昔、ひどく荒んでいた頃、
よく釣るんで遊んでいた男から、
先日、本当に久しぶりに連絡が来た。
おはようございます。
あの頃、あいつから言われた言葉が、今でも忘れられない。
「俺は、今はこんな暮らししかできないけど、
将来は、普通のサラリーマンになって安定した幸せを掴みたい。
だから、お前みたいな女とは、真剣には付き合わないよ。
もっと、真面目で地味な普通の女と結婚する。」
そう言われて、私は笑った。
「それは正解ね。そもそも私がお嫁さんになるなんて、
似合わないもんね。」
当時の私は、
確かに真面目で地味な女とは程遠い生活をしているように見えただろう。
2年ほど適当に遊んで、
男は、なりたい自分になるために、遠い町へと挑みに旅立った。
私は本当は、真剣に好きだった。
詐欺みたいな事をして食いつないでいる男が心配だった。
でも私は、一度たりとも、思いを伝えたことはなかった。
あいつが、気楽に遊べる相手でいて欲しいと思うのなら、
私はそうなろうと決めたからだ。
実際、あの頃の私は、ちょうどいい感じに荒んでいたのだから。
男が旅立った後、私はあの言葉を何度も思い出して生きてきた。
酷い言葉だが、間違っていない。
誰かに愛されたいのなら、自分を大事にしなきゃ、
誰も本気で愛してなんてくれないんだ。
まず、自分を愛してやらなきゃダメなんだ。
そう思って立ち直った。
そう思ったから、立ち直れた。
あの酷い言葉に、支えられてきたという訳だ。
「俺は、あれから本当に頑張った。そこそこ出世もしたよ。」
聞いてみれば、大企業のけっこう偉い人になっていた。
でも、あまり驚かなかった。
あの当時から、あいつは私とのほんの些細な約束でさえ、
絶対忘れず破らない男だったから。
適当に見えて、全然適当な男ではなかった。
旅立つ日も、
「納得いくまでやったら、お前には必ず報告するな。」
そう約束した事も果たしているのだから。
そして、お守りにと渡した、
当時私が大切に持っていた四葉のクローバーを、あいつは、今も持っていた。
「俺は、いろんな物を犠牲にて、今を手にして来た。
なのに今は、なんだか虚しい思いが残ってるんだよね。」
そうか・・・
そうかそうか・・・
ざまーみろ!
ってね~。
頑張れ、中年の星!
さて、我が家の男たちはというと
実は独占欲の強い、おたまは、
2個並ぶベッドを2個とも独占したくなっちゃうわけだ。
寝ているのん太を睨んで退かそうとしてる!
この顔である。
しかし
諦めが早い男でもあるおたまは、退かすことを諦めて
のん太に尻を叩かれちゃうというね。
ざまーみろだぞ!
おたまが、えばりんぼ、するからだ!!
で、のん太もね!
そこ退いて。
とにかく、お前は退かないのも悪いぞ!
たれ蔵「かあちゃん、ごめんなさい」
たれちゃんは悪くないの~。
釣られて来ちゃっただけだから~。