白ウサに踏まれた日

うさぎと人間のこと
うさぎブログ

人間はおもてなしをする。・

2012-04-29 22:06:49 | 人間のこと

遠く九州の従兄妹が、急に、揃って来ることになった。

母と、伯母に会いに寄るという。

若くして亡くなった伯母の子、はるか年長の従兄妹たちだが、

数年前、母と伯母が九州に行ったときも、それはそれはよくしてくれたらしい。

これはぜひ、おもてなしをしたい。

別の従妹も来ることだし、今が旬の桜えびを出したいと思う。

ということになったのが、2日前。

近所に桜えびの踊りを出す店があるらしい、と伝えたら、

寿司とかき揚げを注文したらしい。

踊りは頼まないのかと聞けば、好みがあるのでやめるという。

昔の人間は、相変わらず、桜えびを生で食すのに、抵抗があるんだな。

(衛生状態も、保管方法も変わっているのに)

昨晩、遅く帰ったら、ドイツソーセージの店で、生ハムを買ったから、

生野菜とあわせて出したいという。

あわないと思うが、気持ちなのでわかった、明日朝、買いに行くと伝える。

さらに、お酒も出したいが、コップ(お猪口)もないという。

わかった、何か探すと伝える。

そういうわけで、11時頃、来客が来る前に、準備をすることになった。

スーパーの開店を待てないので、取り急ぎ、農協の売店に行く。

途中、昔からの雑貨屋があるので、もしかしたらと寄ってみる。

さして広くない店に、雑然と雑多な商品が置かれている中に、

冷酒のグラスらしきものを見つける。

他にないかと親切なお店の奥さんに、窮状を訴えてみる。

冷酒を出したいのだが、何で出せばよいかわからない云々。

見せられた冷酒グラスは2個、数が足りない。

小さめの切子ガラスのコップがあったので、聞いてみる。

半分位つげばいいでしょうということで、買い求める。

HOYAのクリスタルガラス製、どうみても高級品。

「5000円だけど、在庫にしていてもしょうがないから」と、

おおまけにまけて、2000円に、有難く購入する。

それにしても、さすがに、この店は侮れない。

ない物があったとき、一度寄る価値は絶対ある。

さらに、農協に寄る前に、酒屋に行き、

一度だけ飲んだことがある、正雪の大吟醸を求める。

コップ1杯だったけど、それはおいしかった記憶がある。

酒屋の奥さんの話では、今年も県知事賞をとったというし。

農協により、生野菜はないが、不知火(デコポン)を買い求め、

開店時間になったスーパーで、生野菜を買う。

あとは、料理が届けば、この地域らしいおもてなしになるかと。

 

九州からきた従兄妹は、それほど飲みはしなかったものの、

桜えびのかき揚げをおいしく食し、数時間の滞在で帰って行った。

本当は、母がもう少し若ければ、桜えび買って来て揚げたてを出し、

魚も買ってきて、寿司を握るくらいはできたかもしれないが。

遠くから来た人たちに、この地域の名産品でおもてなしするのも、

なかなか悪くないなと思う。

だけど、お酒にしろ、桜えびにしろ・・・最近、

勤務先のおもてなし方法に、染まってるかもしれない。