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「わからないことがあったら何でも聞いてください」
いつものお稽古のような雰囲気のなか、
お正客様のユーモア溢れる応答もあり、なごやかに進んでいきました。
思いがけなくお昼の懐石膳が出され、おなかいっぱい頂戴しました。
次いで荒磯の大皿に主菓子・西湖(せいこ、紫野和久傳製)がだされ、
冷たく独特の食感を久しぶりに味わいました。
いよいよ濃茶です。
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賑やかだった席が急に静かになって、濃茶点前が始まりました。
斜め後方でしたが、先生のお点前を初めて拝見できました。
姿勢、四方さばき、茶碗の拭き方、柄杓の水の流れ、そして間合い。
随所で心の中で頷いたり、感嘆しながら拝見させて頂き、
一番、目に焼きつけておきたい場面でした・・・。
長緒の点前で、濃茶を一服、続いて二服練ってくださいました。
たっぷりと練られた濃茶を薫り高く美味しく頂戴しました。
茶銘は一保堂の青雲です。
茶入は遠州七窯の一つ、膳所焼の広口茶入、仕覆がステキでした。
渋く金が残る古金襴と吉野間道のような古裂で片身代りの仕立てです。
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主茶碗は蕎麦、二服目は一入作の小振りの黒楽です。
黒の釉薬の中に一カ所だけ、一入特有の赤班が混じっているので
「かくれみの」という銘がついています。
私が頂いた三服目は侘びた高麗、大宗匠の箱書だそうです。
つづき薄茶で、煙草盆が運びだされました。
時代を経た砂張の盆にのった団扇とユウガオの干菓子は亀屋伊織製です。
次々と出される薄茶茶碗が圧巻、全部廻してワイワイ楽しく鑑賞しました。
主茶碗は浅い赤楽の茶碗、灰色の釉薬が荒々しい景色を作っています。
旦入作で、二代常慶「白雲」写です。
替茶碗の中で白地に薔薇のような牡丹の茶碗がお気に入りです。
これは角倉家お庭焼(一方堂焼)という珍しいものでした。
お茶を点てるのが難しいほど小振りの茶碗が拝見にまわってきました。
形と禾目模様にうっとりしていると、外国の陶芸作家の作品でした。
名前がえ~と・・・思いだせません。
他にも風炉先、釜、土風炉、水指、薄器、茶杓など
この日のために先生が調えられたお道具はどれも魅力たっぷりで、
話題はいつまでも尽きません・・・楽しかったです!
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おもてなしの全てに先生のお心入れを感じる茶会でした。
三日間続いた茶会もこの席で終了とのこと、
・・・どうぞお疲れがでませんように、心の中で深謝してお暇しました。
今日一日、何も手につかず余韻に浸って過ごしました・・・。
葉月の茶会 その1へ
写真はありませんで、写真1と2は龍安寺です。
写真4は「薮茗荷」(季節の花300提供)
いつものお稽古のような雰囲気のなか、
お正客様のユーモア溢れる応答もあり、なごやかに進んでいきました。
思いがけなくお昼の懐石膳が出され、おなかいっぱい頂戴しました。
次いで荒磯の大皿に主菓子・西湖(せいこ、紫野和久傳製)がだされ、
冷たく独特の食感を久しぶりに味わいました。
いよいよ濃茶です。
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賑やかだった席が急に静かになって、濃茶点前が始まりました。
斜め後方でしたが、先生のお点前を初めて拝見できました。
姿勢、四方さばき、茶碗の拭き方、柄杓の水の流れ、そして間合い。
随所で心の中で頷いたり、感嘆しながら拝見させて頂き、
一番、目に焼きつけておきたい場面でした・・・。
長緒の点前で、濃茶を一服、続いて二服練ってくださいました。
たっぷりと練られた濃茶を薫り高く美味しく頂戴しました。
茶銘は一保堂の青雲です。
茶入は遠州七窯の一つ、膳所焼の広口茶入、仕覆がステキでした。
渋く金が残る古金襴と吉野間道のような古裂で片身代りの仕立てです。
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主茶碗は蕎麦、二服目は一入作の小振りの黒楽です。
黒の釉薬の中に一カ所だけ、一入特有の赤班が混じっているので
「かくれみの」という銘がついています。
私が頂いた三服目は侘びた高麗、大宗匠の箱書だそうです。
つづき薄茶で、煙草盆が運びだされました。
時代を経た砂張の盆にのった団扇とユウガオの干菓子は亀屋伊織製です。
次々と出される薄茶茶碗が圧巻、全部廻してワイワイ楽しく鑑賞しました。
主茶碗は浅い赤楽の茶碗、灰色の釉薬が荒々しい景色を作っています。
旦入作で、二代常慶「白雲」写です。
替茶碗の中で白地に薔薇のような牡丹の茶碗がお気に入りです。
これは角倉家お庭焼(一方堂焼)という珍しいものでした。
お茶を点てるのが難しいほど小振りの茶碗が拝見にまわってきました。
形と禾目模様にうっとりしていると、外国の陶芸作家の作品でした。
名前がえ~と・・・思いだせません。
他にも風炉先、釜、土風炉、水指、薄器、茶杓など
この日のために先生が調えられたお道具はどれも魅力たっぷりで、
話題はいつまでも尽きません・・・楽しかったです!
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おもてなしの全てに先生のお心入れを感じる茶会でした。
三日間続いた茶会もこの席で終了とのこと、
・・・どうぞお疲れがでませんように、心の中で深謝してお暇しました。
今日一日、何も手につかず余韻に浸って過ごしました・・・。
葉月の茶会 その1へ
写真はありませんで、写真1と2は龍安寺です。
写真4は「薮茗荷」(季節の花300提供)