ノンタンの背中。
毛皮を着ているので一見わからないが、
触るとゴリゴリと背骨に触れる。
ショコラに比べれば小食ではあるが、
ペレットも牧草も食べるし、野菜も好き。
ショコラに比べれば小粒ではあるが、
コロコロの兔糞をしている。
逃げ足も相変わらず素早い。
だけど、
毛代わりはだらだら続くし、背中を触るとゴリゴリする。
確かな年齢は全くわからないが、年をとったなと思う。
初代うさぎは7歳になる前に死んだ。
MOGUは5歳にもなれなかった。
だから、
本当の高齢のうさぎとは暮らしたことがない。
ショコラは6歳にはなっている。
ノンタンは、若くみても7歳超えている。
シワシワで、痩せていて、腰が曲がっていても
元気なお婆さんのように、
ノンタンも、お婆さんになったのかな、と思う。
野菜の編みぐるみに買った毛糸が余っていたので、
姪っ子の帽子を編むことにした。
できれば、ギョッとするような帽子がよいかと編んでみる。
ド派手な紫と、白の縦縞の帽子が出来上がる。
姪っ子には、紫は大好きな椅子の色と同じなので好評のようだ。
細編みで一目ごとに色を交差させて縦縞にするという、
意味なく凝った編み方をした甲斐があったというものだ。
今度は、同じく残り物の赤とクリーム色で、
太い縦縞の帽子を編んでみようと言ったら、
もう少しまともなものにして欲しいと言われる。
どうしようかなぁ。
初代のうさぎとMOGUさんは、子うさぎから飼った。
両方とも、育った家から頂いてきた。
二代のうさぎを失って、人間は少しうさぎに詳しくなった。
三代目のうさぎを迎えるとき、最初、「小さいうさぎ」と聞いた。
ボランティア輸送の方が運んでくれるとはいえ、
「小さいうさぎ=子うさぎ」が、移動に耐えられるだろうか、
MOGUさんを名古屋の生家から運んでくるとき、
心配で心配で、SA毎に、休憩をとりながら来たのを思い出した。
あとからの連絡で、大人のうさぎと聞いて、とてもほっとした。
仕事柄、平日に休みをとることがまずできない。
残業や、職場の飲み会もある。
家族も高齢化しているので、あまり世話をかけられない。
こんな状況で、子うさぎを育てるのは難しいなと思う。
それに、
子うさぎもなれるけど、大人うさぎだって十分なれる。
撫で撫でのお返しにと、ノンタンはいつまででも舐めてくれる。
ブラシも、爪きりは当然、抱っこもできる。
廊下に飛び出したショコラは、人間が入り口を占めようとすると、
慌てて、飛び込んで来る。
この部屋が、気に入っているらしい。
MOGU
うさぎブーム、
行き場のない大人うさぎに家がみつかるといいな。
家のうさぎは、独りではない。
いいのか、悪いのか、
わからないが、二匹は一緒にいる。
人間は独りだ。
人間は、別に人間嫌いではないのだが、
人付合いを苦手とする性質なので、気がつくと、独りで居る。
それでも、
誰かと居ることが、独りならば、
誰もいない、独りのほうが、
まだ、ましだよな、と強がる。
それから、
うさぎ達の仲間に入ろうとするが、
もちろん、手厳しく拒絶される。
哀しいね。
あごで匂いづけをするのは、自分の物っていう印らしい。
ということは、匂いづけするほうが上ってことになるのかな。
今も振り向くと、ちょんもり座るノンタンの下に、ショコラが頭を突っ込んでいる。
こういう場合、どちらが上なんだろう。
二つ並べたトイレのうち、どちらをを使うのかは、ショコラが決めている。
ショコラお気に入りの側にノンタンが入ると、襲われる。
ノンタンがショコラを攻撃することはないのだから、
ショコラが上ってことになりそうなのだけど。
でも、ショコラ、ノンタンの下に頭突っ込むの好きなんだよね。
見ていると、マイペースなノンタンに、ショコラが擦り寄っているような。
ま、100%他人同士のウサギなんだから、血を見なきゃいいってことで。