「ぶーっ」となる。

結果、解らぬまま、一旦チューブダイエット(高栄養食)を混ぜず

a/d缶だけにして様子を見ることにする。

 

10月2日(金)

病院にて、輸液。

「ねえ、おかっぱさん!

USJって外国の企業が買収したの知ってる?」

と院長が聞いてくる。

どーでもいい! 銀行がどーだってんだ!と、家で話したら、

我が家のおじさんが、

「それは、UFJ銀行。

買収されるのは、大阪のテーマパークですよ。」と。

ん?・・・どーでもいい!

 

10月3日(土)

病院にて、輸液。

今朝、どうやらオネショをした、うめさん。

大丈夫、大丈夫!私なんて、寝グソした事あるぞ!

 

 

〇排尿  1日に3回

〇排便  1日に約1回(便軟化剤使用)

〇体重  3.32kg(土曜、病院にて)

〇食事

・a/d缶(1/4量)+カリナール1・2を1日に2回強制給餌にて。

 

3年前から、何度も膀胱炎を発症するようになった、うめさん。

院長いわく、うめさんの膀胱炎はストレス性。

当然、腎機能が低下している事で発症しやすいだろうが、

引き金は、ストレス。

 

うめのストレス・・・

うめが膀胱炎になると、私はいつも大騒ぎ。

急いで、病院に連れて行かないといけないが、

その前に、採尿採尿とバタバタする。

そしていつも、うめに言う。

「うめさん、私の病気、もらってくれんでいいんだぞ!」と。

そう、私の体調が悪い時に限って、

うめは膀胱炎を発症するのだ。

 

そういえば、6年前

私は突然、この家から消えた。

何日も帰らなかった。

クモ膜下出血で倒れたのだ。

 

三途の川の手前から引き返して来た私は、

相当、ボケていた。

そして、頭部の一部がハゲていた。

 

それか?

それが、膀胱炎の原因か?

私の体調が崩れると、

また更に、

ボケるんじゃないか、ハゲるんじゃないかと心配で?

ん?違いますか?

 

きっと、

また私が居なくなるかもしれないと、

そう不安に思うからなのでしょうね。

うめのストレスの原因は、

私の不調だ。

ねーちゃんは、どっこも行かんぞ、うめ。

 


うめの闘病1週間(4)

2015年09月27日 | うめの闘病

9月21日(月)

シルバーウィーク中で休診日だが、

夕方、自動ドアを無理矢理こじ開けて、病院にて輸液。

いや、来いって行ったから有り難く行ったが、

ドアが開かないから、こじ開けてみた。

普段、勝気な看護師さんが、可愛く「ひゃっ」って言った。

 

9月23日(水)

やはりシルバーウィーク中だが、

恐ろしいほど何度も電話して、病院にて輸液。

いや、電話してきてって言われたので掛けたが、

全然出ないので、何度も電話してみた。

やっと通じた相手は奥さん先生だったが、

「ちょっと、おまちください」と言って、

多分、子供に向かって、

「ねぇ、ボルボいるの?

いないの?ボルボどこ行ったの?」という声が聞こえる。

ボルボとは、院長の自動車の車種である。

この家庭内の、力関係を知る。

 

9月25日(金)

病院にて、輸液。

1週間服用していたステロイドを、

一旦止めてみようという事になった。

前々から疑問だった、

a/d缶(高栄養食)をずっと腎不全の猫が食べていて

大丈夫か?

k/d缶(腎臓用療養食)に変えた方がいいか?

と聞いたところ、

「うめさんの段階だと、低タンパクのご飯食べても意味ないと思うよ。

とにかく栄養を摂って体力を維持する事のほうが大事!」とのこと。

 

9月26日(土)

病院にて、輸液。

混んでいた。

待合室が、

とにかく、ひたすら、ダックスフンド!

ダックスフェスティバル!

 

 

この1週間の、うめ

〇排尿 1日に4回(ステロイドの影響で回数が増えた。)

〇排便 1日に約1回(便軟化剤使用)

・強制給餌をしていることで、便の量が増え毎日出るようになる。

〇体重 3.45kg→3.4kg

〇食事 

強制給餌にて1回分 

a/d缶(1/5)+チューブダイエットネコ用キドナ(小さじ2)

+カリナールを1日2回。

・少しの量で多くの栄養を摂取してもらうために、チューブダイエットを加える。

 

腎不全のネコのために作られた、高栄養食。

粉ミルク様の粉で、これをお湯で溶いて作ります。

これだけを摂取しても、充分な栄養が入っているらしい。

 

 

私は院長に、

「延命は望みません。

死ぬまでの生活の中の不便苦痛をなるべく和らげたい。

そのために、例え寿命が縮まってもいいと思っています。」

と伝えた。

そう伝えると、元々ゆるーい院長だ。

「なんでも食べさせて、いいよ。」

「痛そう、辛そうとなったら、またすぐステロイド使おうね。」となる。

院長も延命ではなく、QOLを守る方針で治療をしてくれている。

今のうめは、大好きなおやつなら、

結構な量を自力で食べられるのだ。

強制給餌での我慢を、

大好きなおやつですり合わせる。

本来、うめの体のためなら、

強制給餌の回数を1回増やして体重を維持させたほうがいい。

でも、やっぱり、うめの心も大切にしたい。

おいしい物を自分でいいだけ食べたいもんな。

うめの心のすべてなど私には解らない。

むしろ、ほんの一部分しか解らない。

その、ほんの一部分だけでも、

見逃さないよう、すくい上げよう。

 

