うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

あの道で・・・

2023年08月30日 | 日記

私には、

忘れられない景色がある。

 

おはようございます。

どこで生きていても、自分の居場所が見つけられず、

堪らなくなって、目指す当てもないまま車を走らせた。

だからといって、知らない土地を彷徨う意気地のない私は、

結局、生まれ育った土地へ向かった。

あれは春だったか、秋だったか、覚えていない。

うんと昔のことだ。

 

大通りが渋滞になったせいで、自分の心まで渋滞につられた。

「この先、どうしよう・・・」

のろのろ運転にぐったりした私は、ひょいっと左折して細道へ逸れた。

その細道は、私が通ったことのない道だった。

延々と続く田園を分ける細道だ。

しかし、左折した数秒後、私は思わず停車する羽目になった。

一瞬のうちに、私の目がコスモス色に染められたからだ。

果てまで続く田園は、すべてがコスモスに埋め尽くされていた。

その時、私は生まれて初めて、

ただ純粋に、美しいという感情の涙を流した。

「こんなことで、どうして泣けるんだろう?」

若い私は、苦しくて悲しくて淋しい時の涙しか、それまで知らなかった。

 

あれから25年経ち、なんだかんだで、

今、私は毎日、その道を通っている。

会社から帰るに、便利な抜け道なんだ。

あれ以来、この道でコスモスを見ることは無いけれど、

今も、この道の景色に時々励まされる。

結局、自分の居場所はいまだ見つかっていない。

どこへいても、私は後ろめたい気分になる。

「別に、それでいいじゃん?

自分の居場所なんて見つからなくても、

この星には、泣けちゃうくらい美しい景色がある。

それで充分だ。」

それを思い出すために、私は時々停車する羽目になる。

落っこちて来そうな雲

 

目がくらむ一面の黄金色

 

チャー坊が逝ってからというもの、

私は毎日、こんな景色を眺めながら、

必死にスマホの中のチャー坊に縋りついていた。

あの被毛を、あの視線を、どうしても忘れたくなかった。

彼はまるで、私の居場所みたいな存在だった。

 

そんなある時、来たもんね~。

チャー坊が戻って来たもんね~。

制作場所は、こちらへどうぞ→ねこなんて大っ嫌い

ままん、ありがとうございます。

これで、毎日、あの道で泣く羽目にならなくなった。


白猫と白いパン

2023年08月28日 | のん太の事

髪を短く切ったおかげで、油断すると

こうなるようになった。

 

おはようございます。

私の髪は、一本一本が全て頭皮に直角に生えているから、

分け目も着けづらい。

だからといって、整髪料を付けると負けた気がする。

あれ以来、私は暇さえあれば前髪を濡らして、

分け目を作るようにしている。

それを「勝ち」と位置付けているのか、自分でも謎です。

 

そんな我が家の謎多き男のん太は、

どいう訳か、真夏にもっとも被毛量が増える。

今、のん太は年中でもっともモコモコなのである。どういう訳か・・・。

そんな、のんちゃんは、食べ物が難しい。

今だに、ロイヤルカナンの子猫用ウェットフードとアロマなんちゃらという

ドライフードしか、決して口にしない。

そして、唯一、これもどういう訳か分からないが、

白いパンをどういう訳か、時々食べたがる。

常にではなく、時々。

 

そんな時、私は迷わずあげちゃうよ。

なんか、嬉しいじゃん?

食べ物をねだられるなんて、

のん太に関しては滅多に無いから、嬉しいのだ。

そして、何より、そのついばみ方を見るのが好きなのだ。

そう、食いつくとか齧りつくという感じじゃない。

まさに、ついばむ。

のん太「これは、のんのパンか?」

慎重に確認するよね~

 

のん太「ほんとにほんとに、のんの、ちろいパンか?」

 

そろそろついばむか?

おちょぼ口で、

 

これこれ、このついばむ顔ー!


豊年という人の名が起源だと思ったから・・・

2023年08月25日 | 日記

暦によれば、

8月23日は、処暑だったそうで、

本当に、暑さがしょしょ、収まってきている。

 

おはようございます。

えぇ?!

まだ全然暑いんですけどっと思われる紳士淑女も居られるだろうが、

私は、処暑をどうしてもダジャレに使いたかった。

もうすぐ51歳になろうとする中、

処暑の存在を、ようやく知ったからだ。

それと同時に、処暑をしょしょと読むことも知った。

本当に、ついさっき、知った。

 

本来さっき、調べていたのは『新秋』という言葉だった。

昨日、和菓子屋さんで見かけた『新秋』という名の和菓子を前に、

私は、

「えっと、あのぉ・・・ええ~っと、これくだしゃい。」

と『新秋』を読まずに指を差して注文してしまった。

しんしゅうと読むべきか、しんあきと読むべきか悩んでしまったせいだ。

それなのに貪欲な私は、よせばいいのに、

『豊年』という生菓子にも挑んでしまった。

「あと、この・・・『とみとし』も、くだしゃい。」

私は、自然発生的に自分の口から零れた響きに、ドキッとしてしまった。

 

ぜってー違う?!

