ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

新潟県糸魚川市の西の端にある、北陸道の難所の親不知は波静かでした

2012年08月21日 | 旅行
 新潟県糸魚川市の西側の端に位置する、親不知(おやしらず)は北アルプス山脈の飛騨山脈が海岸線に突き出た断崖が続く、旧北陸道の最大の難所です。
 
 例えば、江戸時代に越後国と越中国の間を陸路で往来する旅人は、この断崖の下側の海岸線沿いを進まなければならず、古くから北陸道の最大の難所として知られていました。

 飛騨山脈の北端がそのまま海に面し、その急斜面の断崖が日本海の海に突き出ているために、日本海の波が穏やかな時に、断崖の海岸線沿いに東西に渡る必要がある交通の難所でした。現在の新潟県(越後)と富山県(越中)の県境に、険しい断崖が約15キロメートルにわたって続く地域です。

 親不知の断崖の一部である天険断崖を見下ろす見晴台から見た海岸線です。



 この日は波が穏やかで、こんな日だったら、あまり苦労しないで海岸線沿いに断崖を渡っていける様子でした。

 天険断崖のすぐ沖にある岩も、白波が立っていません。穏やかな波の日です。



 透明度の高い海水で、海底がよく見えます。冬期は波が荒れ、親子が互いに相手を気遣う時間もなく、波にさらわれないように自分自身で身を守るしなないために、“親しらず”“子しらず”と呼ばれるようになりました。

 現在は、崖の中をくりぬいてつくられたトンネルを通る自動車道であっという間に通過できます。

 県境の親不知に接している富山県側の黒部市の隣にある魚津市では、海に沈む夕陽に出合いました。正確には、富山湾越しに見える能登半島に沈む夕陽です。



 新潟県と富山県の県境近くで、日本海沿いの海岸にまつわる風景を楽しみました。