(ストックホルムにある民族博物館内の茶室・瑞暉亭(ずいきてい))
スウエーデン在住の茶友・オーネル敏子さんから久しぶりにメールが届きました。
メールを読むと、コロナウイルス禍であってもいろいろ工夫しながらお茶を学び、楽しんでいるオーネル敏子さんの姿が浮かんできました。敏子さんのメールに感動し、たくさんの良い刺激と元気を頂いています。
暁庵先生へ
ご無沙汰しています。お元気でお過ごしでしょうか?
無事オリンピックを終えたのが不思議な気がします。
こちらはコロナウイルスによる規制が緩和され楽になりました。でも民族博物館・瑞暉亭(ずいきてい)のお茶のイベントは去年と今年と何もありません。
先日Uさんのメールで夏休みが終わり、9月から教室のお稽古を始められたことを知りました。
私は先生無しの環境で、前にも書いたと思いますが、去年からベルギーの先生のzoomのお稽古に参加しています。
お道具や、それを受けている生徒の許状のレベル等もあり制限がありますが、ベルギー、ルーマニア、ドイツ、フィンランドの人たちとzoomでお稽古をしています。夏休暇が終るともっと人が増えます。
(お孫さんかしら? 浴衣姿がステキです)
もう一つ、大前宗貴先生のzoomでの講座を去年10月から2年の予定で取っています。流派に関係なく、茶の歴史、本質と基本、陶磁器、道具、茶杓作り、山上宗二記を読む・・・この六項目です。茶杓を3個作りましたよ。課題も出るので月に六項目はかなりきついです。
年齢もあり覚えられなくて大変ですが、以前、暁庵先生に今出来る環境でお茶をやって楽しんで・・・と教わった事を思い出しながらなんとかやっています。
コロナになってからは色々な教室がオープンされ、去年は大前先生の講座ではありませんが、仏教について、陶磁器、お菓子作りのzoomに参加しました。時間差を調整しながら何とか頑張っています。
こちらはすっかり秋になりました。日本は残暑厳しきおり、お身体に気を付けてお過ごし下さい。
オーネル敏子より
(収穫の秋・・・林檎がたわわに実って美味しそう!)
(「どうぞお持ちください」と、散歩道に林檎が置いてあるそうです)
オーネル敏子さまへ
メールを頂き、ありがとうございます。嬉しく拝読し、お元気そうなご様子で安心しました。
いろいろなzoomの講座で精力的にお茶の勉強をしている様子に感心しています。どうぞ頑張って続けてください。心から応援しています。
こちらは新規感染者がデルタ株の影響でワクチン未接種の若年層を中心に蔓延中ですが、ここ数日で頭打ちの感があります。
65歳以上のワクチン2回接種は90%近く終わっていますので、感染者も重症者も少ないようです。やっとワクチン接種率(一般)が50%に上がってきたことに喜んでいます。
私は7月5日に2回目の接種を終えていて、だいぶ抑圧状態から心理的には解放されつつありますが、社会的にはまだまだですね。
そんな中で強い意志とたくさんの方々の協力の元、コロナ禍の日本でオリンピックとパラリンピックが無観客で行われました。テレビ観戦でしたが、十分に各種競技を堪能し、たくさんの元気や勇気をもらい、やっと終了して安堵しているところです。
>こちらは規制が緩和され楽になりました。でも民族博物館・瑞暉亭のお茶イベントは去年と今年と何もありません。
そちらではどのように規制が緩和されて楽になったのか、もっと具体的に知りたいです。
・・・というのも、私の教室の人はほぼ全員がワクチン接種(2回)を終えているので、緊急事態宣言中ですが、9月からお稽古を再開しています。
私の考えでは、ワクチンが済んでいるならば自らの責任でもっと自由に行動してもよいのでは・・・と考えています。日本でも段階的に制限が緩和されていくと思うのですが、スウエーデンの方が一歩先へ行っているようですね。
もう秋になり、冬将軍が近づいていると思いますが、オーネルさんもお茶の会(お稽古やミニ茶会や茶事など)を開催して、対面でどんどんお茶ライフを楽しんで欲しいと思います。そして、できたらお茶を教えてくださると嬉しいです。
そして、あの素晴らしい民族博物館・瑞暉亭(ずいきてい)の活動(お茶の体験学習や茶会)も是非皆さんで博物館に働きかけて来春から再開して欲しいと願っています。出来ることなら私も応援に行きたい!です・・・。
(敏子さんとマリアさん・・・2017年6月27日瑞暉亭茶室にて)
できたら近況をもっと詳しく教えてください。スウエーデンや海外のコロナ禍でのお茶の様子や暮らしぶりを知りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 暁庵より
スウエーデンの茶友より・・・・その2へつづく