ぜってー『豊年=とみとし』じゃねー!!

 

そして店主は穏やかに、

「こちらですね?(ほうねん)ですね。」

と、ほうねんだけ小声で答えたのだった。

 

ハズかったです!

 

さて、君達は何してんだい?

なんだか、折り重なってますね?

 

和菓子職人が匠の技で折り重ねて作った豊年のようですね?

 

おたま「あっ、とみとしだ?!」

たれ蔵「あれが、噂のとみとし?」

バカにしてんだろぉ!!


連休明けのさよなら

2023年08月23日 | 日記

連休が明けて、

出社してみると、空き瓶にコオロギが入っていた。

 

おはようございます。

私は、ヒィっと身を固くした。

コオロギは、特に苦手だ。

鳴き声は「コロコロ」と美しい響きだけれど、

あのビジュアルが、非常に苦手なのだ。

 

「入れたのだから、出て行けるよね?」

そう思い、見て見ぬふりをしていたが、昼になっても瓶の中にいる。

私は、ふと哀れになった。

「仕方ない・・・。やるか。」

ちょうど、社内には私しかいない。

私は意を決して、空き瓶を持ち上げた。

コオロギの入った透明の瓶を手に持つことすら、

私には恐怖だった。

「飛び出さないでよ?飛び出すなよ?ちょっと待てよ?」

静まり返った社内に、私の念仏のような独り言が漂う。

 

ドアへの20歩の間、3度念仏を唱えた頃、外へ辿り着いた。

「ほら、行きな。」

私はゆっくり瓶を寝かせて置いた。

「よし、これで一応、役割は終わった。」

私は一旦、そう安堵しながらも、

「そろそろ、居なくなったかしら?」

と、何度も何度も外へ出て、瓶の中のコオロギを見ていた。

この時私は、業務という本来の役割を一切忘れていた。

 

3時を過ぎた頃、外は異常な暑さだった。

それでも、耳を澄ませば遠くで虫の音がする。

チリチリ、チリチリ・・・

ジージジ、ジージジ・・・

コロコロ、コロコロコロ・・・

「あっ、コオロギもいる!ほら、君の仲間も鳴いているぞ?」

私はどういう訳か、コオロギの鳴き声を聞いていたら、

瓶の中のコオロギまでが怖くなくなっていた。

躊躇なく瓶を手に持ち傾けて、コオロギを促した。

「ほらほら、もう自由になれるんだから。」

それでもまだ動かないから、瓶をゆらゆらと揺すってみた。

すると、コオロギはカサっと地面に落ちた。

「あっ?!」

なすがまま、微動だにせず、固まったままだった。

私は動かないコオロギを見て、

「そうか・・・。そうか。」

と呟きながら、しばらく虫の音を聴いていたら、

目に涙が集まってくるのを感じで、私は急いで社内へ入った。

「さよなら、ごめんね。」

私の本来の役割は、事務なのです。

ごめんなさい、社長!

 

さて、我が家でも見るべき光景がある。

ここから見るのん太は、私としてはもっとも可愛いと思えるのだ。

 

なんか、可愛くないですか?

 

この口元!

うふふふ、うふふふふふふ

 

のん太「変態かかぁ!」

うっせーわ、うっせーわ!


共に叫ぶ

2023年08月21日 | ほくろたれ蔵の事

今日から、

日常が帰ってくる。

 

おはようございます。

9日間の大型連休が終わった。

正直言って、この期に及んで、まだピンと来ていない。

 

本当?

本当ですかい、お代官様?

おらぁ、本当に今日から仕事に行くんですかい、お代官様?

 

というほどに、呆けている。

まずい、まずいぞ。

 

そんな中、

「むしろ、忙しかったです、ぼく。」

猫ってのは、寝子と表記されるほど寝る生き物だ。

しかし、たれ蔵は9日間、ほとんど寝ていない。

母ちゃんが動く度、もれなくたれ蔵も動く。

「母ちゃん、母ちゃん」言いながら、楽しそうについて来る。

そんな母ちゃんは、頻尿がゆえ夜中だって時々トイレに起きるので、

それにも付き合うたれ蔵は、おじさんにも付き合う訳で、

だから、一体いつ寝ているんだ?ということになっていた。

 

たれ蔵、お疲れ様だったね。

たれ蔵「ぼくは平気だい、母ちゃん。」

 

じゃあ、一緒に叫ぼうか?!

せーのっ

たれ蔵「行かないで~!」

おかっぱ「いーきたーくねーーーーーよぉぉぉぉぉ~!」