昨日は、猫の日でしたね。
おはようございます。
我が家では、特別な事をせず、
普通に過ごした。
ただ、ふっと不安になったりした。
私は、子供の頃から地球の歩き方がよく分からなくて、
たとえば、何を食べればいいのかとか、
それをどれくらい食べるといいのかとか、
どうして顔を洗うのかとか、歯を磨く意味とか、
健康でいることが、明日を生きるということとか、
自分には未来があるのだということが、よく分からなかった。
ようするに、何も考えてなかったんだ。
あまりに何も考えてなかったから、勉強も適当だった。
テストで面倒なことにならないように、
それなりの点数を取ればいいのだとしか思ってなかった。
勉強が、未来の自分の夢を叶えるかもしれないなんて、
思いもしなかった。
どんな大人になるんだろうだなんて、考えたことがない。
高校生になり、
周りの同級生は、夢を語り始めた。
どんな大学に行きたいか、どんな職業に就きたいか、
明確な未来図を持っている人もいた。
それを聞いても、私はやっぱり、何も考えられなかった。
何も考えられなかったことが、不安で仕方なかった。
ただ、犬と暮らしたいな~って、思っていた。
どんな家か、どんな犬か、それは描かず、
漠然と、犬と暮らしてみたいなって。
高校を出て、親に言われるまま行きたくもない専門学校へ行き、
半年で挫折して、無職になった。
夢も希望もあったもんじゃない。
私は、まだ地球の歩き方さえ掴めず、ぷらぷらしていた。
すごく不安だったのに、就職活動もできなかった。
こんな自分が、どこへ行けば必要とされるのか分からず身動きがとれなかった。
その現実から逃げるように、結婚しようと言ってくれた男と
深く考えずに結婚した。
ようやく、自分に肩書が付くのだと安心したいだけだった。
でも、慣れない暮らしに、さらに不安が増した。
せっかく肩書が付いたのに、
嫁ぎ先で、自分の居場所を作る術が分からなかった。
それを救ってくれたのが、
嫁ぎ先に居た、大きな雑種犬だった。
町内会長を3度も咬んだ猛犬チロだ。
家族も容易に触れない犬だった。
そのチロの世話をする私が、自分の居場所のように思えた。
次第に、チロは、私になら抱っこも許すくらい懐いてくれた。
その頃の私は、チロのことならお任せあれって、
ちょっとだけ自信が持てた。
今考えたら、私は子供の頃の夢を図らずも叶えていた。
犬と暮らしたいな~っという夢、叶っていたんだなって。
結婚はその後、当然のことながら挫折したのだけれど、
チロの最期は看取れたから、それで御の字だ。
今、ふっと不安になるのは、猫達の事だ。
あれ以来、夢らしい夢は持った自覚は無いが、今は明確に夢を持っている。
私の夢は、今この家で暮らす猫達を、最期まで、守り抜くことだ。
その夢が叶うかどうか、それを考えると、とてつもなく不安になる。
だって、未来の事だもん。
でも、この不安は、闇雲に漂う不安感ではない。
何者にもなれなかった不安とは違う。
夢を叶えるための、不安なんだ。
だから、私は明日のためにご飯を食べ、顔を洗い、歯を磨く。
夢を叶えるために。
たれ蔵、狙われてるぞ!
あや「ちょっと、たれちゃん?あたしに気付いて!」
あや「脅かしてんだから、気付いて!」
ふふふふ。たまには、そんな時もあっていいよね~。