三菱重工業は風力発電機向けに新型「油圧ドライブトレイン」を採用した“変速機”を開発し、その試験運転を横浜製作所内で開始したと発表しました。経済産業省傘下の新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の支援を受けての開発です。
今回開発した、1.5MW級風力発電機向け“変速機”は、海に風力発電機を並べる“洋上風力発電設備”の実用化を狙ったものです。
現在、英国で実用化が進められている、7MW級の洋上風力発電設備の実用化を目指したものの想像図です。
大型の風力発電機では、風の力で回転する羽根の回転力を、発電機に伝える変速機(動力伝達機構)の大型化が課題になっています。従来は歯車を何段も組み合わせた機械式の変速機が使われています。機械式は大型化が難しいそうです。
今回、三菱重工が作製した油圧ドライブトレイン開発品は、10rmp(1分間当たりの回転数)を油圧ポンプ・油圧モータなどを介して、回転数を1000rmpに高速化して発電機に動力を伝えるものです。
この画像から、油圧ドライブトレイン開発品はかなり大きいことが分かります。
この開発品の油圧ドライブトレインによって、1.5MW級風力発電機の発電部の回転数を一定に保てるようになります。
機械式から油圧式に変更すると「汎用性の高い油圧機器や材料、安価な同期発電機などを使うことが可能になり、コスト競争力向上に効果がある」そうです。
三菱重工は油圧ドライブトレインを開発する目的で、英国のベンチャー企業アルテミス・インテリジェント・パワー(Artemis Intelligent Power)社を買収し、油圧デジタル制御技術を入手したそうです。新規事業起こしを加速するために、ベンチャー企業を買収するのは定番になっています。
三菱重工は、今回の開発成果を基に、2013年に英国でまず陸上で7MW級の実証機の運転を開始し、2015年に洋上市場向けに市場投入する計画です。
風力発電機の実用化は、羽根向けには炭素繊維複合材料の適用拡大や、発電した電力を溜める大型蓄電池にリチウムイオン2次電池などと、日本企業が得意とする技術・製品が適用できる見通しです。日本企業にとっては、新しい用途が産まれるいい話です。
今回開発した、1.5MW級風力発電機向け“変速機”は、海に風力発電機を並べる“洋上風力発電設備”の実用化を狙ったものです。
現在、英国で実用化が進められている、7MW級の洋上風力発電設備の実用化を目指したものの想像図です。
大型の風力発電機では、風の力で回転する羽根の回転力を、発電機に伝える変速機(動力伝達機構)の大型化が課題になっています。従来は歯車を何段も組み合わせた機械式の変速機が使われています。機械式は大型化が難しいそうです。
今回、三菱重工が作製した油圧ドライブトレイン開発品は、10rmp(1分間当たりの回転数)を油圧ポンプ・油圧モータなどを介して、回転数を1000rmpに高速化して発電機に動力を伝えるものです。
この画像から、油圧ドライブトレイン開発品はかなり大きいことが分かります。
この開発品の油圧ドライブトレインによって、1.5MW級風力発電機の発電部の回転数を一定に保てるようになります。
機械式から油圧式に変更すると「汎用性の高い油圧機器や材料、安価な同期発電機などを使うことが可能になり、コスト競争力向上に効果がある」そうです。
三菱重工は油圧ドライブトレインを開発する目的で、英国のベンチャー企業アルテミス・インテリジェント・パワー(Artemis Intelligent Power)社を買収し、油圧デジタル制御技術を入手したそうです。新規事業起こしを加速するために、ベンチャー企業を買収するのは定番になっています。
三菱重工は、今回の開発成果を基に、2013年に英国でまず陸上で7MW級の実証機の運転を開始し、2015年に洋上市場向けに市場投入する計画です。
風力発電機の実用化は、羽根向けには炭素繊維複合材料の適用拡大や、発電した電力を溜める大型蓄電池にリチウムイオン2次電池などと、日本企業が得意とする技術・製品が適用できる見通しです。日本企業にとっては、新しい用途が産まれるいい話です。