いやはや、
もう6月になっていたんですね。
おはようございます。
そんな、あっという間に6月は、
チャー坊に花束を。
ままん、ありがとうございます。
3月、君はまだ外で生きていた。
器にきれいな水を用意してやったって、
君はいつも、水溜りの水を飲んでいた。
出会って1か月、私はとっくに、
君を失うことを怖れていた。
毎日、私は君に、
「チャー坊、また明日。絶対どこへも行かないで。」
と真剣に伝えていた。
伝えながら、私は考えていた。
この先、私達はどうやって別れてしまうんだろうか?
ある日突然、君は居なくなってしまうのかもしれない。
そして、本当に、ある日突然、居なくなった。
いつもの時間、いつもの場所に君がいない。
この日の前日から、君は一切の食べ物を受け付けないくらい、
具合が悪そうだった。
ご飯も食べたくない君にとって、
私との約束を守る必要など、もう無くなったってことか。
そう思ったが、私は震えながら、
「チャー坊!チャー坊!」
と大きな声で叫んだ。まるで悲鳴のようだった。
すると、君は物陰から駆け寄って来るじゃないか。
前足を痛そうに引きずりながら、それでも足を止めない。
弱った猫にとって、外での暮らしは危険が多すぎる。
君はどこかに身を潜めていたのだろう。
それでも、君は私との約束を守るために待っていた。
保護をすると言っても、
抱き上げることも難しい野良猫を、どうやって保護するのか。
で、結局、一思いに洗濯ネットに押し込んだ。
今思えば、それは必要なかった気がする。
そんなこと、君には必要なかった。
そのおかげで、突然変な袋に入れられて、
車に乗せられたもんだから、君は助手席のシートに失禁をしてしまった。
今でも、私の愛車の助手席には、君の跡が残されている。
だから私は、まだまだ当面、車を買い替える気はない。
3月20日から、君の飼い猫生活が始まった。
絶望からの始まりだった。
猫エイズに猫白血病のダブルキャリアで、
しかも、もうすでに発症しボロボロの状態だと
絶望的な表情で獣医に言われた。
だけど私は、まるで花束を抱えているような、
そんな気持ちで君と暮らした。
君は、初めてだらけの経験を、立派にこなしていく。
4月、毎日のように通院して注射も点滴もした。
君は一度も、それを拒むことはしなかった。
投薬も、まったく嫌がることなく飲んできれた。
どうぜ、すぐに死んでしまうだろう君に、
私は随分、頑張らせてしまった。
そして、「また明日。絶対よ。」の約束も続いた。
5月君は、窓の外を眺めることを覚えて、
ババと仲良しになって、
ジジと、ちょっとだけ仲良しになった。
抱っこも好きになったね。
6月からは、君の快進撃が見られた。
ど根性で、生きた。
それは、また別の機会に書こうと思います。
さあ、6月だ。
私は、君との花束みたいな思い出を胸に生きて行こう。