青の足

骨折して、そのまま固まった足は、みかけはともかく、なに不自由なく動いている。

ケージの上を見上げて、軽くジャンプして飛び乗る。しなやかなうさぎの動きで。もちろん飛び降りたら、てきめんに足に負担がかかるので、しばらくしたら、抱き上げておろすけどね。

走るのも、ジャンプするのも、今のところは何の支障もない、ただのやんちゃな男の子。

足の障害の影響は、今のところひとつだけ。反対側の肢におしっこがかかっていること。毛が薄くなって少し束になっている。まだ皮膚に赤みはないし、はげてるわけではないけれど、尿やけになるね。

青を診てもらったとき、先生が言っていた通り、ケアが必要だな。

とりあえず、シロの尿やけでお世話になった、ピュアサイエンスと、ワセリンHGを入手する。ピュアサイエンスで汚れを浮かせて、ワセリンを少し塗っておく。

代々のうさぎの中には、不精もののショコラのように、毛繕いしない子もいたけれど。青はきちんと毛繕いできる子、なのに、尿の痕が残っているということは、怪我をした足に体重をかけての毛繕いはできない。ワセリンをなめる心配はないだろうなと。

ま、嫌がるうさぎを抱えて、あれやこれやするのも、人間は嫌いではないので。

兎生は辛抱だね、青。

うちの子になったのが、運のつきだな。