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雪 (茶事の写真がないので・・)
初かぜの茶事へお招きしたYさまから丁重なメールを頂きました。
昨年11月のことです。
私ごときが、亭主を務めるというのもおこがましいのですが、
若輩者がお勉強させていただくということで
お付き合いいただけましたら幸いです。
お道具はお稽古用ですし、何の風情もございませんが、
母が水屋にて料理をしてくれますので、母が元気なうちに、
と奮起した次第です。
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Yさまの奮起の気持ちが嬉しく、1月30日が待ち遠しい思いでした。
・・ところが、前日まで晴れていたのに朝から小雨が降っています。
「おかしいな? 私は強力な晴れ女だと思っていたけれど
どなたか強力な雨女がいらっしゃるのかしら?」
そんなことを連客のTさま、Fさま、Iさまと話しながら
Yさま宅へ向かうと、Fさまが
「私の友人が強力な晴れ女だったのですが、
年をとるとパワーが弱まるそうですよ」
・・・なるほど! 笑いながらもへんに納得してしまいます。
待合で詰のHさまと合流し、不肖暁庵が正客を務めました。
待合の掛物は、
「無心 行大道」とあり、黄梅院・太玄和尚筆です。
「無心帰大道」の禅語はよく拝見しますが、「・・行大道」は初めてでした。
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手付きの手あぶりはインパクトのある白磁染付、煙草盆が用意され、
香煎で喉を潤し、玄関外の仕掛け待合へ。
雨がまだ降っていたので、ご亭主が迎え付けに出られ、
「蹲と躙口からの席入は省略させて頂き、
待合からお入りくださいませ」
八畳広間へ席入すると、床に
「山川草木皆新」(さんせんそうもくみなあたらし)
睦月にふさわしく、心身がリフレッシュするお軸は紫野大亀老師筆です。
客一同、拝見した途端、うるうると感動したのが風炉先屏風、
ご亭主の結婚が決まった時に、母上から贈られたものでした。
黄梅院・太玄和尚筆で、次のように書かれています。
送り
嫁ぎゆく
阿子の姿を
見送りの
行く末安ず
母のいませり
母より
水屋の母上の応援歌を受けながら、ご亭主の初陣茶事を見守る
風炉先屏風です。
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睦月の茶事へ招かれて-2へつづく
初かぜの茶事へお招きしたYさまから丁重なメールを頂きました。
昨年11月のことです。
私ごときが、亭主を務めるというのもおこがましいのですが、
若輩者がお勉強させていただくということで
お付き合いいただけましたら幸いです。
お道具はお稽古用ですし、何の風情もございませんが、
母が水屋にて料理をしてくれますので、母が元気なうちに、
と奮起した次第です。

Yさまの奮起の気持ちが嬉しく、1月30日が待ち遠しい思いでした。
・・ところが、前日まで晴れていたのに朝から小雨が降っています。
「おかしいな? 私は強力な晴れ女だと思っていたけれど
どなたか強力な雨女がいらっしゃるのかしら?」
そんなことを連客のTさま、Fさま、Iさまと話しながら
Yさま宅へ向かうと、Fさまが
「私の友人が強力な晴れ女だったのですが、
年をとるとパワーが弱まるそうですよ」
・・・なるほど! 笑いながらもへんに納得してしまいます。
待合で詰のHさまと合流し、不肖暁庵が正客を務めました。
待合の掛物は、
「無心 行大道」とあり、黄梅院・太玄和尚筆です。
「無心帰大道」の禅語はよく拝見しますが、「・・行大道」は初めてでした。
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手付きの手あぶりはインパクトのある白磁染付、煙草盆が用意され、
香煎で喉を潤し、玄関外の仕掛け待合へ。
雨がまだ降っていたので、ご亭主が迎え付けに出られ、
「蹲と躙口からの席入は省略させて頂き、
待合からお入りくださいませ」
八畳広間へ席入すると、床に
「山川草木皆新」(さんせんそうもくみなあたらし)
睦月にふさわしく、心身がリフレッシュするお軸は紫野大亀老師筆です。
客一同、拝見した途端、うるうると感動したのが風炉先屏風、
ご亭主の結婚が決まった時に、母上から贈られたものでした。
黄梅院・太玄和尚筆で、次のように書かれています。
送り
嫁ぎゆく
阿子の姿を
見送りの
行く末安ず
母のいませり
母より
水屋の母上の応援歌を受けながら、ご亭主の初陣茶事を見守る
風炉先屏風です。
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睦月の茶事へ招かれて-2へつづく