小説家の三浦しをんさんが書いた文庫本「ふむふむ 教えてお仕事!」を拝読しました。文庫本であり、短編集なので、電車移動の最中に読みました。
この原書は、平成23年(2011年)6月に単行本として新潮社が発行したものです(この単行本は見落としていました)。それを、2015年5月1日に文庫本として、新潮社から発行されました。

中身は女性の仕事人の方々16人に、どんな動機でこの仕事を始め、その仕事の中身やコツなどをインタビューしたものです。靴職人、ビール職人、活版技師、漫画アシスタントなどの15種類の職種をお勤めの合計16人の女性にインタビューしたものです。
実際には、それぞれの仕事人の方々の個々の価値観があり、その仕事に対する“個人による特殊解”が書かれています。何のために仕事をするのかが描かれています。
その典型例は、コーディネーターという特殊な仕事の内容をインタビューしたものです。取材相手の女性の名前は“オカマイ”という、たぶんあだ名の女性を2008年8月に取材しています。
横浜市の有名私立高校に通っている時に、出版社の編集部に出入りするようになり、女性芸能人・タレントのマネージャーのような仕事を始めます。出版社の編集部の外部スタッフとして、編集企画などを手がけている内に、高校は自主退学します。なかなかバイタリティーのある方です。
女性雑誌などの編集企画に出たい若い女性を紹介する仕事などを通して、編集部の外部スタッフとして活躍し、かとううれいこさんや細川ふみえさんなどの多数のタレントをかかえていた芸能プロダクションのイエローキャブ(最近、倒産)のマネジャーとして、働き始めます。女性タレントを女性の視点で、マネジメントしたそうです。
その後、独立してフリーのコーディネーターになります。その理由は、日本の冬の期間は暖かいジャマイカで過ごしたいという動機でした。
個人的に興味を持ったのは、大学研究員という職業名で紹介されたバイオテクノロジー関係の女性研究者編です。
彼女の研究テーマの決め方が意外と偶然性が高い点に、ここ10年間のバイオテクノロジーの急速な発展を感じました。
大学院の博士課程に進学し、博士号を取得後はその大学に勤務するなど、三浦さんの書きぶりだと、順風満帆の人生のようです。留学先で、ご主人と知り合い結婚されています。
気になるのは、現在の日本の博士号取得者が置かれている“ポストドクター”問題です。この辺には、三浦さんは興味が無いようです。
三浦さん自身、早稲田大学を卒業時に大手出版社の編集者を目指しますが、その就職試験時に小説家にならないかと誘われ、小説家になります。このため、企業などの組織で働いた経験を持っていません。こうしたことが、自分の好きな仕事でいろいろと工夫している話はうまく聞き出しますが、会社などの組織の一従業員としての苦労談はあまり聞き出せていません。
この点は、活版技師編に端的に表れています。現在の出版事業では、コンピューターを用いた印刷技術に進化し、グーテンベルグ以降に発展した活版印刷は趣味的な手作り印刷になっています。つまり、手作り印刷技術として、職人芸として存在しています。この点で、現在の活版印刷を愛好する人々と、そのニーズがうまく描かれています。
この点で、このインタビューは工業化・事業化された職業ではなく、個人的なワザが活きる“保存芸能”面の仕事がうまく描かれています。
また、妙に“文系”人間として、理系の知識がないことを面白く語る自虐的なオチが多い気がします。職業人インタビュアーとしては、あまり名人ではないように感じました。
元々は、新潮社が出している雑誌「YOMUYOMU」に連載されたインタビューをまとめたものです。その文庫本が発行されたと知り、東京都内の大型書店で探したのですが、なかなか見つかりませんでした。5月14日に東京駅近くの大型書店でやっと入手しました。
この原書は、平成23年(2011年)6月に単行本として新潮社が発行したものです(この単行本は見落としていました)。それを、2015年5月1日に文庫本として、新潮社から発行されました。

中身は女性の仕事人の方々16人に、どんな動機でこの仕事を始め、その仕事の中身やコツなどをインタビューしたものです。靴職人、ビール職人、活版技師、漫画アシスタントなどの15種類の職種をお勤めの合計16人の女性にインタビューしたものです。
実際には、それぞれの仕事人の方々の個々の価値観があり、その仕事に対する“個人による特殊解”が書かれています。何のために仕事をするのかが描かれています。
その典型例は、コーディネーターという特殊な仕事の内容をインタビューしたものです。取材相手の女性の名前は“オカマイ”という、たぶんあだ名の女性を2008年8月に取材しています。
横浜市の有名私立高校に通っている時に、出版社の編集部に出入りするようになり、女性芸能人・タレントのマネージャーのような仕事を始めます。出版社の編集部の外部スタッフとして、編集企画などを手がけている内に、高校は自主退学します。なかなかバイタリティーのある方です。
女性雑誌などの編集企画に出たい若い女性を紹介する仕事などを通して、編集部の外部スタッフとして活躍し、かとううれいこさんや細川ふみえさんなどの多数のタレントをかかえていた芸能プロダクションのイエローキャブ(最近、倒産)のマネジャーとして、働き始めます。女性タレントを女性の視点で、マネジメントしたそうです。
その後、独立してフリーのコーディネーターになります。その理由は、日本の冬の期間は暖かいジャマイカで過ごしたいという動機でした。
個人的に興味を持ったのは、大学研究員という職業名で紹介されたバイオテクノロジー関係の女性研究者編です。
彼女の研究テーマの決め方が意外と偶然性が高い点に、ここ10年間のバイオテクノロジーの急速な発展を感じました。
大学院の博士課程に進学し、博士号を取得後はその大学に勤務するなど、三浦さんの書きぶりだと、順風満帆の人生のようです。留学先で、ご主人と知り合い結婚されています。
気になるのは、現在の日本の博士号取得者が置かれている“ポストドクター”問題です。この辺には、三浦さんは興味が無いようです。
三浦さん自身、早稲田大学を卒業時に大手出版社の編集者を目指しますが、その就職試験時に小説家にならないかと誘われ、小説家になります。このため、企業などの組織で働いた経験を持っていません。こうしたことが、自分の好きな仕事でいろいろと工夫している話はうまく聞き出しますが、会社などの組織の一従業員としての苦労談はあまり聞き出せていません。
この点は、活版技師編に端的に表れています。現在の出版事業では、コンピューターを用いた印刷技術に進化し、グーテンベルグ以降に発展した活版印刷は趣味的な手作り印刷になっています。つまり、手作り印刷技術として、職人芸として存在しています。この点で、現在の活版印刷を愛好する人々と、そのニーズがうまく描かれています。
この点で、このインタビューは工業化・事業化された職業ではなく、個人的なワザが活きる“保存芸能”面の仕事がうまく描かれています。
また、妙に“文系”人間として、理系の知識がないことを面白く語る自虐的なオチが多い気がします。職業人インタビュアーとしては、あまり名人ではないように感じました。
元々は、新潮社が出している雑誌「YOMUYOMU」に連載されたインタビューをまとめたものです。その文庫本が発行されたと知り、東京都内の大型書店で探したのですが、なかなか見つかりませんでした。5月14日に東京駅近くの大型書店でやっと入手しました。