今年を漢字で表すならば、
これに尽きるだろう。
おはようございます。
命。
今年は、命と真剣に向き合わざるを得ない年だった。
ふざけているのかと思うほどの頻度で、
命と向き合ったが、ふざけてはいられなかった。
正直、今の私は、すっからかんだ。
決して連休が始まったからではない。
・・・とは言い切れないが、すっからかんなのは確かで、
年の瀬を迎えても、今年の出来事を上手く言葉に表せないでいる。
現状、どれくらい、すっからかんかというと
ブランドみかんと普通のみかんを食べ比べようとして
机に置いたら、どっちがどっちだったか分からなくなった。
という程、すっからかんな訳だ。
そんな中、振り返ってみよう!
始まりは
まだ、よねさんも居て、
お元気だった。
春が過ぎ、そろそろ覚悟をしなければと思っていたら、
よねの鼻くそ黒子みたいなのが、我が家に舞い込んだ。
よねの介護が増えていく中、生後間もない子猫を育てるのは、
想像を絶する大変さかと思いきや、
私にとっては、不思議と、
介護も育児も、互いが互いの支えとなっていた。
ブランドみかんと普通のみかんを交互に食べ進めることで、
新たな味を作り出すといった具合だ。
結局、どちらも上手く(美味く)いくという、
昇太師匠に座布団をねだってもいいレベルにまとまった。
とはいえ、これは私だけでは成せなかった。
我が家には、暗黙のルールがある。
新入りの世話は、我が家最年少の猫が請け負うというルールだ。
しかし、ほくろたれ蔵の時は、そのルールが崩れた。
なぜか、最年長のうんこが、筆頭世話役を請け負ったのだ。
もはや、付きっ切りで面倒を見てくれた。
うんこが世話役なら、何も心配はいらない。
これが、あややおたまだったらと思うと・・・。
いや別に、あややおたまを信用していない訳ではないが、
目は決して離せなかっただろう。
これを巷では、信用していない、というらしい。
やっと、ほくろたれ蔵が生後2か月になったと
安堵しようかなっと思ったところで、
赤ちゃんが追加された。
取り急ぎ、しお・こしょう・からしと名付けて育て始めたが、
今思い返すと、この時の私は、無の境地だった。
「えぇぇ~」とか、「やだ~ん」とか、あるべきリアクションもとらず、
とても静かな心で、もはや微笑みをたたえて、始まった気がする。
想像を超えると、人はそうなるのだと学んだ瞬間だ。
あまりに小さいから
老眼鏡が手放せなかった。
しかし、この時も、
ほくろたれ蔵の存在が、私のモチベーション維持に役立った。
この幼さで、懸命にお手伝いしようとする姿に胸打たれた。
ヤンチャしたい時は、
やっぱり、うんこが相手を買って出てくれた。
うんこは、赤ちゃん猫は好きだが、
実はヤンチャ盛りの子猫は、決して好きではない。
だって、引っかかれると、痛いしね。
それでも、うんこは、この見事なボディーを
惜しみなく、たれ蔵に差し出していた。
そうしないと、
ヤンチャ盛りの矛先があややおたまに向くだろう。
それでは、彼らが、この混乱の波に溺れてしまったに違いない。
超敏感なおたまと
超内弁慶なあや。
うんこのおかげで、あやとおたまは、
たれ蔵とも程よい距離感の中で、追加の3匹も受け入れることができた。
彼らのストレスは、最小限に抑えられたと思う。
うんこ、君は全部、分かってたの?
実際に、うんこが、すべて分かっていたかは分からないが、
うんこには、頭が上がらない事態となった。
だからといって、おやつを追加される事はなかった。
そこは、うんこの誤算であったかもしれない。
ここまで記すると、そろそろ、
あれ?
おじさんは?
と思われる人もおられるだろう。
おじさんは、メロメロだった!
それだけ!!
そして
こしょうが動かなくなった時、
私より泣いていたっけね。
この時、こしょうは、我が家の正式メンバーになった。
しおとからしは
無事に育った。
しおは、本当の家族とも出会え、
今も幸せに暮らしていることだろう。
からしは、何度も里親探しを試みたが、
その都度、気絶したりするもんだから、
さすがに私も諦めた。
からし改め、のん太も、我が家メンバーになったが、
ここでも、
どっちがどっちだが、見分けがつきません。
はっ!みかんと同じだ!!
と、我が家は、まるで振出しに戻ってしまったかのように、
うめと愉快な仲間たちは6匹に戻り、相変わらずバタバタとしている。
しかし、戻った訳ではない。
決して戻ることのない今が、刻々と未来へ進み続けている。
過去の思い出を胸に留めて、私達は進み続ける。
おじさんのお母さん、ありがとうございました。
よねさん、ありがとう。
こしょう、ありがとう。
そして、銀ちゃんのイチ大ファンとして、
ありがとうございました。
皆様、今年も、ここへお越しくださり、
誠にありがとうございました。
最後に、今年のベストショットで締めます。
「漫画のようなタッチの子猫~たれ蔵」
良いお年をお迎えください。