池澤夏樹さんの単行本「パレオマニア 大英博物館からの13の旅」(発行は集英社インターナショナル)を読み始めました。
この単行本が発行されたのは2004年4月です。
発行直後に読み始めたのですが、本のサイズがB5判変形ぐらいと、普通の単行本より二回りほど大きく、鞄に入れにくいことから途中で読むのを中断していました。
判型が少し大きいのは、原作が当時発行されていた月刊誌の日本版「PLAYBOY」(発行は集英社)に合計28回連載されたものを単行本化したことが原因のようです。
“パレオマニア”とは古代妄想狂という意味だそうです。英国が大英帝国時代などに世界中の各地から収拾(あるときは略奪)したものを、大英博物館に収蔵し、その一部を展示しています。2012年6月12日からシリーズとして放映され始めたNHK番組のNHKスペシャル「知られざる大英博物館」によると、収蔵品の1%しか展示されてなく、多くの収蔵品は未整理とのことです。
池澤さんは興味を持った展示品に触発され、そのルーツとなるギリシャ、エジプト、インドなどの13カ国を訪れ、当該展示品のいわれなどをあれこれと調べに行きます。優れた紀行記になっています。
例えば、池澤さんは英国で出土した「デズボロの鏡」というケルト人が作製したらしい青銅器に強く引かれます。精緻な螺旋(らせん)模様の彫金を施してある点に興味を持ちます。製作された時期は、紀元前後50年ぐらいとの説明です。
池澤さんは、英国に影響を与えたケルト人の文化を考え、日本に中国から伝わったと見られる青銅鏡についても考えます。同時に、英国の道路インフラストラクチャーについても考えます。
池澤さんは優れた紀行文を書く作家です。ハワイが単なる南国の楽園ではなく、歴史の積み重ねの上に現在のハワイ諸島があることを約2年かけて丹念に取材した紀行文の単行本「ハワイイ紀行」(発行は新潮社、2000年)がとても面白かったです。
今回は緑陰で読む本として、単行本「パレオマニア 大英博物館からの13の旅」を選び、読破したいと思います。池澤さんはいろいろな視点で考えるため、多彩な刺激を受ける本です。
この単行本が発行されたのは2004年4月です。
発行直後に読み始めたのですが、本のサイズがB5判変形ぐらいと、普通の単行本より二回りほど大きく、鞄に入れにくいことから途中で読むのを中断していました。
判型が少し大きいのは、原作が当時発行されていた月刊誌の日本版「PLAYBOY」(発行は集英社)に合計28回連載されたものを単行本化したことが原因のようです。
“パレオマニア”とは古代妄想狂という意味だそうです。英国が大英帝国時代などに世界中の各地から収拾(あるときは略奪)したものを、大英博物館に収蔵し、その一部を展示しています。2012年6月12日からシリーズとして放映され始めたNHK番組のNHKスペシャル「知られざる大英博物館」によると、収蔵品の1%しか展示されてなく、多くの収蔵品は未整理とのことです。
池澤さんは興味を持った展示品に触発され、そのルーツとなるギリシャ、エジプト、インドなどの13カ国を訪れ、当該展示品のいわれなどをあれこれと調べに行きます。優れた紀行記になっています。
例えば、池澤さんは英国で出土した「デズボロの鏡」というケルト人が作製したらしい青銅器に強く引かれます。精緻な螺旋(らせん)模様の彫金を施してある点に興味を持ちます。製作された時期は、紀元前後50年ぐらいとの説明です。
池澤さんは、英国に影響を与えたケルト人の文化を考え、日本に中国から伝わったと見られる青銅鏡についても考えます。同時に、英国の道路インフラストラクチャーについても考えます。
池澤さんは優れた紀行文を書く作家です。ハワイが単なる南国の楽園ではなく、歴史の積み重ねの上に現在のハワイ諸島があることを約2年かけて丹念に取材した紀行文の単行本「ハワイイ紀行」(発行は新潮社、2000年)がとても面白かったです。
今回は緑陰で読む本として、単行本「パレオマニア 大英博物館からの13の旅」を選び、読破したいと思います。池澤さんはいろいろな視点で考えるため、多彩な刺激を受ける本です。