聞かせどころが多い2時間だった:
画面右から参議院の林芳正氏、産経新聞の古森義久氏、神田外語大学の興梠一郎氏と並ぶ、そうそうたる顔ぶれで興味深く聞かせて貰った。4月13日とは何となく心当たりがあると思えば、何と今を去る事76年前に、アメリカ軍の空襲で、何時かは疎開先から戻るはずだった小石川区の家が戦災に遭った日だった。
その悲しい思い出は兎も角、興味深く聞いたのが興梠一郎氏が語ってくれた「あのアンカレッジでのアメリカと中国の会談が、どのように中国国内で受け止められていたか」という点だった。意外にも中国では「良かった」と報じられていたのだそうだ。それは「あそこまで出向いて、アメリカの国務長官に中国として言うべき事を十分に言う機会となった」と報じられていたというのだそうだ。楊潔篪国務委員は些か興奮して喋りまくったので通訳が追い付かなかったという話も面白かったが、ブリンケン国務長官と言い争いになったのではなく、心地良く語り合ったという事になっていたとは、流石の古森義久氏にも初耳だったようだった。
それでは、バイデン大統領がどうかという点については、古森氏が言うには「対中国政策はまだら模様になっていて、オバマ政権時代の柔らかい面も残っていれば、トランプ前大統領のように具体的に高関税の適用というような固くて切り込んでいった点を払拭し切れていないので、まだらだと言うのだ」との見方だった。但し、バイデン大統領は自分で表に立たずにハリス副大統領に主な発表をさせていく傾向があり、矢張り年齢的な問題は隠しきれないと思うと、かなりハッキリと言っていた。我が国でも報じられたように飛行機のタラップで3度も転んだというのは、老化の表れだとも言い切っていた。でも、バイデン大統領は私よりも10歳も若いのだ。私は階段を降りるのは苦労するが、昇るのは何とか克服しているのだが。
私は古森義久という人は恐らく我が国の新聞人の中で最もアメリカの政治の裏表と、ワシントンDCの実態に精通していると見ているので、彼の解説と論評は何時も大いなる興味と関心で聞いている。私は常に20年以上もアメリカ側の一員として対日輸出を担当してきた云々という経験に基づいて、その範囲内で経験したアメリカを語って来た。だが、ビジネスの世界にいては政治の事にまで触れている時間も機会もなかったので、古森氏の意見や論評を有り難く拝聴している。ここで言いたい事は「彼が語るアメリカと、私のアメリカとは全く別な世界の事である」という点だ。
換言すれば「古森氏はアメリカの大手製造業の利益を代表して、我が国の大手需要家と交渉をした事がなかっただろう」という事で、一方の私には「アメリカの政治の事など全く未知数なので、何時も『なるほど、そういう仕組みになっているのか』と学ばせて貰っている」のである。故に、古森氏の論説や情報と私のアメリカ論や文化比較論を、比較対照する事には余り意味がないと思うのだ。
残るは興梠一郎氏だが、面白い方で何時もゲストとして座っておられながら、環球時報や人民日報等の資料を入念に調べておられた上で、我が国のマスメディアが先ず報じる事がない中国の政府や共産党の物の見方を聞かせて下さるのだ。私が興梠氏を素晴らしいと思うのだが、同時に何故我が国の報道機関は北京でも何処でも駐在員を置いていながら、彼のような核心を突いた報道が出来ないのを、奇異に感じているのだ。興梠氏はTBSの「報道1930」にも登場されるが、私は同氏は事中国に関しては洙建栄教授よりも遙かに正確で貴重な情報源だと看做している。
林芳正氏については、これという印象がなかった。だが、参議院から鞍替えを企図しておられて、自民党内で物議を醸しておられるという話の方には関心があるだけだった。
画面右から参議院の林芳正氏、産経新聞の古森義久氏、神田外語大学の興梠一郎氏と並ぶ、そうそうたる顔ぶれで興味深く聞かせて貰った。4月13日とは何となく心当たりがあると思えば、何と今を去る事76年前に、アメリカ軍の空襲で、何時かは疎開先から戻るはずだった小石川区の家が戦災に遭った日だった。
その悲しい思い出は兎も角、興味深く聞いたのが興梠一郎氏が語ってくれた「あのアンカレッジでのアメリカと中国の会談が、どのように中国国内で受け止められていたか」という点だった。意外にも中国では「良かった」と報じられていたのだそうだ。それは「あそこまで出向いて、アメリカの国務長官に中国として言うべき事を十分に言う機会となった」と報じられていたというのだそうだ。楊潔篪国務委員は些か興奮して喋りまくったので通訳が追い付かなかったという話も面白かったが、ブリンケン国務長官と言い争いになったのではなく、心地良く語り合ったという事になっていたとは、流石の古森義久氏にも初耳だったようだった。
それでは、バイデン大統領がどうかという点については、古森氏が言うには「対中国政策はまだら模様になっていて、オバマ政権時代の柔らかい面も残っていれば、トランプ前大統領のように具体的に高関税の適用というような固くて切り込んでいった点を払拭し切れていないので、まだらだと言うのだ」との見方だった。但し、バイデン大統領は自分で表に立たずにハリス副大統領に主な発表をさせていく傾向があり、矢張り年齢的な問題は隠しきれないと思うと、かなりハッキリと言っていた。我が国でも報じられたように飛行機のタラップで3度も転んだというのは、老化の表れだとも言い切っていた。でも、バイデン大統領は私よりも10歳も若いのだ。私は階段を降りるのは苦労するが、昇るのは何とか克服しているのだが。
私は古森義久という人は恐らく我が国の新聞人の中で最もアメリカの政治の裏表と、ワシントンDCの実態に精通していると見ているので、彼の解説と論評は何時も大いなる興味と関心で聞いている。私は常に20年以上もアメリカ側の一員として対日輸出を担当してきた云々という経験に基づいて、その範囲内で経験したアメリカを語って来た。だが、ビジネスの世界にいては政治の事にまで触れている時間も機会もなかったので、古森氏の意見や論評を有り難く拝聴している。ここで言いたい事は「彼が語るアメリカと、私のアメリカとは全く別な世界の事である」という点だ。
換言すれば「古森氏はアメリカの大手製造業の利益を代表して、我が国の大手需要家と交渉をした事がなかっただろう」という事で、一方の私には「アメリカの政治の事など全く未知数なので、何時も『なるほど、そういう仕組みになっているのか』と学ばせて貰っている」のである。故に、古森氏の論説や情報と私のアメリカ論や文化比較論を、比較対照する事には余り意味がないと思うのだ。
残るは興梠一郎氏だが、面白い方で何時もゲストとして座っておられながら、環球時報や人民日報等の資料を入念に調べておられた上で、我が国のマスメディアが先ず報じる事がない中国の政府や共産党の物の見方を聞かせて下さるのだ。私が興梠氏を素晴らしいと思うのだが、同時に何故我が国の報道機関は北京でも何処でも駐在員を置いていながら、彼のような核心を突いた報道が出来ないのを、奇異に感じているのだ。興梠氏はTBSの「報道1930」にも登場されるが、私は同氏は事中国に関しては洙建栄教授よりも遙かに正確で貴重な情報源だと看做している。
林芳正氏については、これという印象がなかった。だが、参議院から鞍替えを企図しておられて、自民党内で物議を醸しておられるという話の方には関心があるだけだった。
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