世の中が混沌としてくると、
度々耳にする、終末説。
私も・・・
おはようございます。
「あれ?今日が金曜日な気がするんだけど?」
と月曜日から訴え続けている、週末説に苦しんでいる。
毎日が金曜日だと、思い込んでしまうんだ。
土日、これでもかというほど休んだのに、
月曜日の朝、出勤した頃には、もうすっかり金曜日の気分だ。
これが、木曜日まで続く。参ったよ。
そんな私、
ここ2か月の間に、悲喜こもごも盛沢山だった。
きくは逝ったし、子猫は来て、で、行ったし、
うめを偲んだり、カカトを人目に晒し、
なぜだか、飲む機会もやたらと増えた。
ある日、私は昔の勤め先の飲み会に誘われて、
久しぶりに都会へ行った。
夜の都会は、明るかった。
「空を見上げても、ここでは星なんて見えないのね。」
そう呟く私に、その飲み会で同席した、
初めてお会いするオッサンは、惚れてしまった・・・らしい。
明るい印象の、普通のオッサンに、
軽い感じで、アドレスを聞かれ、
私も、軽い感じで、携帯のアドレスを教えてしまった。
その席で、私の連絡先を知らないのは、
当然、初めて会った、そのオッサンだけだった事もあり、
別に、何の期待も持たないどころか、意識もしていなかった。
「また、飲もうね」と、
終始、軽いノリで、飲み会は終わった。
ところがだ。
次の日から、私の滅多に鳴らない携帯が鳴り始める。
メールの着信音だ。
あのオッサンからだ。
やたらと色とりどりのマークが並ぶ、メールが届く。
「おかっぱちゃん(ハートマーク+色付きビックリマーク)」
「また会いたいな~(ハートが幾重にも重なって、揺れるマーク)」
「いつなら、会える(なんか意味不明なキャラ+色付きはてなマーク)」
目がチカチカするわ!
そう思いながらも、私は出来る限り、
オッサンのプライドを傷つけないよう、
気を付けながら、断り続ける。
「おかっぱちゃん、怖がらないでいいんだよ(ハートマーク5連)」
「絶対、後悔させない(色付きビックリマーク+ハートが揺れるヤツ)」
ひつけーわ!
子猫の里親探しやらで多忙になって行く中、
私は苛立ち始めるも、丁寧にお断りのメールを返信する。
そんな事を繰り返した数日後、突然・・・
「オレと知り合った事、後悔してるでしょうね?
これからは、夜道は気を付けて歩いてくださいね。」
そのメールを読んだ私は、
「あいよ~、ありがとうございます」と能天気に返した。
が、少し時間を置いて、再読してみると、
これって、脅迫?とゾッとした訳だ。
そろそろ、子猫の里親探しも大詰め。
私はピリピリしながら、オッサンにメールを送り続けた。
「あの、それってどういう意味ですか?」
「えっと、直接、どういう意味かお聞きしたい」
「どうして連絡くれないんですか?」
「もしもーし、どうしましたかー?」
そして、子猫を譲渡した、あの週末、
「子猫の譲渡をしてまいりました。
私は、あの子の幸せの為なら、命も辞さない覚悟なんです。
もし、あなた様が、私を夜道で襲うつもりなら、
どうぞ、やってください!
それで、子猫の厄落としが出来るのなら、
私は喜んで、この身を血で染めます。」
と、狂気に満ちたメールを送った。
私は、もちろん、真剣だった。
子猫の事を思うあまり、
オッサンの脅迫めいたメールに、
ふざけたり、怖がったりする余裕など、
私には無かったのだ。
そして、狂気のメールを送り続けた数日間の後、
オッサンから、丁重な謝罪のメールが送られてきた。
最後に
「もう勘弁してください。」と書かれていた。
図らずも、狂気のオッサンに、
狂気で勝った、おかっぱなのであった。
我が家のおっさんは?
おじさん「あやちゃ~ん、あやちゃ~ん」
おじさん「可愛い、あやちゃ~ん」
あや「これ、何とかしてくんない?」
あやさん、君の狂気で立ち向かえ!