朝、目を覚ますと、
うさぎ2匹が、寄り添ってぼうっとしていた。
いつもなら、ペレットの用意をはじめると、
ばたばたとショコラが駆け込んで来るのに、
今日は気づくのが遅い。
触ってみたら、耳が冷たかった。
寒いんだな。
それでも、しばらくすると、いつもどおりに、
ケージの中で、ペレットの催促をしている。
食べるほうも、出すほうも、とりあえず異常なしかと。
夜、
ふっと気づくと、うさぎ2匹が寄り添って毛づくろいしている。
ショコラがノンタンの下に頭をさしこみ、毛づくろいの催促。
かと思えば、ノンタンの毛づくろいに精を出したり。
何もせず、ただ、寄り添っていることも多い。
寒いから、一緒にいると暖かいんだろうか。
相変わらず、人間の手は拒否するショコラなのに、
ノンタンの毛づくろいには、うっとりと目を細めている。
やっぱり、うさぎには、うさぎなのかもしれない。
婆様2匹、せっかくここでこうして知り合ったんだから、
いつまでも、仲良く暮らして欲しいものだと、
ゴリゴリになってしまった、ノンタンの背中を撫でながら切に願う。
また、暖かくなるまで。