白ウサに踏まれた日

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反戦映画

2010-09-19 23:49:16 | 映画と本
新藤兼人監督のドキュメンタリーを観る。
98歳の監督が、遺言として、
自分の戦争体験を映画化するとのこと。

32歳で下っ端の下っ端として徴兵され、
掃除からはじまり、
若い予科練生たちの身の回りの世話をする。
そして、上官の引くクジで、
60人はフィリピンに送られる途中で戦死、
30人は潜水艦に乗せられ戦死、4人も戦死、
新藤兼人は、生き残った6人の1人だ。

徴兵された兵隊が、
雑役夫の仕事をさせられるとは思わなかったけど、
確かに、そういう仕事だって必要なわけだ。
そして必要なコマは、調達すればよい。
前線で戦うコマが必要になれば、適当に選んで送り込む。
洋服屋さんも、床屋さんも、映画監督も、
関係なく、同じコマとして。

たまたま、先日、同じ反戦映画のくくりでキャタピラーを観た。

まだ、完成しても居ないのに比較するのも変だけど、違うね。
戦場に送り出す場面をとっても、キャタピラーは浅いなと思わされた。

2011年公開ということなので、それまで、
監督には元気で居ていただきたいと思う。

そういえば、北斎漫画の監督でもある。
北斎だって、死ぬまで描いていたのだから、
次作の構想を練っていれば、1年なんてすぐかもしれない。