 


うめの闘病 1週間(3)

2015年09月20日 | うめの闘病

9月14日(月)

病院にて輸液。

再度ステロイドの使用について問うが、

院長「いや、もう少し、うめさん自力で」という事で使用せず。

「食べたい物をあげていい、カリナールは確実に摂らせてね。」と聞いて、

帰るなり、うめさんにモンプチを差し出す。

病院の待合室で横に座っている、

パグ犬とお父さん(人間)が、そっくり過ぎて、どっちもブヒブヒ鼻が鳴ってるし、

笑いを堪えるのに必死だった。ほんとに大変だった。死にそうだった。

 

9月16日(水)

病院にて輸液。

「ん~、おかっぱさん、強制給餌やってみて!」という院長。

これ以上痩せると、貧血が進み体が辛くなるという事で、

ヒルズのa/d缶(1週間分)と針無し注射器を、もらう。

先月保護してた子猫の時に、大小様々な注射器を5本もらって、またもらって、

今、家に警察が入ったら、やばい!

 

9月18日(金)

病院にて輸液。

うめの口臭が酷い。腎不全による、口内炎だろうという事で、

やはり、ステロイドと消炎剤の投薬をする事に。

ステロイドとカリナールを一緒に投薬して良いのかどうかについて、

「ずっと皆に2時間あけてからって言ってたけど、もしかして一緒でもいいかも。」

と突然、製薬会社に問い合わせ始める、院長。

結果、一緒に投薬して問題無いとの事。

帰ってからの我が家は、「院長がゆる過ぎる」とうテーマで盛り上がる。

が、それくらいが動物にとっては丁度いいのかも、という結論でまとまった。

 

9月19日(土)

病院にて輸液。

「うめさんは・・・13歳だっけ?」と院長が、またぼけるので、

17歳ですとピシャリと言ったら、院長が、

「もうね、歳なんて誰がどれやら、ゴチャゴチャなんだぁ~」

と、ついに口を割った。正直な人だと、感心した。

 

この1週間の、うめ

〇排尿 1日に2~3回

〇排便 3日に1回(便軟化剤使用)

〇体重 3.6kg → 3.5kg → 3.45kg

〇食事 強制給餌にて、1日でa/d缶半分+自力で、おやつウェットを少々。

・強制給餌は2回/1日におさめる。(ストレスは最小限にしたい)

・おやつは、少量をこまめに。
(その都度、様々な薬を混ぜて食べてもらう) 

強制給餌の前か後に、おやつを自力で食べてもらうと、気分もいいし活力も湧き、

食事を楽しめるのではと思う。

〇ステロイド投薬にて

・しゃきっとする(元気になる)。

・口内の痛みが軽減したように感じる。

・自力で食べられる量の変化はないが、食べる意欲は出てきた。

・尿の量と回数が増える。

 

ついに、強制給餌が始まるのかと、少し落ち込む。

何が落ち込むかって、強制給餌に苦手意識があるから。

しかし、そんな事は言っていられないので

おたまで練習してみる。

 

注射器は、たくさんあるので、前もって何本も用意する。

(詰める前に、人肌に温めておくと良い)

 

 

まず、嗅がせる。

 

 

積極的に、舐めまくる。

うん、練習にならん!

うめは最初は、食欲無し、口内炎の痛みがあり、案の定かなり嫌がったが、

ステロイドを投薬したことで、痛みが軽くなり食欲が出てきたので、

抵抗の度合いが減って、少しずつ食べてくれるようになった。

 

押え込まないよう、首を上から少しだけ持つと、

かろうじて、「許す!」心境になるようだ。

一瞬で少量をピュッと入れたら、注射器はすぐ引き、少し待つ。

この繰り返しを、なるべく短時間(10分以内)で終わらせる。

 

それでも、うめは用意をしているだけで逃げようとする。

やはり、嫌なのだろう。

逃げるうめを見ていると、私の心は揺れる。

なぜ、嫌な思いをさせてまで、

無理やり、食べ物を口に放り込んでいるのだろう。

 

昔、私はお嫁さんだった。行った嫁ぎ先には、大きなオス犬がいた。

チロという名で、何人もの人間に咬み付いた、勝気な犬だった。

毎日散歩して、毛を梳いて、ご飯をやって、おやつをしこたまやって、

半年でようやく仲良しになった。

その5年後、チロは重い病に掛かり、

病院で安楽死をすすめられ、チロは注射を打たれて安楽死した。

誇り高い和犬のチロは、予防接種で怯えるような犬ではなかった。

だけど、生涯最後の注射だけは嫌がった。

もう起き上がる事ができない状態のはずが、嫌がって暴れた。

私は戸惑いながら、そのチロを抱きしめて、抑え込んだ。

その時、生きようとするチロを、私は殺してしまったと悟った。

そして、たとえ余命いくばく無くとも、それを見守る事が辛くとも、

その命の灯火の限りを、他の誰にも決める権利など無いという事を知った。

 

命ある限り、純粋にただ生きようとするうめに、

私は、どう手助けをしたらいいのか、考えさせられる。

輸液治療は、緩和ケアであると同時に、延命治療でもある。

強制給餌は、餓死を避けるためのケアであると同時に、腎臓への負担を増やす。

(口内炎などが出始める原因にもなる。)

でも、今のうめは、食べたいという欲求がある。

ならば、今私の出来る事は、

もっと、上手に強制給餌ができるようになる事だと信じる。

待ってろよ、うめ。

美味しいと思えるように、食べさせてやるからな!