うさぎが家に来たばかりのときは、
おたがいに、なかなかなじめなかったりする。
だけど、日がたつにつれ、
うさぎは家に馴れてくるし、人間もまた、うさぎに馴れる。
それは、ショコラがぴっと尻尾をたてるのが、
さあ、しっこするぞ、だとわかることかもしれないし、
人間が、牧草の袋やら何やら抱えてケージの前に座ると、
そろそろ朝ごはんだな、と、気づかれることかもしれない。
そうやって、気がついたら、そのうさぎは、特別なうさぎになる。
だからといって、大事にするわけでもないのだけれど。
一緒に時間を過ごし、年をとるごとに、
うさぎは、かけがえのない、特別なうさぎになっていく。
捨てるなんて、考えられないね。