白ウサに踏まれた日

うさぎと人間のこと
うさぎブログ

みもろ焼き

2013-09-23 18:51:10 | 人間のこと
使っている湯呑みが古くなったので、
そろそろ新しいものをと探していた。

今までなんとなく、
余っていた湯呑みを使っていたので、
正直、全く、好みじゃなかった。
なんだか変な柄だし。

そういえば、以前使っていた茶碗も、
かなり形がひしゃげていた。

いずれにしろ、別に、
変な物が好きだからではなく、
そこにあったし、
なぜか割れなかったので、使い続けていた。

さすがに長年使い続けて、
かなり痛んでもきたし、
毎日使うものだから、今度こそ、
好みにあう湯呑みが使いたい。

100均から、ホームセンター、
陶器屋さん、見かける度に探していたが、
なかなか、気に入るものがない。

条件
1.あまり高価なものは困る。
2.口がごそごそしているのはイヤ。
3.派手な模様は嫌い。
4.重いものは好きじゃない。

好きじゃないものを買う位なら、
今の湯呑みが割れたら、
100均のコーヒーカップだって、
パン屋でもらったカップだってあるし・・。

そんなことを思い出していた頃。

たまたま、小国神社に行った。
神社前のお店に、美濃焼きが売っていた。
500円から1000円以上、
手にとってみたが、やっぱり好みじゃない。

神社の境内の脇に、工房があった。
誰も居ない。
静かな雰囲気、お気軽にお立ち寄り下さいとある。

気軽に立ち寄らせて頂く。

入ってすぐのところに、小ぶりの湯呑み茶碗が、
ころころと並んでいた。
全部で6つ、くすんだ水色が3つと、渋い草の色が3つ、
ころころと手の中に丁度納まる大きさ、
手にとってみると軽い、掌に収まる丸さがいい、
なんだか、とても気に入ってしまった。
裏側を見ると、1000円、値段も許容範囲。

いい気になって、奥の湯呑みも見せてもらう。
形、色が少しずつ違う湯呑みが幾つも並んでいる。
もちろん、他の色もあったが、
この草の色が気に入ってしまったので、目に入らない。

わりと若い、静かなご主人が出てきて、
他にもあるから見るかと聞く。
1個2600円~2800円とあったが、
気に入ったのがあればと見せてもらう。

1つ、釉薬が上の部分はほんのり草色、
下の部分が濃い緑色の湯呑みがあった。

お尻の部分が、少し丸みをおびてふっくらしている。
手にもつと、なんだか、感じがいい。

寡黙なご主人が言うには、
1つ1つ、違うように焼いているとのこと。
それでも、
似たようなものができることもあるらしい。

少し悩んで、やっぱり欲しかったので、
お尻がふっくらした湯呑みと、
小さい湯のみと合わせて3つ買う。

しめて4800円也。
陶器の箸置きをサービスで頂く。

帰宅後、小国神社のホームページで調べてみると、
この工房は今年できたばかり、
地元の森山焼きの4工房のうち、
若手、といっても20年以上の、
田米陶房が開いたとのこと。

でも、2800円。
当初の「高価でないもの」という条件は、
どこにいってしまったのだろうか。