朝、人間が起きるので、隠れる。
その後、隙をみて、
掃除され朝食が用意されたケージに入る。
一通り食べたら牧草入りベットに収まって眠る。
人間は出かけ、とても落ち着く。
寝る、食べる、水を飲む、を繰り返しまったり過ごす。
夕方、もう一人の人間から野菜等をもらう。
雨戸が閉められ、暗くなり、とても落ち着く。
一通り食べたら牧草入りベットに収まって眠る。
時々、日中の間にためていた糞やシッコをする。
夜、人間が戻る。
夕方の野菜は食べ終わったので、ペレットを催促する。
なかなかもらえないので、ふてくされてベッドに戻る。
ようやく準備ができ、ケージのドアが開いたら、
一直線に、外トイレに向い、匂いを確認する。
それから、ためていた糞とシッコをする。
ケージの外のペレット等を食べる。
さて、食べている間も、シッコの間も、
人間への警戒を忘れてはいけない。
油断をしていると、毛をむしられ、爪が切られ、
耳やお腹をぐりぐりされてしまう。
人間の視線を感じたら、速攻、
暗くて落ち着く隙間を探して隠れる。
人間が眠るまで、静かにまったり過ごす。
深夜、電気が消えるまで。
深夜、眠ろうとする人間の布団の回りで、
ばったんばったん、飛び跳ねる音がする。
姿は見えない。
手を伸ばすと逃げてしまう。
「見えないけれどもあるんだよ」
金子みすずの詩を口ずさんでみる。